苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

若松英輔

沈黙のちから 若松英輔5

沈黙のちから
若松 英輔
亜紀書房
2021-09-01


言葉にならないものを「心の耳」で聴くために
いくら華麗な言葉を並べても、本当のおもいが伝わるとは限らない。
うまく語ってはならない。
文字にならない、消えない熱を伝えなければならない。
詩を書くこと、耳を傾けること、祈ること。
自らの体験に照らしつつ、言葉の向こう側に広がる沈黙の意味に迫るエッセイ集。
かつてないほど言葉が軽んじられる時代に、批評家が問う「沈黙の秘義」。

若松さんが紡いでくださる言葉はとても重たくて優しさを感じます。
たくさんの偉人の方々の言葉を代弁してくださっているような気がします。
特に、自分の心が弱っている時に読むと、なおのこと胸に染み入ります。そして、元気づけられます。きっとこれからも、助けてもらうのだと思います。
これからもずっと読んでいきたいと思う作家さんです。

<亜紀書房 2021.9>2026.3.19読了

読み終わらない本 若松英輔5



サン=テグジュペリ、岡倉天心、リルケ、小林秀雄、フランクル…。変わっていく君と共に「生きて」くれる本に出会ってほしい。人生を変えた本と言葉を手紙に綴る、全12篇のエッセイ。『小説野性時代』連載を書籍化。

若松さんの作品は、いつもたくさんの作家さんが遺した言葉を宝箱に入っているように大切にされていて優しく教えてくれている。そんな印象があります。
偉人の言葉を知ることも読んでいて面白いと感じましたが、手紙を書くような形で文章が書かれており、最後に相手(読者)の心や体調を心配して終えるのが、今の私にとってとてもありがたかったです。でも、読書へというよりは、奥様へなのかな…なんて思ったりもしました。文章の節々に感じる哀しさや切なさはどうしても彷彿とさせてしまいます。余計なお世話だと思いますが。
私は若松さんの言葉にいつも元気を頂いているので、これからも読み続けていきたいと思います。

<KADOKAWA 2023.3>2026.3.12読了

宗教の本質 釈徹宗×若松英輔5

宗教の本質 (講談社現代新書)
若松英輔
講談社
2025-09-17


人間にとって宗教とは何なのか?
浄土真宗の僧侶にして宗教学者の釈徹宗氏。
批評家・随筆家にしてキリスト者の若松英輔氏。
「信仰」に造詣の深い当代きっての論客二人が、3年半にわたって交わした珠玉の往復書簡。

両氏の宗教に対する考えが往復書簡という形で繋がっている作品です。
お互いに様々なテーマを掲げ、そこから宗教へ結び付けていき、話が広がっていきます。
内容が難しくて分からないところも多くありましたが、それでもお2人の文章は心地が良く感じました。
ドストエフスキーや水木しげるさんの言葉が出てきたのは少しだけ身近に感じられました。
宗教を知るのは難しいし、そう言うのはおこがましい気がしますが知ろうと思う気持ちを持つことが大切なのだと感じました。

<講談社 2025.9>2026.3.1読了

探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった 若松英輔5



NHK「100分de名著」でお馴染みの批評家が、「手放す」「信じる」「応答する」「聞く」「読む」「書く」などの小さな言葉から、深く生きるためのヒントを照らすエッセイ集。
解答を多く持つ人は、世のなかで華々しく活躍するかもしれない。
しかし私は、存在の深部で人生の問いに応答し続ける人たちにも出会ってきた。
そうした人たちと言葉を交わすたび、財産とはまったく異なる人生の富と呼びたくなるようなものを受け取る。(本文より)

かつての偉人たちが遺した言葉の数々に、若松さんが感じたことを書かれたエッセイです。
若松さんの言葉運びが好きです。深く生きるためのヒントが様々な場所に散りばめられていました。
若松さんがいつも話される、若くして亡くなられた奥様のこと、読んでいて本当に切なくなりますし、仲睦まじいご夫婦だったのだろうなと言う事を読んでいても感じます。
私はきっと出会えなかった言葉たちに出逢えてよかったです。

<亜紀書房 2025.1>2026.7.24読了

悲しみの秘義 若松英輔5

悲しみの秘義 (文春文庫)
英輔, 若松
文藝春秋
2019-12-05


もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい――(解説・俵万智)
宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン、小林秀雄、ユングらの、死者や哀しみ、孤独について書かれた文章を読み解き、人間の絶望と癒しをそこに見出す26編。
「言葉にならないことで全身が満たされたとき人は、言葉との関係をもっとも深める」―-自らの深い悲しみの経験を得た著者が、その魂を賭けて言葉を味わい、深い癒しと示唆を与えてくれる。
日経新聞連載時から話題を呼び、静かなロングセラーとなった一冊。
文庫化に際して「死者の季節」「あとがき」を増補。
カバーと本文内を、世界的に人気の高いアーチスト・沖潤子の作品が優しく深く彩る。大切な人に贈りたい、特別な一冊。

読んでいて時々はっとして読み返して。いつもはそんな読み方はしないのに、読んで読み返してを繰り返して読了しました。
数々の詩人の方が残した美しい文章に若松さんが解説をされています。何もかも優しい。言葉が優しいです。
それは若松さんご自身がこの上なく大切な大切な人を亡くしているからこそ、このような優しい文章が生まれたのだと思うと、なおのこと切ないです。
以前100分de名著の指南役で著者さんを拝見し、その熱く語られる姿に見入られ、著作を読むようになりました。読んでから、奥様を早くに亡くされていることを知りました。だからこそ、人の痛みや苦しみに寄り添える文章を書くことが出来るのかな…なんておこがましいですが感じました。
冒頭にあった「かなし」は「愛し」とも書くという言葉がとても印象的です。
日本語の難しさと愛しさを感じました。

<文藝春秋 2019.12>2021.11.15読了

本を読めなくなった人のための読書論 若松英輔5

本を読めなくなった人のための読書論
若松 英輔
亜紀書房
2019-09-20


本が読めなくなったのは、内なる自分からのサイン。だから、読めないときは、無理をして読まなくていい。読めない本にも意味があるから、積読でもいい。知識を増やすためではなく、人生を深いところで導き、励ます言葉と出会うためにする読書。その方法を、あなたと一緒に考える。

先月の「100分de名著」の指南役は若松先生でした。どの週の解説もとても分かりやすく、特に最終週で先生が涙をこらえながら熱く語られている姿を見てこちらももらい泣きしました。
一気に若松先生のファンになり、著作を読んでみたいと思い手に取りました。
文章がとても優しかったです。私は今は本を読めない状態ではないけど、本を読みたくても読めない状態にある人にとても優しい。性格的に落ち込むことが多い私は、つらいと思ったときは若松先生の本を読もうと思いました。
無理に流行りに乗らなくていい。本を全て読み切らなくてもいい。たくさんの本を読まなくてもいい。「言葉は、多く読むことよりも、深く感じることの方に圧倒的な意味がある」
一つ一つの優しい言葉に、心が癒されていきました。

<亜紀書房 2019.9>2021.4.16読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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