苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

椹野道流

祖母姫、ロンドンへ行く! 椹野道流4

祖母姫、ロンドンへ行く!
椹野道流
小学館
2023-04-20


正月の親戚の集まりで英国留学の思い出話を披露した孫娘(著者)に、祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定! だが、そもそも著者が留学で培ったのは「行き当たりばったり体力勝負の低コスト海外滞在」ノウハウで、高齢の祖母をお姫様のようにもてなす旅とは真逆のスキルだ。資金面こそ親族の全面フォローがあるが、慣れないツアコン(秘書)役を任命された孫娘の心には不安しかない。
しかし、いざ現地に到着してみれば……大英博物館、ロンドン塔、ハロッズにフォートナム&メイソン、ロンドン三越にオリエント急行、5つ星ホテルのおもてなし、そして憧れのアフタヌーンティー……初めての祖母とのふたり旅は、楽しみもトラブルも山盛りで毎日が刺激的だ。果たして著者=《秘書孫》は、強くてキュートな《祖母姫》を満足させることができるのか?
頑固で優雅な祖母姫の名言続出! 底抜けにおもしろく、やがてホロリとする――著者がまだ「コムスメ」だった頃の、「自己肯定感」にまつわる極上エッセイ!!

ずっと気になっていたこちらの作品、ようやく読めました。
ここ数年のお話かと思ったら、実際に旅に出られたのは結構前のお話なんですね。
祖母姫と翻弄される孫の構図が読んでいる方は面白かったです^^ただ、当事者は大変だっただろうなぁと思います…。
お2人の旅を読んでいて、私も祖母のことを思い出しました。今年七回忌だった祖母とは、晩年は頻繁に会いに行きましたが、一緒に旅行はしたことがありませんでした。これは私の母もたまに言っていることですが、もっといろんな所へ連れて行ってあげれば良かったと思っています。だから、著者さんがお祖母さんと旅が出来たことは大変だっただろうけど、羨ましく思いました。
それにしてもお祖母さんは強烈でしたね…まさに姫。でもたまに言う孫への言葉は私にも刺さりました。うぅ…痛い←
そしてお祖母さんが肌の手入れを丁寧に行っている場面を読んで、そういえばうちの祖母も誰にも会わない日でも軽く化粧をしていたことを思い出しました。私は今でも適当なので^^;誰にも会わないのに化粧するの?と聞いたらなぜそんなことを聞く?みたいな顔をされた記憶が…(笑)
そして1番印象に残ったティムさん。多分相当なホテル代だっただろうけど、それにしてもホスピタリティが凄い。読んでいるだけでこちらも癒されるくらい、素晴らしすぎるサービスでした。ティムさんはもちろん、他のスタッフさんも本当に素敵で、私も良いサービスを受けたような気分になりました。
あっという間に読んでしまいました。素晴らしい旅でした。

<小学館 2023.4>2025.5.19読了

最後の晩ごはん 優しい犬とカレーライス 椹野道流5



芦屋の定食屋・ばんめし屋で働く元俳優の海里は、休みの日に作家・淡海五朗の家で朗読の練習に励んでいる。演じることの楽しさに気付き、淡海の創る物語を表現するため懸命だ。しかしその帰り、淡海と屋敷の前で大きな黒い犬に出会う。犬はまるで海里たちを導くようにある家へと向かい、海里たちはそこで悲しい現実に直面する。そして「マヤ」と名付けられた犬の周りで不思議な出来事が……。
犬も主役の記念すべき第20弾!

去年の6月からこちらのシリーズを読み始めて、ようやく最新刊まで追いつきました。あっという間だったな…これから新刊が出るまで待たなければいけないなんて…!←
ということで最新刊を読みました。プロローグは李英。病気により役者としての仕事が出来ずリハビリの日々。事務所の人達にも面倒をかけて気持ちが落ち込んでいた時、海里から連絡が来ます。海里が李英のために聞かせた朗読の内容が今回のお話に繋がっているわけですが、今回は大きな黒い犬がメインというか主役というか…。さらに幽霊として飼い主が出てくるのかと思いきや傍で心配していたのはまさかまさかの人というか物?でした。そして今回の出会いがあったからこそのエピローグでのやり直した朗読が、きっと雰囲気も大分変わったんだろうなぁと思えて、聞いてみたいなと思いました。朗読でカンパをもらえるくらいに成長していて、海里も少しずつ変わっていっているんだなと思いました。次回作も楽しみです。

<KADOKAWA 2024.7>2025.1.30読了

最後の晩ごはん 兄弟とプリンアラモード 椹野道流5



芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く海里は、呼ばれて実家に帰ることに。しかし実家には見知らぬ少女がいた。「この子は一体!?」と海里は驚くが、一憲は別件で、海里に話があるという。一憲と喫茶店を訪れた海里は、その親友・仁木も交え、一憲から、海里が幼い頃に起きた衝撃の出来事を聞かされる。それは一憲の「罪」の告白だった。長年分かり合えなかった兄の、苦しい胸中を知った海里は……。
家族の絆に涙が溢れる第19弾!

今回は海里の家族の物語でしたね。19冊目に入っても知らないことがたくさんあって驚きます。一憲と奈津は養子縁組を考えていて、それによってフラッシュバックしてしまった一憲の忘れていた過去はあまりにもヘビーだったな…。作中でも出てきたけど、今で言うヤングケアラーみたいな状態で、だから一憲だけを責めることは決して出来ないと思う。そして、励ますことが出来る人も誰もいなくて、難しい問題でした。それでも海里も奈津も一憲のために奔走しているのが愛だなぁと思ったし、一憲が心配することは何もないんじゃないかなって思ったりしました。仁木も相変わらず、一憲のことになると良い男になるな(褒めている)奈津とのマブダチ感が凄まじい(笑)ある意味三角関係なのに^m^明るい終わり方で良かった。きっと兄弟でプリンアラモードを食べていたあの場所に、お父さんは来てくれていたんだと思う。良いお話でした。

<KADOKAWA 2023.3>2025.1.28読了

最後の晩ごはん ゲン担ぎと鯛そうめん 椹野道流5



「芦屋さくらまつり」の季節がやってきた。定食屋「ばんめし屋」はその機会にランチ営業をしてみることに。初めての客から歓迎されるが、深夜営業にポリシーを持つ夏神は、複雑な気持ちになる。そんなある晩、大学時代に救えなかった彼女の香苗が霊となって現れ、夏神は衝撃のあまり気絶してしまう。一方海里は、後輩・李英と2人で朗読の舞台に上がるため、懸命に練習に励み…。夏神も海里も大きな一歩を踏み出す第18弾!

李英君が元気になって良かった!…と思ったらまた新たな問題が発生して、どうなるんだとひやひやしましたよ…後遺症とか、残らなかったってことだよね?良かった本当に。そして海里も大きな岐路に立たされたことになるのかな。スカウトされたのは今まで頑張ってきた証だと思うから、このまま突き進んで欲しい。そしてまさかの夏神さんの彼女が登場。今?!ってなりましたけど、夏神さんがようやく逢いたかった彼女さんに逢えてよかった。2人の時間を短かったけど過ごせて本当に良かったです。

<KADOKAWA 2022.7>2024.1.6読了

最後の晩ごはん 後悔とマカロニグラタン 椹野道流5



芦屋の定食屋「ばんめし屋」に節分の時期が。
巻き寿司の提供で盛り上がる中、海里の後輩・李英が店を訪れる。
体を壊し役者を休業中の彼は、海里が通う朗読のレッスンに参加したいと言う。
海里は快諾するが、師匠で女優の悠子と李英のやりとりを聞いて、李英のほうが才能があるのではと愕然とする。
それを機に仲違いしてしまうが、店長の夏神のはからいで、有馬温泉に2人きりで旅行することに…。
友情と親子愛に涙溢れる第17弾!

前作で李英が病気になって心配していましたが、徐々に回復しているみたいで良かったです。
でも今回は二人の仲違い!珍しい(笑)
理由は海里のしょうもない妬みだったけど、でもその気持ちも分かるなぁと思いました。悔しいよね。
でも、李英の方はもっと複雑な感情を抱いていたみたいで、そういう風に思っていたのか…とこっちも思ったり。本当に良い子だね…。
最終的には良い感じになって良かったです(笑)悠子お姉さんと旦那さんと息子さんのことも、後悔が浄化されて良かったです。次回も楽しみ。

<KADOKAWA 2022.2>2025.1.2読了

最後の晩ごはん 後輩とあんかけ焼きそば 椹野道流5



芦屋の定食屋「ばんめし屋」の看板店員、五十嵐海里のもとに後輩で俳優の李英がやってきた。
関西で役者修業をしていたが、正式に所属事務所が決まり、東京に戻るという。
海里は苦楽を共にした後輩の新たな出発に喜び、店長の夏神らとささやかな送別会を計画する。
しかし送別会の当日に李英は現れず、海里は彼が滞在先で意識を失っているのを発見。
しかし入院した筈の彼が思わぬ姿で現れて!?
泣けて元気がもらえる第16弾!!

あらすじを読んでドキドキしていました。
海里以上に舞台にこだわってずっと頑張ってきた李英がどうしてこんな目に合わなくてはならないんだろうって海里と同じように感じていました。
意識が戻らない李英に対してもっと早く見つけていればと悔やむ海里。2人は本当に兄弟のように頑張ってきたんだなと言うことが伝わってきました。
悪い方向へも考えてしまったけど、ラストはとりあえずいい方向へ向かってほっとしました。
2人がそれぞれに目指す道を応援していきたいです。

<KADOKAWA 2021.7>2024.12.17読了

最後の晩ごはん 初恋と鮭の包み焼き 椹野道流5



大切なひとたちと、美味しいものを頂こう。大人気お料理青春小説!
芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く、元俳優の五十嵐海里。
バイト先のカフェ兼バーで、朗読劇への出演を目指し、演じることに再び向き合うことになるが、作家の淡海が手掛けた登場人物にどうしても感情移入できない。
そこで人の姿になれる眼鏡のつくも神、ロイドとともに、淡海の取材に同行することに。
しかしロイドが、淡海の中に存在するはずの、彼の死んだ妹の気配を感じられないと言い出して……。
大人の青春お料理小説、第15弾!

海里の朗読劇の本番が見られるのかなと思ったらまだかかりそうですね…。そうして海里が悩んでいる間に淡海先生の中にいるはずの妹の気配が感じられないと聞いてまた新たな展開がやってきていました。妹さんの言い分はとてもよく分かる。自分は成長しないしずっとこのまま。そしてその自分と一緒にいる兄は妹といる世界だけで完結しようとしてしまう。生きている人が前を向くためにはいつかは決別していかなければならなかったのかなと思います。
更に五十嵐家でも大きな転機がありましたね。ちょっと気になっていたんですよ、新しい家族については。でも、前々から思っていたけど3人の関係性がとても素敵で、これが家族の形なんだなぁと思っていたのでなおのことそう感じました。奈津と公恵の関係が本当に素敵。こんな親子になれたら素敵だろうな。さ、次はいよいよ朗読劇本番かな?まだかな(笑)どちらにしても楽しみにしています。

<KADOKAWA 2021.2>2024.11.27読了

最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮 椹野道流5



夜だけ開店、メニューは1種類。
海里が働く芦屋の定食屋「ばんめし屋」に、迷惑な酔客が現われた。
カラフルな髪色の彼女、レイナは、海里の役者時代のファンだという。
しかし彼を見て失望し、品切れのトンカツを食べたいと言うなどやりたい放題。
聞けば「人生最後の夜に、憧れの人に会い、大好物を食べたかった」らしい。
実は彼女は地下アイドルで、未来に絶望していて……。
海里の新たな挑戦にも胸躍る、青春お料理小説第14弾!

シリーズ第14弾です。何だか強烈なキャラクターの女性がばんめし屋に現れ、なんだなんだと思っていたら地下アイドルをしていた女の子。でもそのグループは解散していてソロになっていて家族のことも複雑で、最初はなんて無作法な子なんだと思いましたが、だんだん愛おしさを感じるようになりました^^レイナは死を選ぼうとしていたけど、夏神さんが作る料理を食べて生きれるかもと感じたシーンがとても好きで。「食べることは生きること」とあるマンガで出てきた言葉なのですが事あるごとに思い出すんです。今回も思い出しました。お腹が空いたと思えて、食べ物を食べていられるうちは人はまだ頑張れるんですよね。レイナが生きる気力を持てて良かったです。最後のおまけも良かったですね^^敏腕社長が付いてるみたいだからきっと大丈夫。
そして夏神さんも、彼女さんの死を人に言えるようになったって凄く大きなことだと思います。次回はまた少し展開があるかな?読むのが楽しみです。

<KADOKAWA 2020.8>2024.11.5読了

モンスターと食卓を3 椹野道流4

モンスターと食卓を 3 (角川文庫)
椹野 道流
KADOKAWA
2021-10-21


法医学者の杉石有(すぎいしなお)は、過去のトラウマから心を閉ざしていた。
しかし恩師に託された不思議な美青年、シリカに懐かれ、「愛」を伝えられることに。
彼の愛は家族愛に近く、有は癒やしを感じる。
そんな中、有は刑事に頼まれ、成分分析を依頼した謎のラムネの粉に、危険ドラッグが含まれている可能性を知らされる。分析を依頼した大学時代の友人、みかげにシリカを紹介するため、食事を共にするが、驚きの出来事が……。
物語が躍動する第3巻!

前作から登場したみかげが今後有たちの良き理解者になりそうで嬉しいです。こういうさばさばした性格に、私もなりたい(笑)
前作に引き続き、ラムネの粉の謎や日長刑事が追っている事件の謎、そしてシリカの過去など気になるところは満載で、そしてまた進んでいるようないないようなでしたね(笑)
みかげはどうしてここまでしてくれるんだろうと思ったけど、有がどん底にいたとき、分かっていたけど何もできなかった後悔があったからなんだね…。本当に、有は死ななくて良かった。自分のためにも、みんなのためにも。
有の身体が心配だけど、諸々の謎も気になります。既刊は3巻までなのでしょうか。続きが気になります。

<KADOKAWA 2021.10>2024.10.21読了

モンスターと食卓を2 椹野道流4



神戸の医大で働く法医学者の杉石有(なお)は、恩師に大事なものと託された、シリカという美青年と暮らしている。彼は世間知らずで天然で、時に非情な一面も持つ。ところが意外にも、共同生活は心地よいものだった。
ある日、有が刑事から、連続殺人が疑われる案件の相談を受け医大に戻ると、シリカが来ていた。しかし低温室に入った彼は、何かにひどく怯え始める。シリカの過去とは? 事件の行方は……。二人の距離が縮まる第二巻!

何も…何も分からないまま!(言い方)シリカの過去のことが少しわかりましたが、事件のこともシリカのことも分からないまま終わってしまって続きが気になります!有の家が荒らされたのはやはりあのラムネのようなものが関連しているのでしょうか。ラムネの正体は次回分かるのかな。続きがもはや気になります。

<KADOKAWA 2020.10>2024.10.20読了

モンスターと食卓を 椹野道流4

モンスターと食卓を (角川文庫)
椹野 道流
KADOKAWA
2019-09-21


神戸の医大に法医学者として務める杉石有(すぎいし なお)には、消えない心の傷がある。
ある日、物騒な事件の遺体が運び込まれる。その担当刑事は、有の過去を知る人物だった。落ち込む有に、かつての恩師から連絡が。彼女は有に託したいものがあるという。その「もの」とは、謎めいた美青年のシリカ。無邪気だが時に残酷な彼に、振り回される有だけど……。
法医学者と不思議な美青年の、事件と謎に満ちた共同生活、開始!!

消えない心の傷を持つ有。人と距離を置き、十字架を背負って生きる有に恩師である天河に託されたシリカと名乗る青年。彼は何者なのか、なぜ彼を有に託したのか、分からないまま一緒に暮らしていくことに。今回は始めに出てきた焼死体の事件の謎も、シリカの謎も、何もわからないままでした。モンスターの意味も気になります。ただ、初めはいけ好かず、出てこないでほしいと思っていた(笑)日長刑事が割と物分かりの良い奴になったのは良かったかな←

<KADOKAWA 2019.9>2024.10.19読了

最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ 椹野道流5



芦屋の定食屋で働く海里には、憧れの人と新たな舞台に立つ夢ができた。そんなある日、彼は事故で視力を失った女性、瞳と出会う。一方店長の夏神には、昭和のレシピ再現にまつわる取材依頼が舞い込み……。

シリーズ第13弾です。海里は憧れの人と舞台に立つ夢を持ち修行中で、毎週水曜日に朗読を行っているバーの手伝いをしています。飲食店というところは変わらないので接客等はお手の物になっているのが凄いなぁと思いました。そのバーへ朗読を聞きにやってきた瞳という女性。盲目の人の介助をしたことがない海里は戸惑い、善意でやったと思った行動を「優しい差別」と言われうなだれます。難しい問題だなと思いました。人によって答えは様々で、正解はないと思うし…
一方夏神さんにも転機が。取材依頼を受けて新聞にレシピと顔が掲載されることに。こちらはいつか何かが起きたりするのだろうか。でも、夏神さんが一歩を踏み出せたような気がして良かったです。
今回登場した幽霊さんは優しい素敵な人でした。花嫁姿はいつか読者も見ることが出来るのかな…。楽しみです。

<KADOKAWA 2019.12>2024.10.6読了

最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ 椹野道流5



芦屋の定食屋「ばんめし屋」。
節分の恵方巻きを振る舞う店員の海里と店長の夏神のもとを、作家の淡海が訪れた。
彼は海里が小説のモデルであると発表し、騒ぎになったことを謝罪。
そして罪滅ぼしのように、海里にオーディションを提案する。
それは小さな店で行われる、往年の人気女優との朗読舞台。
一方夏神は、昔懐かしい料理を復活させ、看板メニューにすべく動き始めるが、厄介な幽霊が現れ……。心震える青春お料理小説第12弾。

淡海先生との関係が気になっていたので、今回ちゃんと和解?出来て良かったです。意外と張本人の海里が冷静で、夏神さんとロイドが敵意(という言い方は語弊があるけど)を向けているのが意外だったかな。海里も大人になったね。そして少しだけ踏み出すために海里は人気女優と朗読をするためのオーディションを受けることに。っていうかゆう子お姉さんって!私もゆう子お姉さんに育てられたんですけど!?←反応しちゃいましたよね。でもこちらの世界のゆう子お姉さんは息子さんを喪っていて、切なかったな。まだ特訓しか受けていない状態なので海里が朗読をどうマスターしていくのかこれからが楽しみです。若干不穏な文章もあったし…これに参加することでまた何かあるのだろうか。
そして夏神さんは厄介な幽霊に課題を出されて悪戦苦闘していましたね。カステラ=シフォンケーキだとは思わないよ。
海里も夏神もそれぞれ自分の道を前を向いて進んでいる感じが良かったです。ゆう子お姉さんが海里に言った中途半端でもいいじゃないって言葉が好きだったな。とにかく挑戦することって大事だと思う。次回も楽しみです。

<KADOKAWA 2019.6>2024.9.20読了

最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ 椹野道流5



兵庫県芦屋市。定食屋「ばんめし屋」を訪れた中学生の少女。その目的は「幽霊に会うこと」。元俳優で店員の海里たちは困惑し、幽霊など出ないと嘘をつく。しかし彼女の会いたい幽霊とは、幼い頃亡くした父の霊だった。
一方、海里はテレビ番組のCMで、作家の淡海が海里をモデルに書いた小説が完成したことを知る。しかも淡海が、モデルが海里であることを明かし、さらに驚きの発言をしたことで大騒動となり……。
大波瀾の第11弾!!

いやー本当に大波乱でしたよ…。せっかく落ち着いてきたのにまたばんめし屋にマスコミがやってくるし。淡海先生は一体何を考えているんだろうと思いましたよね。きっとちゃんと考えてくれているんだろうとは思いましたけど…。
幽霊に逢いたいカンナちゃんの想いは切実で、どうして死んでしまったのか知りたいというのが切なかったです。亡くなった真相も。離婚してしまったけど、お父さんもお母さんもそれぞれにお互いを想い、そして何よりもカンナちゃんを大事にしていたことが伝わって来てじーんとしました。
そして海里のこと。今回は家族も総動員で助けてくれて、頼もしかったですね。1巻の時には実家を追い出されて読んでても辛かったから。そしてマスコミと闘った夏神さんもかっこいい!海里は周りに恵まれてます。でもそれは、海里の人柄もあるんですよね。海里が最後に下した選択は正しいと思います。きっとこのまま芸能界に戻っても優しい海里はどこかでまたくじけてしまうような気がしたので。これから海里はどんな道を選んでいくのか、読み進めるのが楽しみです。

<KADOKAWA 2018.12>2024.9.8読了

最後の晩ごはん かけだし俳優とピザトースト 椹野道流5



兵庫県芦屋市。夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」の一同は、夏バテ払拭のため、初めての極上ビフテキに舌つづみ。
そんな中、店員で元俳優の海里は、小説家の淡海から不意に問いかけられる。
「もう一度、役者の道に戻りたくはないかい?」
複雑な想いで否定した海里だが、後輩の役者、李英に頼まれて、芝居の読み合わせに付き合うことに。
しかし練習場所に、名も無き役者の幽霊が現れて……。

シリーズ10冊目。プロローグが海里のかつての社長との会話で珍しいなと思っていたら、今回の主な内容が舞台関係だったからなるほどなと思いました。
淡海先生に役者の道に戻りたいかと聞かれたり、李英に頼まれて芝居の読み合わせに付き合ったり、今回はかつての自分を思い出すことが多い回でした。戻りたい気持ちもあるけど怖いっていう本心が、切なかったな…。でも、演出家さんのお陰でまさかの舞台復帰を果たし(海里だということはバレていないけど)それは海里にとって良いことだったんじゃないかなと思いました。そして今回の幽霊さん。切なかったけど、いいお話だったな…。海里のお節介も素敵。本当に良い子。そんないい子を陥れた(という言い方は語弊があるが)女優まで登場して何だかヒリヒリしました^^;
そりゃあ、許せるわけがないよね。海里だけが悪者になっているんだもの。何も悪くないのに。これからどうなっていくのか楽しみに読み進めていきたいと思います。

<KADOKAWA 2018.6>2024.8.1読了

最後の晩ごはん 海の花火とかき氷 椹野道流5



兵庫県芦屋市。元俳優の海里の職場は、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
人間だけではなく幽霊も常連客という不思議な店で、それなりに楽しく働いている海里だが、近頃気になる事があった。誰かの気配と視線を感じるのだ。
気のせいと割り切って、後輩の李英と芝居を見に行った帰り、海里は「シネ」という言葉とともに突き飛ばされる。
その犯人は、視線の持ち主でもある「重い女」の幽霊、フミで…。

シリーズ9冊目。今回は海里の身が危なかったですねー。そしてそこを救ってくれたのが仁木さんとロイドというのがまだ良いです。そしてなんで海里がそんなに恨まれるんだろうと思ったけど、勘違いとか本当にはた迷惑な。そして成仏しようとするたびに悔しさが出てきて死ねなくて海里達に迷惑かけるとか最後まで好きになれませんでしたけど、その分ちゃんと成仏させてやろうという海里の気持ちにきゅんとしましたね。優しいいい子だなぁ。そして今回はロイドがかっこよかったです。主の命を守るため、自分が壊れることも忘れて闘って、どちらも無事でよかった。そしてお互いに親友だと思うなんて素敵です。いいお話でした。

<KADOKAWA 2017.12>2024.7.16読了

最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ 椹野道流5



兵庫県芦屋市。
雨の夜、定食屋「ばんめし屋」を訪れた珍客は、青年の幽霊・塚本だった。
元俳優で店員の海里は、店長の夏神たちと事情を聞くことに。
なぜか今までのどの幽霊よりも意思疎通できるものの、塚本は「この世に未練などない」と言い切る。
けれど成仏できなければ、悪霊になってしまいかねない。
困惑する海里たちだが、彼ら自身にも、過去と向き合う瞬間が訪れて……。
優しい涙がとまらない、お料理青春小説第8弾!

プロローグは奈津でした。奈津が児童養護施設で生活していた頃の苦い思い出。きっと意味があるんだろうと思いましたけど、今回の幽霊さんも同じような境遇でした。珍しくハッキリ見える幽霊に海里と夏神とロイドはなぜ成仏できないのか頭を悩ませる。
それと同時に海里は自分の過去について家族と改めて話し合うことに。お母さんが思っていたこともなるほどと思ったし、亡きお父さんも凄いなと思いました。でもやっぱり、お兄ちゃんは辛かったよね。お母さんがお兄ちゃんの意見を聞いてしまうのは分かる気がする。
奈津が海里のお母さんに言われた言葉は読んでいて涙が出ました。お母さん素敵だなぁ。
海里のことや周りの人たちのことがだんだんわかっていくのが楽しいです。
塚本が無事に成仏出来て良かったし、なにより夏神さん!良かったね!ずっと思い悩んでいたことが少しだけでも報われて良かったです。次作も楽しみ。

<KADOKAWA 2017.6>2024.7.15読了

最後の晩ごはん 黒猫と揚げたてドーナツ 椹野道流5



兵庫県芦屋市。夜から朝まで営業中の定食屋「ばんめし屋」は、
元俳優の海里と店長の夏神、英国紳士(本体は眼鏡)のロイドで元気に営業中。
急に「京都に行きたい」と言い出したロイドに、夏神は三人での京都旅行を提案する。
京都では、海里の俳優時代の後輩・李英(りえい)も合流。
彼は社会勉強のため、便利屋でバイト中らしい。
後日、海里は李英に頼まれ、事故死した青年の遺品整理を手伝うことになり……。

シリーズ7冊目です。
最初に社員旅行ということで3人は京都へ。終始楽しそうな3人を読んでいてこちらまで幸せな気持ちになりました。でも、夏神さんは楽しいだけではない想いも抱えていましたね。まあ、大切な人を失っている過去があるから、なおのことそう思うのかもしれないけど、それでも私は海里の言っていることの方が前向きだし好きでした。
そして、李英君のバイト先でお手伝いに行ったら黒猫の幽霊と出会い、飼い主だった人を探すことに。こちらも切ない話でした。事故に巻き込まれて亡くなるのは物語でも読んでいて辛いです。大好きだった猫とまた一緒になれて良かった。いいお話でした。最後のロイドのおまけも可愛かった。何だか一人でできるもんみたい…(笑)

<KADOKAWA 2016.12>2024.7.9読了

最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり 椹野道流5



「ばんめし屋」で料理修業に励む元俳優の海里のもとに、刑事の仁木がやってきた。住人から、誰もいないはずの部屋で人の気配がするという相談がきたという。仁木と一緒に問題の家に向かった海里は……。

少しずつ時が流れていますね。夏神さんは意を決してかつての想い人の両親へ手紙を送ります。玉砕したみたいだけど^^;李英君は自分のやりたいことを続けたくてフリーの道へ。応援したい気持ちと共に悔しい気持ちも持つ海里。それはそうですよね。そんな複雑な思いを抱えていた中、仁木に頼まれてついて言った家の主は海里と目を合わせようとしない…。何となく予感はしていたんですよねー。その主、茜音の気持ちが凄くよく分かりましたよ←推しが目の前にいたら、目を合わせるなんて…出来るわけないじゃないですか!←ここであった出来事によって、海里も自分の気持ちに素直になれて良かったです。焼きおにぎりも美味しそうだったなー。

<KADOKAWA 2016.5>2024.7.8読了

最後の晩ごはん 師匠と弟子のオムライス 椹野道流5



兵庫県芦屋市にある、夜だけ営業の定食屋「ばんめし屋」。
元イケメン俳優海里もすっかり店に馴染み、美食について勉強中。
そんな中、店長の夏神に、師匠の船倉から一本の電話が。
なんと自ら営む洋食屋を、近々閉店するという。
すぐに皆で店を訪ね、船倉の作る洋食を堪能するが、その直後、彼が急死したという報せが届いて……。
若き日の夏神に、料理という希望を与えたシェフの想いとは。
涙溢れる、お料理青春小説第5弾。

今回は夏神さんの師匠である船倉さんが登場。昔気質で怖そうで、夏神さんも条件反射で謝ってしまうような人でしたが^^;孫弟子は可愛いのか海里には甘めでしたね。っていうか二百海里っていう言葉久しぶりに見ましたよ(笑)身体がキツくて店じまいを決めて、でもその前に訃報の知らせ。無念だっただろうなと思います。その無念を少しでも晴らそうと夏神と海里は1日お店をオープンすることになります。
夏神さんの過去がまた少し明らかになりましたね。夏神さんも昔は海里みたいな拾われ方をしていたんですね(笑)だから尚更海里のことを放っておけなかったんだろうなぁ。
今回はロイドも頑張っていましたね(笑)

<KADOKAWA 2015.12>2024.6.30読了

最後の晩ごはん 刑事さんとハンバーグ 椹野道流5



元イケメン俳優で料理人見習いの海里が働く定食屋「ばんめし屋」に、海里の兄の友人で刑事の涼彦がやってきた。兄と涼彦は20年ぶりの再会だという。しかし海里は涼彦に巻き付く「マフラーの霊」をみてしまい……。

シリーズ4冊目。こちらのシリーズを読んでいて薄々感じていたんですけど、サブタイトルがネタバレになってることが多いですよね(笑)
今回また新しい方が登場しましたね。海里のお兄さんの高校の同級生の仁木さん。
海里がマフラーの霊を見たことで仁木の過去を知ることになります。まあ読んでいたら大体仁木の過去は何となく予想は付きましたが、それでも一本気で真面目な人なんでしょうね。だからこそ彼女も彼に惹かれたわけだし、仁木も刑事として第二の人生を歩み始めたわけで。
そして仁木自身の恋愛に対してもすぐ片想いの相手の予想が付きましたよね(笑)道ならぬ恋だしとても切ないけど、惚気話を話すことが出来る海里に会えたことは良かったんじゃないでしょうか(笑)
こうして少しずつ時間が経過して、登場人物が増えていくのは楽しいです。次回も楽しみです。

<KADOKAWA 2015.8>2024.6.30読了

最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ 椹野道流4



夜のみ営業の定食屋で働く、元イケメン俳優の海里のもとに、ある女性がやってきた。獣医だという彼女は、なんと海里の兄・一憲の婚約者。しかし海里と一憲はケンカ別れをしたきりで……。

シリーズ3冊目。今回は兄の婚約者が登場。
仲違いをして、きっと一生会わないままなのではないかと思ったけど、思ったより早かったですね←
婚約者の奈津は始めはただの客として来るようになっていたけど歩み寄ってからの距離感のバグ理が凄かったですね(笑)いい人なんだろうなとは思ったけど、どうしてそんなにおせっかいをするのだろうとも思っていました。出生については出来過ぎな感じもするけど、だからこそ家族に強い憧れがあって、夫になる人と義弟になる人には仲良くなってほしかったんだろうな。
まあ、なるようになって兄弟のわだかまりもほんの少し解消できたみたいで良かったです。
夏神さんの過去も明らかになりましたね。海里の時以上に辛い…。
これからの展開も楽しみです。

<KADOKAWA 2015.4>2023.6.28読了

最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華 椹野道流5



真夜中営業の不思議な定食屋、ばんめし屋で働き始めた、元イケメン俳優の五十嵐海里。常連客の作家・淡海先生とも仲良くなり、順風満帆のはずが、後輩の若手俳優が店を 訪れたことで、またもや嵐が巻き起こり……。

若手俳優がお店に来たことで何となくそうなるだろうなぁという予想が出来ましたがやっぱりそうなりましたね←
お店に詰め掛けてきた報道陣に対してピシッと言った姿はかっこよかったけど、少しでも未練のあった芸能界が本当に幻になってしまったようで少し可哀想だなとも思いました。とりあえず濡れ衣だった事だけはいつか分かったらいいなぁ。
そして淡海先生のことも少し明らかになりましたね。淡海先生が主催している劇団の朗読劇の手伝いをすることになった海里が見つけたジャージ姿の女の子。再び幽霊と関わることになったわけですが、先生が13年間抱えていた辛さを少しでも和らげることが出来たのなら良かったなと思います。
マスターもなんだかワケありっぽかったですね。いつか分かるのでしょうか。

<KADOKAWA 2015.1>2024.6.28読了

最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵 椹野道流5



若手イケメン俳優の五十嵐海里は、ねつ造スキャンダルで活動休止に追い込まれてしまう。
全てを失い、郷里の神戸に戻るが、家族の助けも借りられず……。
行くあてもなく絶望する中、彼は定食屋の夏神留二に拾われる。
夏神の定食屋「ばんめし屋」は、夜に閉店し、始発が走る頃に閉店する不思議な店。
そこで働くことになった海里だが、とんでもない客が現れて……。
幽霊すらも常連客!? 美味しく切なくほっこりと、「ばんめし屋」開店!

最初の主人公の芸能界からの追放具合が可哀想すぎてしょうがなかったんですけど、リアルでもそうなんですかねぇ…なんてことを考えながら読み始めた今作(笑)実家に帰るも兄に追い出されふらふらしてたら不良に絡まれ、屈強な定食の主に助けられてそこに転がり込むことに。
最初は料理メインのお話なのかと思ったのですが、いや、そうではあるけどまさか幽霊が出てきたり付喪神が出てきたりするとは思わなかったから驚きました(笑)一体どんな展開になるのだろうと^^;
海里君はまあ真っ直ぐ過ぎておいおい大丈夫か?と思うところはあるけど←根は真面目だし努力できる子だしいい子で、だからこそ全くの捏造で悪役に仕立てられて芸能界を追放されるとか可哀想すぎるなぁ…と思いました。いつか芸能界に戻りたいという気持ちも若干はあるようですが、19巻まで続いているからそれはないのかな(元も子もないことを)海里と夏神さんとロイドの掛け合いは読んでいて楽しいので、これから読み進めるのが楽しみです。

<KADOKAWA 2014.10>2024.6.26読了

男ふたり夜ふかしごはん 椹野道流5

男ふたり夜ふかしごはん (単行)
椹野 道流
プランタン出版
2021-04-01


芦屋の古い一軒家で暮らす眼科医の遠峯と、転がり込んできた後輩で小説家の白石。
時々喧嘩もするけれど、男ふたりの同居生活は気安くて快適だ。
なにより、食の好みが合うのがいい。
食卓で仕上げる、あったかポテサラ、祖母直伝の味噌だれで食べる水餃子、お祝いで超大人のお子様ライス、ふわふわ卵のけいらん温麺、懐かしのご褒美弁当、憧れのミートボールスパゲティちょっと豪華なさけ茶漬け、身も心も温まる、蒸し寿司──
読んだらお腹が空くこと間違いなし、禁断のお夜食歳時記。

シリーズ第3弾。今回もどれも美味しそうなお話で読んでいてお腹がすきました。
白石が遠峯の家に転がり込んで2年が経ったんですね。やっぱり一緒に暮らすとなると食の好みが大事になってきますよね。2人で美味しいものを楽しそうに食べているのが読んでいても伝わってきて、良いなぁと思いながら読んでいました。
遠峯の両親が北海道に住んでいるので、北海道にちなんだものがたまに出てくるのも個人的に嬉しい^^
この2人の関係性はまだ続くのかな…続いていってほしいなー。私、芦屋には行ったことがないんですが、もう結構行った気になってしまってます^m^

<プランタン出版 2021.4>2021.9.19読了

男ふたりで12ヶ月おやつ 椹野道流5



芦屋の古い一軒家で暮らす眼科医の遠峯と、そこに転がり込んだ後輩で小説家の白石。男ふたりの同居生活は、気安くて快適だ。白石の作る晩飯もうまい。そして、甘党の遠峯が欠かさないおやつ―。ほんのり温かい手作りショートブレッド、温泉帰りに炭酸煎餅、仮想彼氏が作るティラミスっぽいやつ、大人のスイーツ、コーヒーモンブラン、夏風邪には綺麗な銘菓ういろう、罪深さで美味しさ割増な裏おやつのホットケーキ、特別なデザート、クレープ・シュゼット―。今日もおやつ箱には甘い幸せが詰まっている。男ふたりのおやつ歳時記。

2冊目です。
4月から3月までの12ヶ月を遠峯と白石の視点で交互に描かれています。
それぞれが相手のことをどう考えているのかが分かるのでなんだかにやにやしちゃいますね。
お互いに頼り頼られで、でも締めるところは締めるというか。そのちょうどいい塩梅が2人は似ているのかなと思います。じゃないと高校の時の先輩後輩という関係だけでは1年以上同居なんてできないですよねー。
それにしても白石が作る手料理も、外食先で食べる料理もおやつもどれも本当に美味しそう。
兵庫県に行ったことはありますが神戸と西宮にしか多分行ったことがなくて。こちらのシリーズを読んで芦屋市で行きたいお店が増えました。お取り寄せやお土産で登場した品々も。
あと神社仏閣めぐりが好きな人間としては湊川神社に行ってみたいです。楠木正成が祀られているなんて・・・!!!行かないわけにはいかないですよね!!!
2人の関係性が微笑ましくて羨ましかったです。先輩のおかげで両親と和解が出来てよかったね…
次回作も読むのが楽しみです。

<プランタン出版 2019.11>2021.6.23読了

男ふたりで12ヶ月ごはん 椹野道流5



今日は食べます?
仕事を終えて、気持ちよく美味しい晩飯を食べよう。
芦屋の古い一軒家に暮らす眼科医の遠峯、そこに転がり込んできた高校時代の後輩・白石。
小説家になっていた白石は、スランプだという。
気分転換しに来ましたという彼と突然始まった同居は、なかなかに快適で……。
事情説明の焼肉、男飯な弁当のみそ炒り卵、誕生日祝いで前菜がメインな中華コース、脱稿明けの分厚いハムとふわふわ卵の贅沢サンドイッチ、コロッケが乗った遠峯の「理想のカレー」、気分転換の単調作業で白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、遠峯の帰省土産ジンギスカン、白石の人生初フォアグラ様、そうそう、甘党の遠峯はデザートも欠かせない。
くりきんとんにモンブラン、クリームパンに桜餅──。
ご飯が美味しければ、一年なんてあっという間。

「Day to Day」を読んで気になった作家さんを読んでみようと思って手に取ったこちらの作品。初読み作家さんです。こちらはシリーズ化されて何冊か出ているんですねー。
タイトルを見て「きのう何食べた?」が思い浮かんだんですけどそういうことではないんですね^m^2人の性格は全然違うのに、生活スタイルが良い感じで合わないのがはまっていたり、食の好みがあっていたりして一緒にいるのが苦痛ではないっていい関係だなと思いました。
食の好みが合うってすごく大事だと思うんですよね。一緒に暮らしていたらなおのこと大事。
2人は楽しく毎日を過ごしている感じが伺えて羨ましさも感じました。
遠峯の両親が北海道に移住したということでジンギスカンが出てきて^^昔はホットプレートで家族で食べてたなーと思いだしたりもしました。
私は兵庫には何度かコンサートや舞台鑑賞のために行ったことがありますが、食べたものの記憶があまりありません^^;結構前だし…
特にスイーツが気になりました。今後行くことがあったらちゃんとリサーチして食べてみたいです。

<プランタン出版 2018.2>2021.5.20読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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