苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

櫻井とりお

あたしとひぐっちゃんの探偵日記 みずき、さらわれる? 櫻井とりお4



ひぐっちゃんシリーズ第2弾!
「ボクと車をここに置き去りにしてほしい。そして、そのことを誰にもいわないでほしい」
みずきは小学五年生。ある日、亡くなった父の兄で、自称・探偵のひぐっちゃんに誘われてドライブに行くことに。
そこに見知らぬ男の子が乗ってくるが、ひぐっちゃんは何事もなかったように運転を始めてしまう。気付いたときには、車内にひぐっちゃんの姿はなく、なぜか男の子が運転をしていて―――!?
見知らぬ少年との長距離ドライブ。ひぐっちゃんは一体どこに行ったのか?そして男の子が危険を冒してまで成し遂げたかった旅の目的とは?

とりあえずみずきの担任の先生は気に食わないですね(唐突に)何だか嫌な感じだ。これからも出てくるのだろうか。まあみずきの乱暴さはちょっと引いてしまうところもあるけど、正義感が強くて優しい子ですよね。それは多分家族の教育の賜物だと思うのだけど。お母さんが海外に仕事に行っているのは仕方がないことだけど、お父さんは亡くなっていて、それに対して両親の愛情を受けていないという言い方は本当に気に食わなかったなぁ。よくそんなことを言えるなと腹ただしかったです。
ひぐっちゃんとみずきとカイの珍道中はいくら大人ぶっても小学生だからなぁと思うところが多かったけど、でもおかあさんに会いたかったんだからしょうがないよねと、最後はなんだかすべてが帳消しになりましたよね(単純)
そして最初は相性が悪いと思っていた2人だけど、短い旅でなんだか変化が生まれたのかな。最後は微笑ましかったです。ひぐっちゃんの過去も少しだけ分かりましたね。それにしても元警察官で今はへっぽこ探偵←って、どこかの誰かを思い出すなぁ…

<小学館 2023.7>2024.4.14読了

虹いろ図書館 半分司書のぼくと友だち 櫻井とりお5



図書館に勤め始めてから4回目の春。犬上さんの悩みは反抗的な新人・高橋さんのこと。さらに同僚・内海さんとの関係にも変化が――? 大人気図書館シリーズ、お仕事も恋も波瀾の第5弾!

シリーズ第5弾。もう5冊目なんですね。始めが犬上さんがベテランになっている世界だったので、こんな時代もあったんだね…という気持ちで前作から読んでいます(笑)
新人の高橋さん、きっとそういうことなんだろうなぁと思っていましたけど、やっぱりそうでしたか…。図書館が最初の職場になったらそう思うんでしょうねー。でも、真面目に仕事をしている犬上さんや内海さんの姿を見てちゃんと心が動いて良かったです。私も高橋さんはちょっと苦手だなって思ったけど(笑)
それにしても、内海さんの展開には驚きました。そんな片りん、第1弾や第2弾で出てきましたっけ?当時も犬上さんが内海さんのことが好きなのがバレバレでどうなんだろうって思っていた気がするけど(その後の展開もありましたけど)犬上さんのこれからも気になります。
霜月さんが言った「そうやって自分を一番下に置いていれば、楽なんだろ」という言葉が私の心をえぐられました…。私もたぶんそう思っている節があるから…。
今回も勉強になりましたし、面白かったです。

<河出書房新社 2023.11>2024.2.17読了

ことわざハンター 不思議な石と魔法の辞書 櫻井とりお5



ことわざが楽しく学べるショートストーリー15話! コサブロとトーサンとインコのヨンヨンとともに、町や村に隠された不思議な魔力をもつことわざ石を探す旅に出よう!
15話16のことわざが登場します。コサブロたちが訪れる村や町にどんなことわざが書かれた石が隠されているのか予想しながら読みすすめるとより楽しめます!
「骨折り損のくたびれもうけ」「猫に小判」「百聞は一見にしかず」「情けは人の為ならず」など、聞いたことはあるけど、どんな意味か、どんな状況でつかうことわざか説明できますか?
ことわざの解説・例文つきでわかりやすい! 朝読におすすめの1冊です。

ことわざが学べるお話なんて珍しい!と思い読んでみました。
不思議な魔力を持つことわざ石を探すトーサンとコサブロ。
個性的な村人たちと関わり、その後に見つけたことわざ石から見えることわざになるほどと思いました。改めて意味がちゃんと理解できたものもありました。そして最後に分かるトーサンとコサブロの秘密。伏線があったのか…気づかなかった…。
登場する人たちは皆良い人達だったな…
続編も出てほしいなぁ。
1章1章が短くて読みやすいから、確かに朝読にピッタリですね。

<PHP研究所 2023.8>2023.12.12読了

あたしとひぐっちゃんの探偵日記 消えたテディベア 櫻井とりお4



怪しすぎる男はあたしのおじさんで探偵!?
「おまえら、困ったことがあるんだろ? 相談にのってやってもいいぜ」
みずきは小学五年生。ある日、公園で親友・あんなの相談にのっていたところ、怪しげな男に出会う。夏なのにコートを着た金髪ロングヘアの男は、みずきの亡くなった父の兄で探偵だと言う。あんなは、ピアノ教室で起こったテディベアどろぼうの濡れ衣を着せられていた。話をこっそり聞いていた男は、自分が解決してやろうと言い出して・・・

あんなが濡れ衣を着せられたテディベアの行方と犯人を追うことにしたみずきとあんな。そしてその事件を解決してやろうといいだす謎の男。この怪しい男はみずきの亡くなった父の兄でしかも探偵らしい。ますます怪しい。
そして事件は思わぬ方向へ展開していきます。何もかもに伏線が張られていて、まさか最初に切符の買い方を教えたおばちゃんまで絡んでくるとは思いませんでした。面白い。
無償で子供が悩んでいる事件を解決するなんて何か裏があると思いましたけど、おじさん…じゃなくてひぐっちゃんはいつからどこまで気づいていたのでしょう。
最後はまるっと解決して一件落着でしたね。こちらのお話はシリーズ化するのでしょうか。みずきのお母さんは出てこなかったし、ひぐっちゃんとも幼馴染みたいだから2人の会話も聞いてみたいです。

<小学館 2022.7>2023.6.26読了

虹いろ図書館 司書先輩と見習のぼく 櫻井とりお5



高校卒業後、憧れの図書館で働き始めた犬上健介。しっかり者の青柳先輩、破天荒な霜月先輩たちの背中を追いかけながら、立派な図書館員を目指すけれどー―? 大人気シリーズ、第4弾!

今度は誰のお話だろうと読み始めたらイヌガミさんじゃないですか!しかも18歳だって。若い(笑)
そっか、イヌガミさんは司書資格を持っていない状態で公務員になっていたんだね。どうしておじいちゃんとおばあちゃんに育てられたんだろうと思ったけど、途中でその理由も明らかになります。
イヌガミさんは若い頃はビクビクオドオドして過ごしていたんですね…。それでもコミュニケーションが大切な図書館という仕事に希望を出した。図書館に勤めたことで変わっていきましたねー。本当に本が、図書館が好きだということが伝わってきて嬉しくなりました。
青柳先輩も霜月先輩もとても頼もしくてかっこいい先輩たち。内海さんもしっかりしていて素敵。魅力的な同僚の方々の姿にも引き込まれました。
ちーの存在は、私もイライラしてしまって、きっと青柳さんに怒られると思うけど(笑)ちゃんと関われるようになって良かったね。
そして憧れの女性のウツミさんとはずっと一緒に働いていたんだね…最後良い感じになってたのに…夢多き青年よ…もう!←
そして今回はいつも以上に図書館司書という仕事について細かく書かれていて、司書の仕事に対する想いも伝わってきた気がしました。特にちーの件で館長に職員たちが詰め寄っていった場面。イヌガミさんと同様に胸が熱くなりました。
4月から念願の図書館司書として働くことになった身としてはとてもいいタイミングで読むことが出来たなと思いました。
イヌガミさんは今まで「図書館の主」の御子柴さんに似てるなと思って読んでたんですけど、若い頃を知ると全然別人だなと思ったりしました(何の話だ)

<河出書房新社 2022.11>2023.3.25読了

図書室の奥は恋する?相談室 櫻井とりお5



リベルタス学園中等部図書委員がさまざまな相談事を解決していく連作短編の第三弾!新たに一年生ふたりが加入。人のオーラや未来が見え、家は新興宗教の教会という理由でいじめられてきたミコと、そのミコと小学生時代同じクラスで、ミコのことが気になっているレン。でもミコは、はづきのことが気になっているようで……一方通行の図書委員の恋の行方は?

葉月ももう3年生なんですね…。最初は可愛らしい感じだったのになんか凄く背が伸びてない?男っぽくなってない?いやだ!葉月は可愛い子だったのに!←
なんて、今もブラコンなのは変わっていないし中身も変わっていないって暴露されたから良かったです^m^
今回の謎も面白かったな。ふたを開けてみれば、なーんだって思うこともあるけど、それを追求するのが面白いんですよね。図書委員たちが読んでいる本も読んでいるのと読んでいないのとおり混ざっていてこれからの読書の参考になるのでありがたいです。
そしてミコとレンですよねー。何となくそうなんじゃないかなとは思っていましたけど。
それにしても最後がいじらしくてじれったかったですねー。
キサラギも今回はやけに素直なときがありましたね。あれは葉月嬉しいねー。
葉月が卒業しちゃうからこのシリーズは終わっちゃうのかな。それとも図書委員はいるから続くのかな。まだまだこのメンバーに会いたいなー。

<PHP研究所 2022.9>2022.11.3読了

図書室の奥はあやしい相談室 櫻井とりお4



リベルタス学園中等部図書委員には、新たに金髪のカイトと、はりねずみみたいな女子のキョーコの一年生ふたりが加入。そして相談室を引き継いだはづきと図書委員たちが今回も様々な相談事を解決します!
密室で割れた写真立て、本が落ちた本棚……怪異な出来事が図書室で頻発! まさか図書委員の中に犯人がいる!?

前作で1年生だったはづきも2年生になって後輩が出来ましたね。
前委員長の弟のカイトとジャーナリスト志望のキョーコ。どちらもクセの強い子ですね^^;
それでも変わらず図書委員たちは様々な相談ごとについて調べて解決していきます。
相談事に対しての謎を解き明かしていくのも面白いけど、読んだ本についてを話せる人がいるって言うのが羨ましいなと思います。会話自体が楽しそう…。
1年間の出来事が最後に繋がっていくのも面白かったです。
キサラギ先輩がイギリスへ留学してしまったけどちょこちょこ登場するのも嬉しい。
面白かったです!

<PHP研究所 2022.2>2022.4.5読了

虹いろ図書館のかいじゅうたち 櫻井とりお5

虹いろ図書館のかいじゅうたち (5分シリーズ+)
櫻井とりお
河出書房新社
2021-11-26


柿ノ実町にある古い図書館。司書のイヌガミさんは今日も大忙し。
ある日図書館にやって来たのは、小学六年生のケンと、かおり。
図書館と学校の図書室が居場所のケンは、クラスのはせがわくんにいじめられていた。
お姫様の物語が大好きだったかおりは、ある出来事で心を凍らせている。
イヌガミさんとうつみさん、スタビンズくんたち図書館の人々と本のあたたかさが、二人の心をじんわりと溶かしていく――

シリーズ第3弾です。またイヌガミさんやうつみさんに会えて嬉しいです。
1冊目でこの図書館の未来にイヌガミさんがいないことは分かっています。だから、今回もスタビンズくんや名前は出ないけどひなとゆんも登場して嬉しかったです。
1冊目でほのかをいじめていたかおりが登場します。詳細は覚えていないですが、かおりが不当にほのかをいじめていたことは覚えていました。でも、かおりもいろんなものを抱えていたんですね…。だからと言っていじめをしていいわけでもないし、本人もそれは分かっているみたいですが。
ケンは頭が良い子でしたね。クラスメートにはいじめられ、先生も我関せずな中、それでも土日に図書館へ行くのを楽しみに毎日頑張って生きている。えらいえらいって頭をなでたくなります。それでも、春原先生に出会えて本当に良かった。図書室の本を全部読んだケンちゃんを褒めてくれて、図書室のお仕事を手伝わせてくれて、ケンちゃん自身をちゃんと見てくれる春原先生。素敵すぎて涙が出そうでした。
それにしてもこのお話のからくりには気づきませんでした…最後まで読んだ後に読み返しました。
読み返すと伏線のようなものがあったのに…悔しい←
あぁ…素敵なお話でした。ケンちゃんとはせがわくんの関係も素敵でした。
そしてケンちゃんが言った「呪いはほとんど、自分で自分にかけちゃうものなんだな、だから、呪いを解くには、自分ががんばるしかないんだ」という言葉が刺さりました。私も自分にかけてる呪いがある気がするなぁって…。
それにしても、この自治体は自動ドアを金がないから年度内に直すのは無理ーって言って次年度に持ち越そうとしてましたけど、ってことは指定管理の民間に丸投げして払わせようとしてたってことなのでは…?どんだけケチなんですかこの自治体←って細かいところでイラっとしました^m^
あとは新年度から指定管理になるから職員がまるっと変わって、優秀な人が来るのに給料が減るんだよ、おかしいよね。ってケンちゃんがさらっと言ってましたけど著者さんと図書館員さんの想いが代弁されているような気がしました。分かる人には分かる案件…。

<河出書房新社 2021.11>2022.3.1読了

図書室の奥は秘密の相談室 櫻井とりお4



リベルタス学園の様々な相談事をキサラギとはづきの凸凹コンビと個性豊かな図書委員たちが解決する、「本」が鍵となる12か月12通りの謎解きショートストーリー。
四月 『人間失格』
五月 『まど・みちお詩集』
六月 『黄金のがちょう』
七月 『怪談』
八月 『銀河鉄道の夜』
九月 『D坂の殺人事件』
十月 『雪の女王』
十一月 『話上手』
十二月 『サンタクロースっているんでしょうか?』
一月 『手袋を買いに』
二月 『黄金虫』
三月 『走れメロス』

図書委員の生徒たちが関わる数々の謎についてキサラギとはづきが解決に導いていきます。
学校で起きることですから、事件というものでもなく日常ミステリという感じですかね。
図書委員のお話なのでタイトルだけでもたくさんの物語が出てきましたが、読んだことのある作品はほとんどありませんでした…悔しい。
可愛いお話だなぁと思って読んでいましたが、最後に「えぇ!?」という展開が待っています。
半分は気づいたのですが半分は気づかず驚きました。
たくさんの作品に出合えますし、物語も面白いです。本をあまり読まないお子さんも、ひと月ずつでも読んでみてほしいなと思います。

<PHP研究所 2021.2>2021.5.12読了

虹いろ図書館のひなとゆん 櫻井とりお5

虹いろ図書館のひなとゆん (5分シリーズ+)
櫻井とりお
河出書房新社
2020-10-21


わたしの大事な大事な一番の友達へ。友達がいない小学4年生のひなは、ある日、不思議な少女ゆんに出会う。世界中をめぐってきたゆんとゆんのお話に魅了されるひな。ゆんが大好き!ずっと友達でいたい!そう思っていたのに―。かけがえのない友達のために、ひなは一歩、踏み出す。虹いろ図書館で今日もひとつ、奇跡が起きます。

続編です。また逢えると思っていなかったので続編が出ると知った時は嬉しかったです。
今回の主人公はひなという女の子。腎臓の病気で長く入院をした経緯があり、また給食を食べられないため午前中で帰宅するため自分の居場所がクラスにはないと思っている女の子です。
ひなは図書館の常連さんでイヌガミさんとも仲良し。イヌガミさんは対する人で対応を変えているのだろうか…前回と随分印象が違うのだが。でも、根本的な優しさは同じ。ちょっとやる気がなさそうに見えるのも^m^また逢えて嬉しいです。
ひなが大型犬に怯えているところにゆんという女の子が助けてくれて、それから仲良しに。ゆんが話す物語に、ひなは魅了されゆんと毎日一緒に遊ぶようになります。
ひなのおばあちゃんのえっちゃんがいい味出していて好きでした。ひなのことをちゃんとひとりの人として扱っているような感じが好き。でも孫に激甘な感じもまた良いです。
ひな以上に学校に行ってなさそうなゆんは、きっと巷の評判は良くないんだろうなーと思っていました。ひなは素直な子だから人の言葉をそのまんま受け入れちゃうし。仕方がないけど。でも、えっちゃんと同じようにひなのことを一人の人として見てくれるイヌガミさんの言葉にひなはゆんの優しさに気づいていきます。
図書館に勤める方だからこそのカラクリも散りばめられていて、読んでいて楽しかったです。
そしてほのかとスタビンズ君が登場したのも嬉しかったな。ミーシャって呼ばれてたね。弄ばれているスタビンズ君^^
最後はどうなるかドキドキしたけど、ほっとしました。よかった。

<河出書房新社 2020.10>2021.1.12読了

虹いろ図書館のへびおとこ 櫻井とりお5

虹いろ図書館のへびおとこ (5分シリーズ+)
櫻井とりお
河出書房新社
2019-11-19


オススメ!
いじめがきっかけで学校に行けなくなった、小学6年生の火村ほのか。たどり着いたおんぼろ図書館でみどり色の司書、謎の少年、そしてたくさんの本に出会い、ほのかの世界は少しずつ動き出す!こころを彩る感動の物語。世界一美しいラストが、あなたを待っています。第1回氷室冴子青春文学賞大賞受賞作。

ずっと気になっていた作品。ようやく読めました。
だってタイトルに図書館って書いてある!やはり舞台は図書館。
いじめられたことで学校へ行けなくなったほのかは図書館にたどり着きます。それがきっかけで毎日図書館へ通うようになるのですが、職員は平日に毎日図書館に来ているほのかに対して何も言いません。ほのかは図書館で沢山の発見をし、本を読み、図書館の仕事を手伝うようになります。
紙上で読んで覚えていたはずの「図書館は利用者の秘密を守る」という言葉。そういう意味か…と今更ながら思ったりして。イヌガミさんの言っていることは正しい。「問いただしたら、その子はここに、もう来られない。(略)そうやって子供の行き場を無くし、追いつめろというのですか?」ほのかに対して何も言わなかったイヌガミさんの想いがこの言葉に込められていて、泣きそうになりました。それはきっと、イヌガミさん自身もきっと経験したことで。
イヌガミさんは優しい。でも、ただ優しいだけじゃない。ほのかがイヌガミさんに伝えた言葉に対してのイヌガミさんの返事はなかなかヘビーだ。でも、ほのかならきっと分かってくれると思ったから言ったんですよね。ほのか「さん」っていつも言っているし、子ども扱いをしていないところがとても良いなと思いました。ほのかが本を好きになったのも嬉しかったです。「真理がわれらを自由にする」という言葉がこんなにも納得がいって胸が熱くなったのは初めてです。勉強していたことがこんなにすとんと納得できるなんて。現職の図書館司書の方が書かれたから尚更納得できたのかなと思いました。変に勉強しているもんだから指定管理になったその後の図書館、職員がおそろいのユニフォームって書かれていて指定管理先はあの会社か…?とか変に探ってしまう自分にちょっと突っ込んだりしましたけど^^;
最後が唐突でびっくりしたのですが、なにこれー!めちゃくちゃきゅんきゅんする展開!
そうかそうか、からかっていたのは好きだったからなんだね(ニヤニヤ)一生会えないかもしれないと思ったら会えたから素直になったんだね。もー!!可愛すぎ!ニヤニヤしながら、ほっこりしながら、読み終えました。今も余韻に浸っています。
双方の著者さんに失礼かもしれないけど、全然違う作品だし、境遇も違うのだけど、イヌガミさんの最初の印象は御子柴さんだった。子どもだろうと対等に話す感じと、見た目は怖そうだったり何を考えているか分からない感じだけど図書館司書という仕事に誇りを持っている熱い男だってところとか。こちらの本も読み返したくなりました。

<河出書房新社 2019.11>2020.11.16読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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