幼い日に父が亡くなり、母は都会に出奔、ひとり残された少女・章は、書店を営む祖母に預けられる。そこには同い年のいとこ、萌音がいた。親元から離れて育ったふたりは支え合って暮らしていたが、ある日、章は事故で深い傷を負う。眠り続ける病院のベッドを抜け出した章の魂は、永遠を生きる人魚の手によって悲しい記憶が「つくろわれる」不思議な世界にたどりつく。明滅する生命の輝き、遥かな時をつむぐファンタジー。
村山さんのファンタジー。でも、いつもよりもダークで切なかったです。「死」と隣り合わせだったからでしょうか。
章と、いとこであり親友の萌音とおばあちゃんと3人で幸せに暮らしていたのに、事故により章は病院で眠り続けます。その間も章は萌音達を近くで見守っています。 それでも幽霊のような状態で彷徨っていた章は、地下に暮らす人魚と出逢います。行き場を無くした馬や動物たちが人魚の元に訪れ、人魚と関わるようになります。 人魚は何でも願いをかなえてくれると言っているのに、章は何故再生を願わないのか不思議でした。それは人魚を一人にさせたくないという優しい気持ちと、自分なんかが生き返る意味があるのかという想いからなのだと感じ、読んでいて辛かったです。みんなが章が目覚めるのを待っているのにと、もどかしかったです。
最後までどうなるのか分からなくて、ドキドキして一気読みでした。
<ポプラ社 2026.2>2026.3.17読了



































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