亡きあとも綴られる、書かれるはずのない母の日記。向き合えなかった家族の物語が巻き戻っていく――。二年前に父が他界し、先月には母もこの世を去った。不動産会社で働く原田燈子は、天涯孤独になった。でもずっと前から一人だったのかもしれない。二十年以上前の不幸な出来事をきっかけに――。
不可思議な死者の日記が繋ぐ「この世」と「あの世」、そして「過ち」と「赦し」。
父と母を喪い、天涯孤独となった燈子が家族を想いながら前を向いていくみたいなお話なのかと思ったら違いました。ちょっと不思議なお話でした。20年以上前に起きた不幸な出来事。もしも行ってなかったらもしも目を離していなかったら、お母さんはずっと考えていたに違いない。加害者も可哀想だとは思うけど加害者の父が言った言葉は許せない。きっとお母さんにとって呪いの言葉になって足枷になっていたのでは…。そしてお父さんも辛かっただろうな。そして燈子も。ずっと堂々巡りで、解決できないと分かっていても、考えずにはいられないよね…
お母さんも、燈子も、少し前向きになった終わり方で良かったです。
<講談社 2025.9>2025.11.22読了























