苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

歴史・美術関係

現代「ますように」考 こわくてかわいい日本の民間信仰 井上真史4



〈不思議な民間信仰はまだまだ日本に生きている〉
〈なにかを願わずにはいられない人間の心を思索する〉
不思議な民間信仰はまだまだ日本に生きている──その信念のもと、各地に生存する、生活や習俗と密着したこわくてかわいらしい願いや信心を探し歩き、民俗学や怪談研究を活かした著者独自の視点で紹介します。「旅行や散歩を冒険に変える」手助けをする本です。【日常】【祭】【疫病】【死】【物語】をテーマに、神や自然、この場にいない人、あるいは未来など、見えざる対象に「〇〇しますように」と願う人間の「行為」を楽しみながら観察し、軽妙な文章で読者を不思議な旅へ誘います。
【各地に生存するこわくてかわいらしい民間信仰を、著者独自の視点から紹介。現地への旅行や散歩を冒険に変える為の本。

人はお願い事をするときに目に見えないものに対して「〜しますように」と祈ります。
そうした昔から残る風習や習慣を色々教えてくれる作品なのですが、本当にいろんなものがあるんだなぁ…とただただびっくりでした。
気象神社など知っている場所もあって嬉しかったのですが、昔から残るお祭りは面白いものが多かったですね。そして今まであまり知られていなかったけど、コロナ禍により一気に知られるようになったアマビエについても書かれていて面白かったです。
これはマニアックな聖地巡礼になりそうですね(笑)気象神社は前から気になっていたので改めて行きたいと思いました。

<淡交社 2025.1>2025.2.8読了

みんなが手話で話した島 ノーラ・エレン・グロース5

みんなが手話で話した島 (ハヤカワ文庫NF)
ノーラ エレン グロース
早川書房
2022-10-04


アメリカ・ボストンの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島。今やオバマ元大統領ら多くの著名人が別荘を構える風光明媚な観光地として知られるこの島では、20世紀初頭まで、遺伝性の聴覚障害のある人が多く見られた。ここでは聞こえる聞こえないにかかわりなく、誰もがごく普通に手話を使って話していた。耳の聞こえない人も聞こえる人と同じように育ち、社交し、結婚し、生計を立て、政治に参加した。
文化医療人類学者である著者グロースは現地に赴き、島民みんなが手話を使ってくらしていた時代を知る多数のインフォーマント(情報提供者)の証言を丹念に採集し、過去の科学的研究資料とオーラル・ヒストリーとを照らし合わせながら、島の社会文化の来歴を解き明かし、当時の生活やコミュニティを活写する。
「障害」「言語」そして「共生社会」とは何かについて深く考えさせる、文化人類学者によるフィールドワークの金字塔。

きっかけは忘れてしまったのですが、こちらの作品を知り、かつてろう者も健常者も関係なく手話を第二言語として使って会話をしていた島があったことを知り、手に取りました。とても興味深かったです。
始めにろう者の遺伝子を持つ一族が入植し、狭い島の中だからいとこ同士などの結婚は当たり前で、だから増えていったのではないかという見解がありましたけど(すんごいざっくり言いましたけど)ろう者が多いという部分はそうなのかなと思いました。血が濃いと、子どもへの影響は大きいと思いますし…。ろう者の人が多いから自然と手話をみんなが話せるようになったというのはとても印象的でした。本の中でも印象的な部分ととらえられていましたが、島民が過去に漁師の男性が2人いたという話をして、その2人は耳が聴こえなかったんですよね?と質問をするとそういえばそうでした。言われるまで忘れていました。という言葉が私も強く残りました。この島に住む人にとって耳が聴こえないというのは障害ではなく、個性の一つのような捉え方だったのかなと。この考え方が世界に広まれば、みんなが住みやすい世界になるだろうにな…と思いました。とても難しいことですが。こちらの作品は30年以上前に刊行され、長らく絶版になっていたそうですが、数年前に文庫化されて再販されたそうですね。こういった記録的な作品はずっと残っていってほしいです。

<築地書館 1991.11、早川書房 2022.10>2024.9.20読了

続塙保己一とともに いまに”生きる”盲偉人のあゆみ 堺正一5

塙保己一とともに 続
堺 正一
はる書房
2010-11-01


平家琵琶にはじまり、その後は音曲だけでなく鍼按にもすぐれた才能を発揮した盲偉人と呼ばれる人たち。その中でも塙保己一は立志伝中の人物としてとくに知られている。現代で言うところの“落ちこぼれ”であった盲少年(後の保己一)が、ついには最高位の総検校にまで出世を遂げることができたのはなぜか。盲偉人ら先人たちが歩み、何百年もの歴史の中で培った盲人社会の伝統と自助の精神が、保己一とそれに続く人びとを生んだ。塙保己一とともに日本の盲人史をたどる。

続編です。今回は塙保己一自身のお話というよりは盲人の歴史が細かく描かれていたような気がします。目が不自由な人に対しての呼び方や、その方々がどのように生きてきたのか、その方々が生きていくために奔走した人々、のことなどが書かれています。
最後にゆかりのある方々が羅列されています。名前を初めて知った方も多く、知っていかなければならないと感じました。

<はる書房 2010.11>2024.7.2読了

家康の正妻 築山殿 悲劇の生涯をたどる 黒田基樹5



今川家御一家衆・関口氏純の娘で、従属国衆・松平元信(徳川家康)の最初の妻・築山殿。
今川家との敵対による互いの立場の逆転と、長年にわたる別居状態にともなう信頼関係の希薄化から、嫡男・信康に対する思いを強くしていくが、二つの事件によって、終幕を迎える……。
信頼に足る後世史料を丹念に読み解き、信康「逆心」事件の実態と築山殿の死の真相を探る。

築山殿について興味を持ったのは「おんな城主直虎」を見た時でした。脚色しているところはあったと思いますが、とても魅力的な女性だと感じたからです。築山殿の資料がとても少ないということは知らなかったので、そんな少ない資料から推測していく歴史学者の凄さを感じ、また、少ないのに悪女のようなイメージが付いているのか不思議だなと思いました。まあ、亡くなり方が前例があまりない珍しい形だったからというのがあるとは思いますが。瀬名という名前も確定しているわけではないんですね。
築山殿の周りの人物についても丁寧に描かれていて面白く読みました。

<平凡社 2022.10>2024.6.22読了

塙保己一とともに ヘレン・ケラーと塙保己一 堺正一5



江戸時代の後期に活躍した盲目の学者・塙保己一。その生涯を小学生からお年寄りまでを対象に、やさしい文章で綴る。視力の弱い人々にも読みやすいよう、大きな活字を用い、すべての漢字にルビを付す。

塙保己一の名前を1番最初に知ったのは数年前の「Qさま」でクイズで人物名を出題された時です。お名前が変わっていたし、初めて聞いたので気になっていました。それから更に数年が経ち「薮原検校」という舞台で健ちゃんが塙保己市という人物を演じるということで俄然気になるようになり(笑)色々と調べるようになりました。こちらの著作で何度かお名前が出てきた温故学会(塙保己一史料館)にも行ったことがあります。ずらりと並んだ群書類従の版木は圧巻でした。江戸時代に作られたものが現代にまで引き継がれているというのは感動してしまいます。この方がいらっしゃらなければ、昔から読み継がれてきた竹取物語や源氏物語なども落語も歌舞伎ももしかしたら現代に残っていなかったかもしれないと思ったら、いかに偉大な方なのかが分かります。
荻野吟子が女性の医師は前例がないと突っぱねられたとき、塙保己一が平安時代の書物を現代訳していたことからかつて女医が存在していたことが分かり、医師免許を取得できたお話は知っていましたが、温故学会の設立に渋沢栄一も携わっていたことは知りませんでした。埼玉三大偉人が揃っているじゃないですか(笑)ヘレン・ケラーが来日されたときのお話も、史料館で伺いました。当時のお写真も飾られています。沢山の日本人に知られてほしい人物だと思います。

<はる書房 2005.9>2024.6.19読了

世界が称賛!「すごい日本人」4



メイド・イン・ジャパンの「もの」のように、日本の「人」は、世界から称賛されているのでしょうか?
称賛されています!
ブータンで農業改革を行なった西岡京治、台湾の荒野を沃野に変えた八田與一、韓国で何千人もの孤児を育てた田内千鶴子、そして、「命のビザ」の杉原千畝…。
ヘレン・ケラーの心の支えとなった盲目の学者・塙保己一、各国指導者から尊敬される米沢藩主・上杉鷹山…。黒澤明・円谷英二・手塚治虫・山口小夜子…。
本書は、こうした日本人のなかから50人を厳選して、世界から称賛される理由を、わかりやすく紹介しています。
全く知らない人物がいるかもしれませんが、日本人としては、ぜひ知っておきたい「すごい日本人」ばかり。
コンパクトな解説と豊富な図版や写真で、人物事典としても、読みものとしても楽しめる一冊です!

あらすじにも書かれているように、全く名前の知らない方もいらっしゃいました。日本ではあまり知られていなくても、海外で活躍し、外国人の方が知っている日本人という方もたくさんいらっしゃいました。いろんなところで日本人が活躍されているんですね。気になる方はたくさんいらっしゃいましたが、気になったのは「バロン大佐」と呼ばれた西竹一さんでした。読み始めて「あ!」と思ったのですが「硫黄島からの手紙」で登場していました。どんなに素晴らしい功績を残した人でも、戦争が何もかもを奪ってしまう。やりきれない…。と読んでいて感じました。50人が紹介されていて度の方もあっという間に読み終えてしまったので、もう少しかみ砕いた作品を読みたいです。

<三笠書房 2016.2>2024.6.14読了

みほとけの推しほとけ みほとけ5

みほとけの推しほとけ
みほとけ
笠間書院
2024-03-13


読んだら、絶対会いに行きたくなる!
年間1000体以上、これまで10000体以上拝み倒した、「お寺・仏像研究家」の芸人みほとけが、独自の目線で、仏像の魅力を語ります!
日本各地で出会った仏像から、悩みに悩んで選び抜いたオススメの仏像48尊を、本人作のイラストとともに紹介。
仏像の特徴や造立の経緯から、お寺の歴史、仏師などゆかりの深い人物のエピソード、周辺地域の様子まで、率直すぎるリアクションを織り交ぜながらわかりやすく解説。それぞれの仏像の個性と楽しみ方がよくわかります。さらに知識が深まる「おまけメモ」付き。仏像のことを、きっと誰かに話したくなるはずです。
●どこをどう見たらいいか、わからない!
●何がすごいの?
●全部同じに見える……
●どんなご利益があるの?
●そもそも仏像って何?
「仏像を見るってちょっと難しい……」「仏教や仏像のことをよく知らない……」という人でも、知識ゼロから仏像がわかる・楽しめる、仏像超入門本です。

神社仏閣、仏像が好きならどこかで出会うだろうみほとけさんの著書(笑)ようやく読めました。発売日近くに買ったはずなのに図書館本が多いとつい積読になってしまい…と言い訳。
みほとけさんを知ったのは多分「あいつ今何してる?」の番組のアナウンサーさんの同級生で登場された時だと思います。マニアックですみません^^;そこで芸人さんだということを知り、仏像を愛する方だと知りました。そして本を出された!ということで読むのを楽しみにしていました。
読んでいて、私も軽く神社仏閣や仏像が好きでーとか言ってたのが恥ずかしくなりました…凄い。
仏像が写真ではなくイラストなのにもぬくもりを感じますし、実際に行ってイラストとどのくらい似ているのかというのも確かめたいです(笑)
北海道に住んでいるとなかなか観に行くのが難しいですが、阿修羅像と奈良の大仏、薬師寺の薬師三尊像と深大寺の白鳳仏は見た記憶があります。読んでいて実際に観てみたい仏像が増えました。羅漢像が気になる…。十二神将も気になります。絵は見たことがあるんですけど…。そしていつの日か空也上人を生で見る…!
楽しく読みました。また読み返そう。

<笠間書院 2024.3>2024.5.25読了

磯田道史と日本史を語ろう 磯田道史5



日本史を語らせたら当代一! 磯田道史が、半藤一利、阿川佐和子、浅田次郎、養老孟司ほか、各界の「達人」を招き、歴史のウラオモテを縦横に語り尽くす。最新科学で探る日本人の起源から、歴史上のリーダーたちの品定め、弥生式土器を自作した少年時代を語った「磯田道史ができるまで」など、歴史好きなら参加したくなる歴史談義。目からウロコの連続です。

様々な著名の方と日本史について語り合っている本作。かなり昔の対談も収められているので既に亡くなられている半藤一利さんや堺屋太一さんとの対談もあります。
お話する相手が同じ専門の方ではないので、それぞれのご専門の視点から日本史を語っているのが本当に面白いです。特に印象的だったのは酒井シヅさんとの医療面から見た日本史ですね。以前NHKで放送されていた「偉人たちの健康診断」という番組を見ていたのでそれを思い出しながら読みました。
当時24歳の杏さんとの対談も面白かったです。というか、めちゃくちゃマニアックだった…凄い。

<文藝春秋 2024.1>2024.5.2読了

武士の人事 山本博文4

武士の人事 (角川新書)
山本 博文
KADOKAWA
2018-11-10


長谷川平蔵は「人物は宜しからず」――。天明七年、八代将軍吉宗の孫・松平定信が老中首座に任じられた。賄賂の田沼時代からの脱却を目指した寛政の権力者・定信が集めさせた、江戸役人たちの発言や噂話。出世欲、保身、家庭の悩み――当時の役人の生態が赤裸々に書き留められた希有な記録『よしの冊子』を読む。

現在「大奥」で舘様が演じている松平定信。だんだんトチ狂ってきて(笑)一体どんな人だったのだろうと気になり、読んでみました。田沼によって松平家に養子に入らなければ第11代将軍になっていた可能性があるとか、それは性格も歪んでしまうよね、と思ったり(笑)
そして本当に優秀な人だったんでしょうね。じゃないと歴史上にこんなに後世まで名前が残らないですよ。家臣たちの定信とのやりとりが残っていて、それぞれがどんな仕事ぶりでどんな評価だったのかが分かって面白かったです。
長谷川平蔵は定信とはあんまり相性が良くなかったようで意外でした(笑)

<KADOKAWA 2018.11>2024.3.15読了

君は隅田川に消えたのか 藤牧義夫と版画の虚実 駒村吉重5



いま美術界を揺るがす最大のミステリー! 藤牧は生きているのか死んだのか、彼の作品は誰が作ったのか? このところ急速に評価され始めた戦前の版画家の生き様を描くノンフィクション。
彼は生きているのか死んだのか?ミステリーとしても堪能できる美術界を揺るがす謎!
『芸術新潮』1月号でも注目される藤牧義夫。1935(昭和10)年、将来を嘱望された版画家・藤牧義夫が、隅田川河畔の下宿から忽然と消えた。その後、消息は今となっても杳として知れない。
しかし、藤牧の画業は昭和50年代から高い評価をうけ、現在、主要作品が国立近代美術館、東京都現代美術館などに収蔵されている。
そんな藤牧だが、現存する作品に多くの謎が含まれているという。戦後彼の作品を世に紹介したのは、藤牧の先輩にあたり版画家・版画史家として高名だった小野忠重で、彼の活動には大いなる疑問があると、故人となった美術評論家の洲之内徹や長年の追跡調査を行なった画廊主・大谷芳久は指摘する。
今年生誕百年を迎え、回顧展が予定されている。版画に人々が注目しだした昭和前期という時代と、現在、美術界を揺るがす謎を追う長編ノンフィクション。

昨年10月に山田五郎さんが自身のYouTubeチャンネルで藤牧義夫さんを特集しており、その際にこの本を紹介されていたので気になって拝読しました。
YouTubeチャンネルで話されたことがあまりにも現実離れしていて何かのドラマの話でも聞いているのだろうかと思ったのがきっかけです。
近くの図書館にあったので借りようと思ったら結構予約が入っていて。皆さん山田さんのYouTubeを見た人なのかなぁと思ったらなんだか嬉しかったです(笑)
正直今まで藤牧義夫さんと言う方を知りませんでした。ですが亡くなられたという経緯も含めてとても気になる方だなと思いました。
藤牧義夫さんを知っている方に知れ渡っている藤牧義夫像と実際校だったのではないかと思われる藤牧義夫像がこんなに違うことがあるのでしょうか…。そしてすべての元凶と言える小野忠重氏は一体何がしたかったのでしょう。故人のことをあまり知らないままとやかく言いたくはないですが、山田五郎さんは「話を盛る癖のある人」とマイルドな言い方をしていますが、もしすべてが本当だとしたらそんな可愛いものでは済まされませんし、大谷芳久さんだってはっきり言って被害者と言っていいことをされていると思います。藤巻さんのご家族に対しても。
世間が知らされた人物像があまりにもかけ離れているということ、さらに世に出回っている藤牧作品の7割以上が偽作だという真実。これは現実に起きていることなのでしょうか。一体小野氏は何がしたかったのでしょう。大谷さんが振り回されている時のことを読んでいるときはただただイライラしっぱなしでした。こちらの作品ももう10年以上前のものなので今更私が怒っても仕方がないのですが…。
関係者もその家族もほぼ全員が鬼籍に入ってしまっている今、真相を突き止めるというのは難しいことなのでしょうね…。なんだか悔しいです。でも今回山田さんが取り上げられたことで私のように気にかける人が増えて藤牧さんの真作がちゃんともっと評価されたら良いなと思います。
勉強になりました。
あぁ…やっぱりぶらぶら美術・博物館が終わってしまったのが寂しすぎる…

<講談社 2011.5>2024.3.2読了

謎とき 世界の宗教・神話 古市憲寿4



歴史を学ぶにも、現代を考えるにも、これだけはおさえておきたい知識がゼロからわかる!
「聖書」、ゾロアスター教、北欧神話、『論語』……
個性豊かな12人の専門家に、古市憲寿が読者に代わって理解の「ツボ」を聞いた!
各宗教・神話の基礎がわかる解説マンガ付き!

「10分で名著」の続編だそうです。そうだったのか。
宗教や神話について詳しく知りたいなと思っていたので分かりやすく解説してくださっているので読んでいて興味深かったです。特に私は北欧神話が気になっていました。多少ゲームを嗜んでいるので(笑)そこに北欧神話で出てくる名前をよく聞くんですよね。
そのほかにも聞いたことがない宗教のお話なども聞けて良かったです。勉強になりました。

<講談社 2023.11>2024.2.19読了

知識ゼロからの近代絵画入門 山田五郎4

知識ゼロからの近代絵画入門
山田 五郎
幻冬舎
2019-03-07


Chapter 1 ロマン主義
革新の旗手から国を代表する巨匠に ドラクロワほか
Chapter 2 写実主義
田舎暮らしに憧れる都会人が描いた理想の農村風景 ミレー、コローほか
Chapter 3 象徴主義
ゴシックの伝統を受け継ぐ死の香り ベックリン、シュトゥックほか
Chapter 4 印象主義
豊満で華やかな女性像を追究 ルノワールほか
Chapter 5 ポスト印象主義
色彩と筆触ににじみ出る内面の苦悩 ゴッホほか
Chapter 6 フォーヴィスム
野獣から癒しに転じた「色彩の魔術師」 マティスほか
Chapter 7 キュビスム
“天然”の価値に気づいた天才画家 ピカソほか
Chapter 8 表現主義
愛と死への不安がにじむ「生命のフリーズ」 ムンクほか
Chapter 9 抽象主義
抽象の枠を超えた色彩画家 クレーほか
Chapter 10 ダダイスム
西洋絵画の歴史を終わらせた現代アートの父 デュシャンほか
Chapter 11 シュルレアリスム
わかりやすい不思議さでシュルレアリスムを超越 ダリほか

有名な絵画が時系列で説明されているのでとても分かりやすかったです。
同じ時代を生きた画家の相関図もあってよかったです。
近代絵画の流れが良くわかりました。

<幻冬舎 2019.3>2023.12.31読了

英雄たちの経営力 伊東潤4

英雄たちの経営力 (コルク)
伊東潤
コルク
2023-06-29


史上最強の”経営者”は誰だ!? 
家康、信長から蘇我馬子、大隈重信まで…
日本の英雄=トップリーダー12人を採点!
〈本書で取り上げる12人の英雄〉
〇蘇我馬子
〇白河上皇
〇平清盛
〇源頼朝
〇日野富子
〇織田信長
〇豊臣秀吉
〇徳川家康
〇荻原重秀
〇田沼意次
〇大久保利通
〇大隈重信

著者さんが出演されている「偉人・敗北からの教訓」を毎週楽しみに拝見しています。お名前は存じ上げていたのですが、私は時代小説を読むのが苦手で…^^;今まで読んでいませんでした。こちらの本は小説ではなかったのでもう少し気軽に読めるかなと思い、手に取りました。
大体が知っている有名な歴史上の人物で、その人たちを経営力で見てみるというのが新鮮で面白かったです。個人的に日野富子が気になっている人物なので知ることが出来て良かったです。お金を使うのが上手いだけだったのに悪女と後世に伝えられてしまって、辛いですね。
荻原重秀という人物は知らなかったですがなんだかひどい目に遭った人なんですね^^;可哀想すぎた…。
これからも番組を拝見していきたいと思います。

<コルク 2023.6>2023.12.25読了

日本の夢の洋館 門井慶喜 枦木功5

新装改訂版 日本の夢の洋館
門井 慶喜
エクスナレッジ
2023-08-20


歴史の生き証人である「洋館」を、直木賞作家・門井慶喜が読み解く。
関東・関西の選りすぐりの洋館29件をオールカラーで紹介。
2019年に発行された豪華写真本が、読みやすく、お求めいただきやすい「新装改訂版」として登場!眺めて美しく、読んで面白い建築ガイドの決定版です。
明治維新以降、西洋からもたらされた「洋館」たちは、急速に変化する日本の姿を静かに見守ってきました。じつは、彼らは日本近代史を語る、とても重要な証人でもあるのです。本書では現存する美しい洋館の数々を、建築にも造詣の深い直木賞作家・門井慶喜氏が、小説家ならではの視点で読み解きます。

こちらは2019年に出ていたものの新装改訂版だったんですね。
私は「名建築で昼食を」を見て洋館は少し見ている気になっていましたが、日本全国で考えると本当にたくさんの素敵な洋館があるんですね。本を読んでいて見惚れていました。
行ったことがある場所は「国際子ども図書館」「晩香廬 青淵文庫」「東京都庭園美術館」でした。
ドラマで見た建築物も登場していて嬉しかったし、行ってみたい場所が増えました。

<エクスナレッジ 2023.8>2023.11.25読了

フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者 シャルル・ペパン5

フランスの高校生が学んでいる10人の哲学者
シャルル・ペパン
草思社
2022-02-15


フランスの人気哲学者が、プラトンからサルトルまでの西欧哲学者10人をコンパクトかつ通史的に紹介したベストセラー教科書。ギリシャ時代から近代までの哲学の流れが、面白いように理解できる。
欧米のエリートにとって、哲学は不可欠な教養だ。
フランスの高校では哲学が必修、バカロレア(大学入学資格試験)では文系理系を問わず哲学の筆記試験が課される。教養としての哲学を、フランスの教科書を読んで身に着けよう!

哲学は色々知りたいなぁと思っていました。フランスでは大学入学試験に哲学の問題が出るんですね。日本で言う仏教や神道のような感じでしょうか。
今回登場した10人の哲学者は名前は聞いたことがありますがどんな思想だったのかというのはあまりわかっていなかったと思います。
コンパクトで分かりやすく解説されています。
個人的にプラトンとアリストテレスの関係が意外でした。アリストテレスは弟子だから、考えを継承しているのかと思ったら反対の思想を持っていたんですね。
もっと哲学者について学んでいきたいと思います。

<草思社 2022.1>2023.11.2読了

桃太郎は嫁探しに行ったのか? 倉持よつば5

桃太郎は嫁探しに行ったのか?
倉持よつば
新日本出版社
2022-05-13


「桃太郎は盗人?」という衝撃的な見方に出合い、“「人と鬼」の巨大な謎の解明に近づいた"と椎名誠さんに評された前作。それ以来も桃太郎を探求を続けたよつばさんが、今度は驚きの「桃太郎はお嫁さん探しの話」というものに出合います。日本各地の伝承昔話を読み比べ、一般に知られた桃太郎を新たな視点で読み解いた文部科学大臣賞受賞作。

前作に次いで桃太郎について調べ、中学生の部で文部科学大臣賞を受賞したよつばさんの作品です。中学生で2冊目というのが凄いですね。そして調べている内容もレベルアップしている…凄い。
新型コロナウィルスにより、自粛を余儀なくされ、行きたくても行けない、読みたくても読めない環境の中、よくぞここまで調べ上げたなと思いました。
そもそも桃太郎の話の中に嫁探しというくだりが存在したということすら知りませんでした^^;
桃太郎のお話と言っても年代や地域によって本当に様々なお話があるんだなと思いました。勉強になります。
私、博士ちゃんが大好きなんですよね。1つのことをに興味を持ってとことん調べまくっている人の話って本当に面白いです。そしてとても分かりやすい。私は日本史が好きなので特に日本史に関することがテーマだとワクワクしながら見ています。そのワクワクを本でも感じられるなんて本当に素敵。面白く読みました。
これからも研究を続けていってほしいです。

<新日本出版社 2022.5>2023.8.23読了

桃太郎は盗人なのか 「桃太郎」から考える鬼の正体 倉持よつば5



桃太郎盗人説の真偽を確かめるべく、全国の桃太郎を読み比べ。すると、桃太郎の話が時代によって異なることを発見。どのように物語が変化していったのか、江戸時代の文献にまでさかのぼり、各時代の桃太郎像をあぶり出します。椎名誠さんは「その謎に毅然としてつきすすみ、大人たちが思いもよらなかった『人と鬼』の巨大な謎の解明にちかづいた」と激賞!

先日見た博士ちゃんでちょっと大人になったよつばちゃんが登場して、そういえば本を出していたんだったなと思い出して手に取りました(笑)
いやー凄い。脱帽です。まず疑問に思うところが凄いしその疑問についての突き詰め方が本当に凄い。インターネットでいろんな情報が飛び交う世の中になっても、それに惑わされず200冊もの本を読んで自分の考えを導き出したということが本当に凄いです。日本全国桃太郎や鬼の歴史が分かるところにちゃんと赴いているのも凄い。何よりも凄いのは夏休みの自由研究として終わらずに今も研究し続けていることです。宿題だからやらなきゃいけないという考えではなく、自分が気になるからとことん調べるという姿勢が本当に素晴らしくてそれがよく分かる作品でした。
そして個人的に図書館は凄い!図書館司書は凄い!って絶賛してくれているのが嬉しかったです(笑)私もそんな司書になれるように頑張ります。

<新日本出版社 2019.9>2023.8.20読了

100年前から見た21世紀の日本 大正人からのメッセージ 大倉幸宏5



長時間労働、政治家の資質低下、教師による体罰、女性差別、フェイクニュースの氾濫、なりすまし詐欺、若者の活字離れ……。
いずれも、昨今注目されているテーマである。現在の日本社会が抱える問題として、その解決が求められていることは言うまでもない。ただ、これらは決して「現在」という枠に収まるテーマではないことも事実である。実際、右記のテーマは、100年前の日本でも議論されており、その解決の必要性が叫ばれていたのだ。
本書は、現在の日本を歴史的視点から捉え直すことを目的としている。その際に視座を置いたのが100年前、すなわち大正時代である。
日本の近代について、明治から大正、昭和へと至る時代の移り変わりを、大雑把に「混乱期」から「発展期」、そして「安定期」への移行と捉えると、終戦から今日までの流れも同じように映る。漠然とした見方ではあるが、ここで言う安定期が今日の日本、そして約100年前の日本に相当する。
本書では、「安定期」という同じ歴史的局面にあたる二つの時代を対比させながら、現在の日本が抱えるさまざまな課題について考えていく。その手掛かりとして用いたのが、100年前の論者が遺した言葉である。彼らの言葉は100年後を生きる我々を意識して述べられたものではないが、本書ではそれらを現代人に向けたメッセージとして読み取っていく。そして、その言葉が発せられた当時の時代背景を現在に重ね合わせながら、各テーマについて考察していく。

杏さんのYouTubeチャンネルでこちらの本面白いですよとおっしゃっていたので気になって手に取りました。
始めは長時間労働について。でも働きすぎというわけではなくて、日本人は仕事と休みのオンオフの切り替えが下手だという指摘でした。海外では仕事中は私語を慎み脇目もふらず働き、休憩時間はしっかりと休む。そして定時に帰り、休みも取る。でも日本人は仕事中でも会話をし、長い時間働くこと、休まず働くことを良しとしている…みたいなことが書かれていてはっとしました。確かに。
教職員は今も本当に大変な仕事ですが、それは昔から変わらずブラックなままなんだなぁ…と思ったり。
活字離れが昔から言われていたのには少し驚きました。そうか、昔から活字離れが懸念されていたのか…じゃあ昔の人たちはどのくらい読んでいれば読んでいると思われていたのだろう^^;
昔にもオレオレ詐欺があって手段が電報って言うのが新鮮でした。なるほど電報…。
100年前の時代背景を知ることが出来て、面白かったです。

<新評論 2019.10>2023.7.14読了

徳川15代の定説を覆す 井沢元彦4

徳川15代の定説を覆す (宝島社新書)
井沢 元彦
宝島社
2023-02-10


2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で、家康への関心が高まっている。本書では家康を含めた徳川15代の「定説」を検証しながら、意外な江戸時代の「真実」を描き出していきます。「家康は系図を改ざんした」「生類憐みの令の綱吉は有能な将軍だった」など、従来の「定説」と思われていた徳川15代のイメージを覆す「逆説」的な像を、大ヒットシリーズ『逆説の日本史』の著者・井沢元彦が独自の切り口で描き出します。

著者さんは歴史研究家とは少し違うので、読む側が分かりやすいようにかみ砕いて書かれいるような気がします。分かりやすくて面白かったです。
主に徳川家康の話でしたが、定説として今まで学んできた歴史とは今は考え方が変わって生きているんだよということが定説と定説を覆す説と順番に書かれているので分かりやすいです。
まあ、散々歴史についてのテレビを見ている身としては(笑)知っているものもありましたが、こうして比較されると分かりやすいです^^
綱吉と吉宗と慶喜の最近言われてきている説は知っていましたけど、よく考えたら3人とも家康の直系ではないって言うのが面白いですね。

<宝島社 2023.2>2023.6.16読了

退屈な日常を変える偉人教室 五百田達成4

退屈な日常を変える 偉人教室
五百田達成
文響社
2016-01-29


偉人教室とは、古今東西の偉人たちによる特別な講演会。人間の人生に起きるさまざまな課題、その解決方法を偉人がじかに伝えてくれます。たとえば、
「本物の自信のつくり方」・・・ナポレオン
「私がノーベル賞を取れなかった理由」・・・野口英世
「『努力すれば夢は叶う』はウソ」・・・エジソン
「何歳になっても第一線で活躍する方法」・・・徳川家康
「仕事ってかったるい、と思ったら」・・・ミケランジェロ
「絶望からの立ち上がり方」・・・ベートーヴェン
「本当に大切なものを見つめてみる」・・・一休宗純 ……etc
などなど、それぞれの人生を振り返り、希望や反省の思いを込めながら、今を生きる私たちにアドバイスをくれます。
人生には、いいことも悪いことも起きます。その中で、偉人たちはなぜ人生を全力で駆け抜けることができたのか? 人生を前向きに生きるヒントをもらえる1冊です。

25人の偉人たちが自分の生涯を通しての格言や課題、解決方法などを分かりやすく教えてくれます。でも、ちょっと短かったかなぁとも思います。もう少し詳しく聞きたかったなぁとも思いましたが、それぞれどんな人生を歩んできたのかが大まかにでも分かるのは良かったかなと思います。

<文響社 2016.1>2023.6.6読了

二代将軍・徳川秀忠 忍耐する”凡人”の成功哲学 河合敦5



「凡庸な二代目」として描かれることの多い徳川秀忠。確かに彼は、関ヶ原に遅参するという失態を犯して以来、家臣団の無礼な態度にもじっと耐え、六歳年上の正妻・江に気を遣って側室も持たず、二代将軍になってからもお飾りに甘んじて、実権を握る父・家康にひたすら平伏し続けてきた。しかし偉大な父親が死ぬと、彼は仮面を脱ぎ捨てて、苛烈な大名統制策に乗り出す。最終的に潰した大名家はなんと四十一家。類稀なる忍耐力と、容赦ない政治手腕で徳川幕府二六〇年の基盤を築き上げた、知られざる二代目将軍の生涯。

秀忠の印象は確かに薄めですよね。関ヶ原の戦いで遅れたために参戦できなかったということと、信康が生きていれば…みたいなことを言われたっていうエピソードばかり出てきますけど(笑)でも最近は見直されていて、家康の陰に隠れてしまっているけど有能な将軍だったと言われてきていますよね。
家康が生きている間は口を出さず、家康が無くなると同時に掌を返すとかその待つ姿勢はまさに家康のの血が流れているなという気がします^^;
偉大な父を持ち、頭が上がらない妻を持ち(笑)それでもしたたかな政治を行ってきた秀忠は有能な将軍だったのだと思いました。

<幻冬舎 2011.4>2023.6.5読了

戦国を生きた姫君たち 火坂雅志5

戦国を生きた姫君たち (角川文庫)
火坂 雅志
KADOKAWA
2016-09-22


生涯を男として生き、養子直政を徳川四天王の一人へ育て上げた女城主「井伊直虎」、直江兼続が唯一愛し、主君から女執政として遇された越後美人「お船の方」、恋に生き恋に死んだ瀬戸内のジャンヌ・ダルク「鶴姫」――大河ドラマ原作『天地人』をはじめ、義を貫き大きな敵に敢然と立ち向かった武将たちを描き続けた歴史小説家が、運命に翻弄されながらも、乱世を力強く生きた25人に迫る。単行本未収録の傑作評伝、初の書籍化!

歴史上の人物として掲載されるのは男性が多いですが、女性もその戦乱の世を生き抜いてきているんですよね。その時代を生きた女性たちについて分かりやすく書かれています。
ひとりひとりが少し文面が短かったのがもったいないなと思いましたが、どんな人物だったかはとてもよくわかります。
この作品の中で印象的だったのは武田信玄の六女の松姫でしょうか。
1度も会ったことがない許嫁を生涯愛し続けた女性。そして会えないまま許嫁の信忠は本能寺の変で自刃し、亡くなってしまいましたがその後も愛し続け、信念を持って生きていたような気がしてかっこよさを感じました。これからももっとたくさんの人々のことを知っていきたいです。

<KADOKAWA 2016.9>2023.5.26読了

歌舞伎 市川染五郎私がご案内します5



ようこそ歌舞伎の世界へ!歌舞伎座のイラスト図解、歌舞伎Q&Aのほか、「寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)」「天竺徳兵衛(てんじくとくべえ)」「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」の3演目を紹介します。

先月滝沢歌舞伎で観た「京鹿子娘道成寺」のお話についてちゃんと分かっていないな…と唐突に思い、調べるために手に取ったのがこの作品でした。
現・市川幸四郎さんがとても分かりやすく歌舞伎について教えてくれます。
今更ながら「京鹿子娘道成寺」ってこんなお話だったんですね…どうして大きな鐘が出てくるんだろうと思ったんですけど謎が解けました(本当に今更)
「寿曽我対面」は曽我兄弟の仇討の話だったんですね。歴史上のお話は知っていますが、歌舞伎の演目としても見てみたいです。

<アリス館 2006.3>2023.5.15読了

戦国の城と59人の姫たち もう一つの名城物語 濱口和久5

戦国の城と59人の姫たち
濱口 和久
並木書房
2016-12-09


女でありながら男の名前を名乗り、家督を継いだ女城主「井伊直虎」。寧々やお江のように、関白や将軍の妻となった幸運な姫。甲斐姫のように武将も顔負けの勇ましい姫もいた。政略結婚の道具にされ、戦国武将とともに命を落とした姫は数知れない……。乱世の世を生きた59人の姫たちの生涯に思いをはせながら城をめぐれば、いつもと違った城の姿が見えてくる。 夕刊フジ好評連載『名城と女』を単行本化!

この本を知ったのは歴史好きの「博士ちゃん」がこの本を持っていたので気になったからでした(笑)
教科書に登場することはあまりありませんが、武士の家族である姫たちも戦乱の世を生き抜いてきているんですよね。初めて聞く名前の姫もいましたが、家系図が丁寧に記されていたのでこんなつながりがある姫だったのかと分かったうえで読み進められるので分かりやすかったです。
お市の方や淀殿、築山殿、春日局などの有名な方もいれば、旦那さんも家族も初めて知る姫もいました(笑)大河ドラマでは誰が演じたと説明があるのも良かったです。
個人的には軍師官兵衛を見ていたので官兵衛の正室の光や荒木村重の正室のだしなどが登場したのは嬉しかったです。最後に城までのアクセスも書かれているので聖地巡礼にも行きたくなりますね^^
私はいつか絶対に中津市に行きたいと思っています。官兵衛のゆかりの地を巡りたいし市の美術館も面白そうなんですよね…北の大地から赴くのはなかなか大変そうなのですが^^;いつか必ず。

<並木書房 2016.12>2023.5.8読了

日本史の内幕 戦国女性の素顔から幕末・近代の謎まで 磯田道史5



豊臣秀吉と徳川家康が転機を迎えた「史上最強のパワースポット」とは。秀頼は本当に秀吉の子なのか。著者が発見した龍馬や西郷の書状の中身は。「昭和天皇を育てた男」の和歌集に秘められた思い――。当代随一の人気歴史家が、日本史の謎の数々に迫る。古文書の中から見えてくる、本当の歴史の面白さがここに!

冒頭で、最近の歴史小説や歴史ドラマはあまり面白くないとおっしゃっていました。インターネットが発達したことにより時代背景がどの作品もコピペしたようだからとのこと。小学生の時から古文書を読んでいる著者さんですからそれはそうだろうなぁと思いましたよね…。そしていまだに珍しい書物が発見されると自分の脚でその書物へ赴き、購入して読み込むんですから誰も勝てないですよね^m^
だからこそ磯田さんの解説はとても面白いです。そして色々なイベントや企画に駆り出されたり立案したりしているみたいですが磯田さんだからこそみんなが乗り気になるんだろうなと思います。
こちらの作品で登場した「殿!利息でござる!」はまだ観れていないんですよね…。気にはなっていたのですが磯田さんの著作が原作ならなおのこと気になります。今度観よう。原作も読みたい。
こちらの映画に出演されていた、阿部サダヲさんや竹内結子さんとお話したことが書かれていて、竹内さんのところはちょっと切なくなったりしましたね…。っていうか磯田さんが一升瓶をもってラッパ飲みしたとか全然想像がつかないんですけどそんなことしたんすか…?それは呆れられますよ…楽しかったんでしょうね〜←

<中央公論新社 2017.10>2023.5.3読了

最期の日本史 本郷和人4



知られざる「死」の歴史を紐解く!
首切り、切腹、怨霊…なぜ日本には独特の「死に方」が生まれたのか?
●憎き敵に、生首を踏ませて辱めた源義家
●処刑された首はどこへ行く?
●刀を呑み込む今井四郎、集団自殺の加茂一族……壮絶な武士の死に方
●なぜ、ペストは日本にやってこなかったのか?
●庶民の遺体があっても、悲しまない? 『明月記』に見る貴族の感覚
●政治闘争に敗れて左遷され、怨霊となった菅原道真
●悲惨な死に方をした天皇たちの名前にまつわる不思議
●日本でも万能薬として売られていたミイラ
●当時と現代における、大きな「死」への価値観の違い

人生の最期、つまり死に方の日本史について書かれた作品です。
始めから切腹の歴史が始まったのでおお…と思いましたが(笑)切腹って武士の世になってからだからそこまで昔からあったものではないんですねー。なるほど。
黒田官兵衛のお話が出てきましたが以前「偉人たちの健康診断」で特集されていて、官兵衛の死因が梅毒かもしれないと話されていて本郷先生が側室を持たない愛妻家だと思っていたのに…とショックを受けていたのを覚えています(笑)その番組から調べられたのでしょうか^m^
そして奥様…嘘でいいので旦那さんにあの言葉を言ってあげてください(笑)

<扶桑社 2022.12>2023.3.24読了

日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで 磯田道史5



知っているつもりの日本史も史料をもとに読みなおせば、新たな面が見えてくる。松永久秀が大悪人とされたのはなぜか、鼠小僧は義賊ではなかった?、最後の女性天皇はいかに譲位したか、孝明天皇の病床記録はなぜ漏れたのか――。戦国、江戸、幕末の驚きの真相が満載。忍者や忠臣蔵など馴染みあるテーマの実像や、疫病と日本人の闘いの歴史も明らかにした。大人気歴史エッセイの最新作。

面白かった!本当に日本史を暴いていました^m^
磯田さんの場合ご自身で古文書を読んでいらっしゃるからなおのこと信憑性があるしそしてとても細かいところまで史実が分かって行くのが面白いです。
当たり前ですけど、私たちが日本史で習う人達だけじゃなくて本当にたくさんの人たちが今の日本を作ってきたんだよな…ということがリアルに伝わってきます。聴いたことがない名前がたくさん出てきました…誰…
磯田さんがまたオタクだから良いんですよね^^自分が細かくてみんなが知らないことを知っているという自覚があるから、分かりやすく教えて下さるのでありがたいです。
くずし文字を新聞を読むように読めるのが羨ましい…私も読めるようになりたい…。講座受けてみようかな…。
今後も磯田さんの新刊が楽しみです。

<中央公論新社 2022.11>2023.2.7読了

歴史をこじらせた女たち 篠綾子5

歴史をこじらせた女たち
篠 綾子
文藝春秋
2022-09-22


持統天皇、北条政子、日野富子、淀殿……もしこの人がいなかったら歴史はどうなっていただろう?と思われる「こじらせ女子」大集合!
「悪女」「猛女」と言われたスゴイ女たちの実像に迫り、そのドラマティックな人生を解説。
歴史学習で取り上げられる女性は、どうしてこんなに少ないのだろう……。篠さんは、子どもの頃にそんな疑問を抱いたと言います。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場する北条政子のように、歴史の上の女性たちは決して活躍していないわけではありません。
ここでは、”歴史をこじらせた”33人の女性たちを、史実に照らし合わせながら、また和歌を読み解きながら、定説を覆す”ぶっちゃけ史観”もバシバシと入れながら、「悪女」「猛女」といわれたスゴい女性たちの実像に迫り、そのドラマテックな人生を紐説いていきます。

いやー面白かったー!歴史に名を遺した女性たちのあれやこれやのお話がとても面白かったです。時代が順々に巡っていくので時代の流れも分かってとても分かりやすかったです。
知っている人と知らなかった人、半々くらいでしょうか…。
前々から思っていたんですけど、三大悪女と呼ばれている3人は私は誰も悪女だとは思っていないんですよねー。その時代を生き抜くために必死で、結果論としてそう見えただけで実際は違うような気がするんです…。そしてそのお三方よりも悪女がちらほらいましたよね^^;藤原薬子は前々から怪しいと思っていましたよ←
平清盛が行きたい時代に生きた女性たちのところはそれこそ大河ドラマ「平清盛」を思い出しながら読んでいました。懐かしいな…。
家系図も分かりやすくてありがたかったです。それにしても家族内の血が濃くて複雑…

<文藝春秋 2022.9>2023.2.1読了

『吾妻鏡』にみる ここがヘンだよ! 鎌倉武士 羽生飛鳥5



北条義時は大悪党? 冷血漢?
二代将軍・源頼家は、蹴鞠好きのヤンキー兄ちゃん!?
畠山重忠は、バトル系少年漫画の登場人物?
あの有名な人物が、酒呑みの感激屋だったり、実は全然モテていなくて「金づる」扱いされていたり、うっかり勘違いして、戦う気のない武士団を攻撃していたり!
忖度が得意な弓の名人や、凄腕ネゴシエーターの武士、3メートルもの石を運ぶ武士に、不幸設定盛り過ぎ少年、素潜りでサメ3匹を素手で捕まえる地上最強生命体武士も!
「こんな人間がゴロゴロいるとは、どんな集団だったんだよ、鎌倉武士!」――歴史小説と本格ミステリを融合させた作品で注目される気鋭の作家が、ツッコミを入れまくり!
スナイパー宮司やマイペースな絵の達人、馬のお医者さんも! 読めば思わず笑ってしまう、総勢50人の大博覧会をぜひご堪能あれ!

タイトルが気になって手に取りました。そして著者さんのお名前も聞いたことがあるな…と思ったら平頼盛が主人公の小説「蝶として死す 平家物語推理抄」を書かれた方ですね!
私は鎌倉殿を見ていないので分からない人物も大勢いましたが面白かったですねー。文章も面白かったです。
吾妻鏡自体も脚色しているかもしれないので何とも言えないですけどファンタジーな人もたくさんいらっしゃいましたよね^m^「吾妻鏡」も読んでみたくなりました。こちらの本の最後に初級中級上級編の「吾妻鏡」の読み方も教えて下さりありがたいです。読んでみます。

<PHP研究所 2022.9>2023.1.23読了

女系図で見る驚きの日本史 大塚ひかり4



胤(たね)よりも腹(はら)が大事―母親が誰かに注目した「女系図」でたどると、日本史の見え方が一変する。滅亡したはずの平家は、実は今上天皇にまで平清盛の血筋を繋げる一方、源頼朝の直系子孫はほどなくして途絶えているのだ。「史上初にして唯一の女性皇太子はなぜ誕生したのか」「徳川将軍家にはなぜ女系図が作れないのか」等々、著者作成の豊富な系図をもとに、次々と歴史の謎を解き明かしていく。

家系図ではなく、女系図というのが面白いですね。同じようなものですけども^^
昔はいとこ同士は当たり前で叔父姪の結婚もありましたし、いろんなところで血が繋がっていたりしますよね。ずっと辿って行ったら源氏と平家も繋がっていたんじゃなかったっけ?
冒頭、著者さんが嵐のメンバーを平家で例えたら誰になるかということで人物を当てはめていったことがあるそうです。それはさておいて←「でも平氏は滅亡してるじゃん」という声も大きかったとのこと。でも、源氏だって3代で滅んでるからどちらかというと平家の方が長く続いていないか?なんて読み始めは思っていたんですけど、まさか今の天皇まで血が繋がっているとは思いませんでした。さすが平家…しぶとい(褒めている)
と、冒頭から引き込まれた今作。難しいところも多々ありましたが面白く読みました。子供を産むのは女性ですから。女性は強いですね…と思わされる女系図がたくさん出てきました。面白かったです。

<新潮社 2017.10>2022.12.29読了

ミュージアムグッズのチカラ2 大澤夏美5

ミュージアムグッズのチカラ2
大澤夏美
国書刊行会
2022-05-28


★待望の続編‼ ミュージアムグッズの持つ「チカラ」を紐解こう。美術館、歴史博物館、自然史博物館、動物園、水族館……日本全国、あらゆるジャンルのミュージアムを訪ね歩き、その活動とミュージアムグッズを紹介。豊富なインタビューと愛らしいグッズが、あなたをミュージアムの世界へ誘います。
★ミュージアムグッズの魅力を、1かわいいを楽しみたい、2感動を持ち帰りたい、3マニアックを堪能したい、4もっと深く学びたい、の4つのテーマで分類して紹介した、ミュージアムグッズ愛好家によるミュージアムグッズ愛溢れる一冊。地域を超え、博物館のジャンルを超えて、ミュージアムグッズの「チカラ」で博物館の魅力を伝えます。

シリーズ第2弾!待ってました!
でも日本全国の博物館だし結構マニアックな場所もあるから行きたい…!でも行けない!!というところも多いのですが^^;だからこそこの作品で知ることが出来るのが楽しいです。
まず表紙にも出ていますがダリの赤べこが可愛すぎますよね。これは欲しい。
行ったことがあるのは札幌市円山動物園、たばこと塩の博物館、国立公文書館…くらいかな。どこもミュージアムショップの記憶がない^^;おかしいな。この作品を読んでから結構見るようにしているのに。今回も面白く見ました。行きたい美術館博物館が増えました。

<国書刊行会 2022.5>2022.12.20読了

胸キュン!?日本史 堀口茉純5

胸キュン?! 日本史
堀口 茉純
集英社
2020-03-05


聖徳太子がひとめぼれ?! 豊臣秀吉は恋愛結婚?! 魔王・織田信長が大切にしていた女性は?! ……歴史にのこる偉人たちも、み~んな恋をしていました! 日本史の有名カップルたちの「胸キュン?!エピソード=恋愛」を通して、 歴史に興味を持てる&楽しく知ることのできる1冊です。著者は歴史にくわしすぎる“お江戸ル ほーりー”こと堀口茉純。イラストは『モトカレマニア』の瀧波ユカリ、児童書などで活躍のRICCAによる4コマまんがは全19ページ収録!

以前「知恵泉」を拝見していた時にゲストで出演されていて知りました。
今まで見てきた歴史好きのタレントさんの中で1番推せるんだが…詳しすぎるし分かりやすいし可愛い…と知識量に驚き、さらに江戸文化歴史検定で史上最年少で合格してるだって…!!??何だその凄い経歴は!と一気に気になる存在になりました^^調べたら結構本を出されていたのでその中でこちらを手に取りました。
イラストが豊富でとても分かりやすい。しかもテーマが胸キュンなので入り込みやすいですよね^m^子供も分かりやすくて読みやすそうです。
有名な夫婦でもコアな情報が入っていたりするので、そんなことがあったのか!と思う話もあって面白かったです。
在原業平については前から気になっていたんですよね…高子についても。ずっと遠目で見て気になっていた^m^伊勢物語を読んでみようか…
最後が八百屋お七だったのが意外というか面白かったです。多分私と同世代から上の女性たちは八百屋お七はガラスの仮面で知ったと思うんですけど(違う?)片想いじゃなくて両想いだったんですね。それは知らなかった…
著者さんの他の作品も読んでみたいと思います。

<集英社 2020.3>2022.12.8読了

偉人メシ伝 「天才」は何を食べて「成功」したのか? 真山知幸5



贅沢三昧、食べすぎ、ゲテモノ食い、好き嫌い、味オンチ、潔癖、健康オタク……
歴史に残る「偉業」を支えた、スゴい人たちの奇妙キテレツな食生活を紹介!
[科学者]ダーウィン、大学の授業をサボって森でカブトムシを食べる
[音楽家]ベートーヴェン、一杯のコーヒーのためにいちいち豆を厳選
[文豪]夏目漱石、お菓子を求めて家の中をウロウロ……
[政治家]ソクラテス、理想の食事を「豚の餌」と言われる
[画家]ダリ、オリーブオイルを愛しすぎて、自分の体にもかける
本書は、古今東西、様々な分野で活躍した「偉人」たちの食にまつわるエピソードを集めて紹介しています。政治、科学、文学、絵画、映画、漫画、江戸文化……様々な時代、分野で活躍していた「天才」たちは一体何を食べていたのか? どんな食習慣を持っていたのか? 彼らの食卓にスポットライトをあてることで、食の価値観のみならず、知られざる人生観や密かなこだわりに迫ります。また、彼らの食事を掘り下げていくことで、食の歴史や文化を理解することができるでしょう。食を通して偉人を知り、偉人を通して食文化を知る――。そんな、お得な一冊です。

著者さんのお名前拝見したことがあるな…と思ったら、以前「泣ける日本史」を拝読していました。そちらは「泣く」から日本史を紐解き、この作品は「食」をテーマに偉人の人生を紐解く。観点が面白かったです。
偉人の好きな食べ物や食生活は相当変じゃないと知られていないですよね^^;夏目漱石が相当な甘党とか北斎は蕎麦ばかり食べてたとかは聞いたことがありましたけど、それ以外にもまあぶっ飛んだ人がたくさんいましたね^m^
研究者や作家さんは結構両極端で面白かったですね。凄く美食な方もいれば全然食に無関心な人もいて、食が仕事のモチベーションになる人がいれば食の時間すら惜しいと思う人もいる。人それぞれですよね。

<笠間書院 2022.7>2022.12.8読了

一冊でわかる北欧史4



北欧の国ぐにはどんな歴史を歩んできたのか。図やイラストを使いながらわかりやすく、ていねいに描く。コラム「そのころ、日本では?」「知れば知るほどおもしろい北欧の偉人」も役に立つ。

ムーミンが好きとか北欧家具が好きとか、そんな理由で手に取りましたが難しかったです(笑)
北欧とひとくくりにしていますがアイスランド、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマークとそれぞれ歴史も何もかも異なります。それが分かっただけでも良しとするかな(笑)
北欧史と同時期の日本史も分かったりして面白かったです。
北欧の偉人も勉強になりました。この人もそうなのか!と思うところも多くて。ムンクはノルウェー人だったのかとか、アンデルセンはデンマーク人だったのかとか、松任谷由実さん名義の「呉田軽穂」はスウェーデン出身の女優グレタ・カルボが由来とか。
難しい部分も多々ありますが読んで良かったです。

<河出書房新社 2022.9>2022.11.27読了

日本史に学ぶ一流の気くばり 加来耕三4

日本史に学ぶ一流の気くばり
加来 耕三
クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
2019-02-22


日本史の勝者に共通するのは、周りへの気くばりや気づかいが徹底していること。例えば、豊臣秀吉は生涯、他人の悪口を言わなかったといいますし、平清盛はけっして人前で部下を叱らなかったそうです。天下人徳川家康は、短気な性格をグッと堪えて、部下に寛容であり続けました。彼らは人間関係こそが大切と考え、どれほど偉くなってもその姿勢を変えませんでした。結果、周りから信頼を得て、大事な場面で多くの味方を得て、結果を出していったのです。一方で、才能があるのに失脚し、脱落していった人の多くは、周りへの配慮が足りず、足を引っ張られ、裏切られ、自滅していきました。現代社会においても、この真理は同じでしょう。むしろ人間関係が難しい今こそ、気くばりの重要性は増しています。本書は、日本史の偉人たちが行っていた気くばりを通して、仕事も人生もうまくいくヒントをまとめました。チームをまとめる立場の人から、職場の人間関係で悩む人まで、参考になる行動・考え方・姿勢は多いはずです。

毎週土曜日に偉人・素顔の履歴書という番組が放送されていて、加来先生はその番組で解説をしてくださっている方です。加来先生の本を読んでみたいなぁと思い、図書館にあったこの本を手に取ってみました。
気配りから見る日本史、新鮮!斬新!面白かったです。
平清盛は部下に優しかったという話は聞いたことがあります。決死で人前では怒らなかったと。良いな―そんな上司。羨ましいです。
やっぱりいろんなところに気配りが出来ていないと、上に立つことはできないんですよね…。
三英傑のような有名どころから結構マニアックな方までたくさん登場して時代もバラエティに富んでいたので良かったです^^個人的に蒲生氏郷が入っていたのが嬉しかったです。やっぱり凄い人だった知ってた。
いつの時代も気配りがだいじなんですね。私も周りをちゃんと見て気を配れるよう意識しなければ。

<クロスメディア・パブリッシング 2019.2>2022.10.19読了

図解眠れなくなるほど面白い神社の話 渋谷申博

眠れなくなるほど面白い 図解 神社の話
渋谷申博
日本文芸社
2020-09-29


「神社って、何のためにあるの?」
「最強の神様はアマテラスなの?」
「犬や猫の神社があるってホント?」など、素朴な疑問形式で神社のキホンを余すところなく解説。
イザナギ、イザナミ、アマテラス、スサノオ、オオクニヌシ……。
古事記、日本書紀に登場する神様のストーリーに加え、その舞台となった神社や最強の開運神社を紹介します。祭神の由来やご神格を知ることで、神社や神社参拝が楽しくなるエンターテインメント教養本です。
恋愛成就、健康祈願、金運、成功運向上など、望みを叶える神社や、戦国武将とかかわりが深い神社、漫画やアニメ、有名人の聖地となっている神社、超絶景の神社も紹介します。

神社についていろんな視点から解説されている本です。
神社とは何か。から始まり、古事記のお話に登場する神々の話や神様となった歴史上の人物の説明などもあります。
由来となった神社もめぐってみたいです。

<日本文芸社 2020.9>2022.10.7読了

「お金」で読む日本史 本郷和人5



あの偉業も、あの事件も、裏には「お金」があった! 日本史にまつわるお金事情を繙く番組「この歴史、おいくら?」の調査データをもとに、新規情報をふんだんに盛り込んで書かれたのが本書である。具体的には、北条政子が買った夢の価格、武田信玄が払った山本勘助のスカウト料、浅野内匠頭と吉良上野介の経済力比較、激安だった徳川吉宗の朝食、勝海舟の曽祖父が購入した旗本株の価格、西南戦争の経済的意義など。現在のお金に換算することで、当時の状況が生々しく迫ってくる。楽しみながら、歴史の新たな一面を知ることができる意欲作。
第一章 武家の棟梁・源頼朝の収入
第二章 武田信玄の軍資金
第三章『忠臣蔵』、討ち入りの金勘定
第四章 米将軍・徳川吉宗と貨幣経済
第五章 河井継之助が買ったガトリング砲
第六章 勝海舟と明治維新のスポンサー

昔と今とではお金の価値が違ったり、給料の出し方が違ったり、何となくは知っていましたけどここまで具体的に書かれているのは初めて読んだ気がします。
特に忠臣蔵に関してはちょこちょこお金に関することが紹介されたりしていますよね。かたき討ちも大変…←
そして江戸時代も結構財政難が多いイメージだったんですけど、改めて大変だったんだろうなということが分かりましたね。そしてどれだけ吉宗が凄かったかもわかりました。
河井継之助さんも最近お名前を聞きますがこちらにも書かれていて嬉しかったです。
財政の立て直しとガトリング砲の購入。正反対な気がしますけどどちらも成し遂げるんですよね。かっこいいです。面白かったです。

<祥伝社 2022.7>2022.9.18読了

徳川15代将軍解体新書 河合敦5



江戸時代、多くの危機があったにも関わらず、徳川家の天下が260年以上も続いていた理由は何なのか…。時代の長だった15人の将軍は、何を考え、どのような人物だったのか…。将軍たちの出生から最後まで、政策、家臣、外交なども交えて細かく解説。側室や子供の人数、身長や死因などを綴った、15代将軍全員のプロフィールも必見です!

学校で習うのは初代、3代、5代、8代、15代くらいですよね。
こちらの本は丁寧に15代将軍のことが書かれています。
教科書で学んだことだとどうしても堅苦しい内容ばかりになってしまいますが、こちらの本は人となりも分かるようなところもあってより人間味を感じることが出来たような気がします。
そして今まで学んでいたはずの将軍たちも学んだ時とは評価が変わっていたりしますよね。
歴史は日々変化しているというのも面白いなと思います。
河合先生は6代将軍の徳川家宣が最も優れた君主とおっしゃっています。人望があって様々な対策を行っていたのが分かってなるほど確かに…と思いました。
私は「青天を衝け」を見ているのでどの将軍が好きかと聞かれたら家茂か慶喜かなーと思っていたのですが、家宣とも答えたくなりました^m^

<ポプラ社 2022.3>2022.8.30読了

図解身近にあふれる「神社と神様」が3時間でわかる本 思わずだれかに話したくなる  後藤泰弘5



日本人のいちばん身近にある宗教、それは神道です。皆さんもお正月に初詣へ行ったり、旅行で神社へ行ったりしていませんか。そして、お賽銭を投げ入れ、お祈りをし、おみくじを引いてているのではないでしょうか。
でも、神様についてはあまり知らない人がほとんどです。
日本人は本格的に宗教を信仰する文化が乏しいためです。
さて、本書は八百萬の神といわれる日本古来から信仰されている神様のことが、イラストと共に学べる本です。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)や倭健命 (やまとたけるのみこと)などの古事記や日本書紀に登場する有名な神様はもちろん、トイレや茸に関わるマイナーな神様まで知ることができます。
さらに、歴史上の人物が神様として祀られている神社や、家庭祭祀のやり方など、神様に関わりがあることも学べます。

神社や神様のお話は大好きで色々本を読んでいるのですが神様の名前が難しくてややこしくてなかなか覚えられないんですよね^^;だから何度も読みます。
古事記で登場する神様と、現在神社に祀られている歴史上の人物など丁寧に書かれていて面白かったです。そして神社によって祀られているものが違って、中には変わったものもたくさんあって面白かったです。なかなか覚えられないけど、もっと神社のことを知りたいと思いました。

<明日香出版社 2022.3>2022.8.24読了

東大教授がおしえる シン・日本史 本郷和人5

東大教授がおしえる シン・日本史
本郷 和人
扶桑社
2022-04-28


誰もが学校で学ぶ必須の教科にもかかわらず、「なんだか、おもしろくない……」と思われがちな「日本史」。「歴史は暗記ばかりでおもしろくない」と感じてしまう人が多いのはとても残念なことです!
教科書にオモテだって書かれている歴史的な出来事のウラには、必ずその原因や結果が存在します。そして、そのウラを知ることが、歴史を学ぶおもしろさなのです!
本書では、そんな歴史の「オモテ」と「ウラ」をイラスト付きでズバッと解説します。
たとえば……
「もっと生命を大切にしてほしい! 」という綱吉の願いで作られたのに、杓子定規な解釈で「蚊を叩き潰しただけで切腹! 」というトンデモ法になってしまった生類憐みの令!
史上初めて「日本をひとつにしよう」と考えた男・織田信長が、目的のためなら虐殺もいとわない魔王だった!
などなど、古墳時代から昭和時代まで、40の項目のオモテとウラを1セットで学ぶことができる、子どもだけでなく親も興味津々の一冊です。

本郷先生の本は分かりやすくて新刊が出たら読むことが多いです。
いつもまえがきで、学校で習う日本史は暗記することが多くて苦手という人が多くて寂しい…ということが書かれています。確かに暗記するのが義務だと苦手になっちゃいますよね。私も学生時代はそこまで興味を持ってはいませんでした。興味を持ち始めたのは大人になって大河ドラマなどを見始めてからです。遅くなってしまったけど、それでも今からでも日本史について知ることが出来るのは楽しいです。本郷先生のように歴史のオモテとウラが書かれているのなんて、そんなこともあったのか!と知ることが出来て面白いので、こういう本を読んで興味を持つ人が一人でも増えたら良いなぁと思います。

<扶桑社 2022.4>2022.8.22読了

神社のえほん 羽尻利門5

神社のえほん
羽尻 利門
あすなろ書房
2022-03-29


神社って、何のためにあるの?鳥居って?手水を取るって?拝礼の作法は?どうして神輿をかつぐの?巫女は何をする人?神社にあるものは、一つ一つ意味がある。昔から伝わる日本の伝統文化を知る絵本。

絵本ですが、だからこそ絵で丁寧に一つ一つ描かれています。
神社のこともそうですが、神職や巫女さんのことも丁寧に書かれていて改めて勉強になりました。
今度神社へ行くことがあったら隅々まで見てみようと思います^^
私は旅先で神社へ行くことも多いのですが、全然分かっていなかったな…と反省しました。

<あすなろ書房 2022.3>2022.8.21読了

日本史を疑え 本郷和人5

日本史を疑え (文春新書)
本郷 和人
文藝春秋
2022-05-20


「定説」も「最新学説」も一から見直そう! 45のクエスチョンで日本史を総ざらい。人事、経済、組織、リーダー、国際環境――古代から近世まで「時代を動かす力」がわかる!

本郷先生はテレビでよく拝見していて、それがきっかけで著作を読むようになりました。
本郷先生の本は新書でもとても読みやすくて分かりやすいです。読むようになって良かったと思います^^以前も新説のようなテーマの本を読んだ気がします。
調査も進んでいるわけですから歴史が変わることだってありますよね。それを知るのが面白いです。
まずは歴史を好きになってほしいという純粋な著者さんの想いが伝わってきました。
個人的には大河ドラマを見てきた平安鎌倉時代のお話が面白くて好きでした^^

<文藝春秋 2022.5>2022.7.27読了

開運!あやかり神社 全国1万社を巡った僕が見つけた 佐々木優太5



★全国1万社以上の神社を巡り、集めたご朱印の数は、なんと3600以上!
神社巡拝家の著書が、多くの現代人が抱える「悩み」や「願いごと」にご利益のある神社を紹介。
★全国津々浦々、1万社以上の神社に足を運んだ著者ならではのユニークな視点で語った、令和の新時代に必読の“幸せを引き寄せる"最強の神社ガイド! !

Paraviで「マツコの知らない世界」に出演されている回を偶然見つけて著者さんを知りました。
マツコさんがうさんくさいと言っていましたけど(笑)お話している内容がとても面白くて、本を出されていることを知り本書を読んでみました。
私も神社・仏閣は旅先などでよく行くので読んでいてとても興味深くて面白かったです。
テレビの中で神社は心のジムだとおっしゃっていて、そういえば通勤途中に神社があるな…と思い出し、それから平日だけですけど、神社に参拝してから職場へ行くようにしています。
本書も面白かったです。著者さんの経験や神社の視点が新鮮で、私もこれから神社へ参拝する時は気を付けたいと思います。
著者さんのYouTubeは見たことがないので、見てみようと思います^^

<双葉社 2019.4>2022.7.20読了

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく 川内有緒5

目の見えない白鳥さんとアートを見にいく
川内 有緒
集英社インターナショナル
2021-09-03


見えない人と見るからこそ、見えてくる!
全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力――。
「白鳥さんと作品を見るとほんとに楽しいよ!」
という友人マイティの一言で、「全盲の美術鑑賞者」とアートを巡るというユニークな旅が始まった。
白鳥さんや友人たちと絵画や仏像、現代美術を前に会話をしていると、新しい世界の扉がどんどん開き、それまで見えていなかったことが見えてきた。
視覚や記憶の不思議、アートの意味、生きること、障害を持つこと、一緒にいること。
そこに白鳥さんの人生、美術鑑賞をする理由などが織り込まれ、壮大で温かい人間の物語が紡がれていく。
見えない人と一緒にアートを見る旅は、私たちをどこに連れていってくれるのか。
軽やかで明るい筆致の文章で、美術館めぐりの追体験を楽しみながら、社会を考え、人間を考え、自分自身を見つめ直すことができる、まったく新しいノンフィクション!
開高健ノンフィクション賞受賞後第一作!

図書館雑誌の中にある図書館員のおすすめ本でこちらの本が紹介されていました。
読んでいる時も面白かったけど、読み終えた後も考えさせられる、余韻の残る作品でした。
白鳥さんと一緒にアートを見にいく際は、今自分が見ている作品がどういうものなのか白鳥さんに説明をするのですが、もしも自分がその立場になったら、自分が今見ている作品をちゃんと伝えることが出来るのだろうかと考えてしまいました。私は美術館へ行くのが好きなのですが、ちゃんと作品を観ているのだろうか…ということも考えてしまいます。実際覚えているかと聞かれればほとんど覚えていないと思うし…。その作品を観て、注釈を見たり音声ガイドを聞いたりしているけど、理解出来ていて、頭に入っているのかな?とか、考えてしまいました。
全盲の方がどうやって美術館賞をされるのだろう?と気になって読み始めたんですけどその考えを持っていること自体がダメなのかなとか、自分が今まで考えていたことが固定概念の塊だったんだなとかとにかく色々考えてしまいました。
これから美術館に行くときは一つの画を見て頭の中で解説とかしたら面白そうだし覚えられそうです。

<集英社インターナショナル  2021.9>2022.7.6読了

脳から見るミュージアム アートは人を耕す 中野信子 熊澤弘4



美術館・博物館に入れば、物の見方がガラリと変わり、3年後、10年後を生きる糧となる! 脳科学と博物館学の権威による、脳に効く対談。日本の面白い美術館、穴場である地方のミュージアムも多数紹介する。

以前から美術館や博物館に行くのは好きなのですがこちらを見たらもう少し視野が広がるかなと思って読んでみました。お二人の対談が難しかったけど興味深くて面白かったです。
コロナ禍で休館を余儀なくされて、でもその間ミュージアムは眠っているわけではなくてまた見てもらうために活動を続けていたという言葉が印象に残りました。
ミュージアムと脳との関係はよくわからなかったけど(笑)ただ、目から見て脳に入って心を豊かにしてくれているのかな、と思ったりしました。
お2人のおすすめするミュージアムにも行ってみたいです。しょうゆの博物館が気になる…

<講談社 2020.10>2022.6.19読了

ミュージアムグッズのチカラ 大澤夏美5

ミュージアムグッズのチカラ
大澤夏美
国書刊行会
2021-07-24


ぜんぶ欲しい!
博物館は、持って帰れる。
制作秘話がドラマだらけ。
ここは情熱のデパート。
この本を読んで、なぜ人はミュージアムグッズに惹かれるのかがわかりました。それはきっと、グッズたちに魂が吹き込まれているから。日頃からミュージアムを支える方々、研究者、学芸員のみなさんの愛と情熱の産物が、そこに足を運んだ人々の興奮と結びついたとき、忘れられない宝物になるのでしょう。ロマンの出口であり、入り口。絶対に博物館に行きたくなる!

私も美術館博物館めぐりが好きなのですが、ここまでミュージアムグッズを意識したことはなかったですね^^;買っても使わないだろうからと思って買わないことが多くて、それは非常にもったいないことをしているのかもしれない…と思ってきました←
こちらに紹介されている博物館自体が結構マニアックだったりします。渡辺淳一文学館があってびっくりしましたよ。そんなところまで?!って思いましたけど、著者さんは北海道の方なんですね。ちょっと納得。1度も行ったことがないのでカフェに行ってみたいなと思いました^m^
私が行ったことがあるところも何か所かありましたが、グッズに見覚えがないのも多くて…しまったなぁ。これからはグッズもちゃんと見るようにします。
こちらに載っていたグッズで気になったのは国立科学博物館の豆皿!めちゃくちゃ可愛い!欲しい!
調べたらこの本の第2弾も出ているみたいで^^そちらも読んでみようと思います。

<国書刊行会 2021.7>2022.5.27読了

妄想美術館 原田マハ ヤマザキマリ5

妄想美術館 (SB新書)
ヤマザキマリ
SBクリエイティブ
2022-01-06


アートを溺愛する作家と漫画家の2人が創る究極の美術館とは? 原体験から現在に至るまでのアートヒストリー、偏愛アーティストたちから受けたインスピレーション、小説や漫画の創作のバックステージをまじえ、名画にまつわる裏話、お気に入りの美術館案内、絵画鑑賞の秘訣、画家たちの知られざるエピソードなど尽きぬアート談義。泉のように湧き上がる2人のファンタジーが炸裂する名画のラビリンスに迷い込んでみませんか?

いやー…面白かったですね。
お2人が世界中の美術館に行かれているからお話が盛り上がる盛り上がる(笑)
ヤマザキマリさんが最初に印象に残った方が神田日勝だとおっしゃっていて、そういえば道産子だったなと思い出しました。小さい頃に見たら結構なインパクトですよね…
お2人が紹介される作品がカラーで載っているのが嬉しいです。
お2人とも作家さんだから妄想が膨らむ膨らむ(笑)こういう妄想、楽しいですよね〜
それぞれ好きな作家さんを上げるのですが、マハさんは結構人気の方が多くて意外だったかも。いやいいんですけど^^逆にマリさんはマニアックな方を上げられてるなーという印象。
それぞれが語る妄想美術館が面白かったです。ぜひお二人で美術館を巡ってほしい!そしてカメラを回してほしいです!^^

<SBクリエイティブ 2022.1>2022.5.27読了

天才はみんな「鈍感」さん ありのままの私を大切にした偉人の話 ライフハックアニメーション4



“「不思議と心が軽くなる」そんな一冊に仕上がりました。”
あの夏目漱石も、アインシュタインも、ゴッホも、カフカも、オードリー・ヘプバーンも。
歴史の偉人たちはみんなメンタルを整えながら生きてきた。
今では誰もが知る「すごい」あの人も、悩み、苦しみ、時にはメンタルを病んでしまうことがあった。
けれど、どんな逆境の中でも「ありのままの私」を大切に生きてきたからこそ困難を乗り越えることができたのだ。
登録者16万人超の人気YouTuberライフハックアニメーション初! 待望の完全書き下ろし書籍!
人間関係に悩み自分らしさを見失ってしまった人へ。
将来の不安に悩み前向きになれなくなってしまった人へ。
理想の自分になれず自信を失ってしまった人へ。
さまざまなバックグラウンドを持つ異色の20人たちの心の成長物語。
どうやって悩みを克服し困難を乗り越えたか、豊富な名言とともにお贈りします。
不幸な境遇を抱えた作家、科学者、哲学者、実業家などの心揺さぶるストーリーに、
明日を生きる勇気をもらえる一冊!

歴史上の人物20人の生き様を解説した1冊。何かに悩んでいる人は20人の中の誰かの言葉が刺さるはず。たくさんの名言が散りばめられています。
色んな生き方が出てきますが、それでも皆さんに共通しているのは自分の信念を貫いていること。私もそんな生き方がしたいと思いました。

<KADOKAWA 2021.12>2022.5.26読了

面白すぎる!日本史の授業 超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 河合敦 房野史典5



大人のみなさんがかつて習ったあの歴史もあの人物もほんとうは……。
最新の歴史研究はどんどん進み、日本史はいまどんどん変わっているんです!
本書はそんな変わりゆく日本史を歴史芸人・房野史典氏が超現代語訳でおもしろく、そしてNHK歴史探偵でおなじみ河合敦先生が最新歴史研究からアカデミックに洗いなおします。

世の大人たちの日本史は、だいたい学校で習った日本史で終わっていると聞いたことがあります。
もったいない!!!歴史はどんどん変わっていっているのに!知らないなんてもったいないですよね。
と声を大にして言いたいくらい自分が習っていたことは何だったんだって思うくらいに変わっていますよね。試験を受けるようなことが無くなってから学ぶ日本史は楽しいです。
聖徳太子の偉業についてもだいぶ変わってきているし、鎌倉幕府もイイクニじゃなくなっているし、徳川綱吉の印象もだいぶ変わってきているし、織田信長の印象も結構違いますよね。新説を知っていくのが本当に面白いです。楽しいです。河合先生の著書は何冊か読んでいますが、房野さんのお名前は初めて知りました。とても分かりやすくて面白かったです。最初に房野さんが熱く語った後に河合先生が冷静に解説という流れも良かったです^m^あとがきを読んで、河合先生大変だったんですね…と同情しました←
でもこのコンビが描いた本をまた読みたいです^^待ってます(笑)

<あさ出版 2022.2>2022.4.27読了

偉人しくじり図鑑 河合敦5



自分が仕掛けた悪戯で亡くなった四条天皇、加増を断って秀吉の逆鱗に触れた織田信雄、余計な失言で日本を戦争に導いた近衛文麿…。
失言や油断、勘違いや短気などの小さなミスは、誰もが日常的に起こしてしまいます。
でも、そんな「かすり傷」が死ぬほど痛いときが、人生にはあります。
むしろ、かすり傷で死んでしまった人も、歴史上少なくありません。
今回は日本史に名を残す25人の偉人が起こした「しくじり」と、その「かすり傷」がもとで死亡や破滅に至った経緯をご紹介します!

うっかり型、失言型、油断型、短気型、身の破滅型に分かれて25人のしくじりについて書かれています^^;正直あまり知らない方も何人かいらっしゃったのですが、1番しくじりまくっているのは四条天皇ですよね…。いたずらを仕掛けて自分が引っかかってそれが原因で死ぬとか哀しすぎる…しかも四条天皇が亡くなったために後継ぎ問題が浮上するとか完全に歴史が変わりましたよね。なんということでしょう…
自業自得な人もいましたけど、それだけで?っていう人もいましたね…
確かにこの本に登場する人に比べたら自分が犯した小さいミスは本当に小さいものだなって思いますけども…
毎回最後に教訓が書かれているのですがそれは現代でも教訓に出来ることばかりでした。参考にして生きていきます(笑)

<秀和システム 2021.12>2022.4.24読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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