苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

文学関係

ロバートキャンベルの小説家真髄 現代小説家6人との対話 ロバート・キャンベル5

ロバート キャンベルの小説家神髄―現代作家6人との対話ロバート キャンベルの小説家神髄―現代作家6人との対話
著者:ロバート キャンベル
NHK出版(2012-02-16)
販売元:Amazon.co.jp
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NHKテレビ『Jブンガク』でおなじみのキャンベル氏と道尾秀介、江國香織、朝吹真理子、和田竜、朝井リョウ、桐野夏生の現代作家6人との対談集。彼らの知られざる素顔、作品に込めた意図や深層が明らかに。さらに、対談で語り切れなかったこと、作家へのメッセージなどを新たに書き下ろす。

この本を読んで最初に感じたこと。キャンベルさんスゲェ!っていう事^^;
初めてキャンベルさんを知ったのはQさま!だったと思います。日本人よりも日本のことに詳しくて本当に驚いたんです。終いには日本王決定戦で宇治原君をも負かして日本王になっちゃったし^^;
最近ではあさイチでも拝見するようになって本もたくさん読まれているんだなぁとは思っていました。Jブンガクは1度も見たことがないのですが気にはなってるんです…
読んでいて思ったのですが、以前読んだ「児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話」を思い出しました。その時も児玉さんは本当にたくさんの本を読まれているんだなという事が分かったので。何だか児玉さんを思い出しちゃいました。
キャンベルさん凄いです。何が凄いって、6人の作家さんの作品だけではなく、近代クラッシクスと呼ばれる昔の日本文学にもめちゃくちゃ詳しい事。
道尾さんが太宰治の「人間失格」の冒頭の文章に衝撃を受けたという話の時、「私はその男の写真を三葉、見たことがある」と言ったのに対し「確か一枚目は子どもの写真でしたよね」って返してるんですよ。なぜすぐにそういう事が出てくるの!?と驚きました。
広津柳浪って誰?もうどれだけ網羅してるんだって思います。
私はこの6人の作家さんのうち2人しか読んだことがないのですが、読んだ本のはずなのに思い出せないことが多々あったのだけど^^;その物語について当たり前だけどぽんぽん言葉が出てくる。本当に凄いなと思います。
その作家さんの作風の良さ、その作家さんの良さを存分に人に伝えることが出来る人なんだなと思いました。
印象的だったのは朝井さんのインタビュー。就活中でひとつ試験を終えてからリクルートスーツでやってきたというのが凄いなと。以前から小説家としてと社会の仕組みを知るために社会人にもなりたいと言っていて若いのにえらいなと思っていたんです。このインタビューもだいぶ前だと思いますが、就職は決まったのかなぁ。勝手に気になってます。
キャンベルさんにはこういう企画をずっと続けていってほしいなと思います。

<NHK出版 2012.2>H24.2.27読了

脳を創る読書 酒井邦嘉5

脳を創る読書脳を創る読書
著者:酒井 邦嘉
実業之日本社(2011-12-17)
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電子書籍化が進む今、やはり従来の「紙の本」がよいのか、それとも、時代の当然の要請として「電子書籍」がよいのか。
これについては、意見が分かれるところである。
本書では、『言語脳科学』の第一人者が、その問いに学究的な視点から真摯に答えている。
脳の特性と不思議を説き、読書が脳に与える影響に言及しつつ、実際に「紙の本」と「電子書籍」を使って読書した場合の脳の反応について解説する。
紙の本も電子書籍も、結局は「使う側」の意識がカギを握っているとしながらも、著者が人にとっての「紙の本」の重要性を強調し、加えて、学校教育の一つの提案である「電子教科書」について、その安易な移行に警鐘を鳴らす理由とは? 
紙の本」の風合い・質感・活字の存在感をこよなく愛する人も、「電子書籍」の簡便さに魅了されている人も必読の、脳と読書の意外な関係。

私は電子書籍を頭ごなしに否定するわけではありませんが、読むものすべてを電子書籍にするのは間違っていると思います。紙の本がなくなることはないと思ってます。
以前新聞社へ見学に行ったとき、記事を校閲していた人が言っていました。昔は紙面を見て誤字脱字を確認していたけれども、今はスキャンしてパソコン越しに確認していると。パソコンに変わってからのほうが誤字脱字を見つけられないことが多いと。
本にも書かれていますけど、手紙をボールペンで書いていたら間違っちゃいけないと思って注意深く書こうとしますよね。でも、メールは間違えてもすぐに消せるからあまり間違っちゃいけないという意識がない。
それは本を読む・本を読んで勉強をするという行為も同じだと思います。
新聞社の方が言っていることが本当ならば、教科書等も電子書籍にしてしまったら、頭に言葉が残らないと思うんですよね。自分で書くという行為をしないとなかなか私は頭に入らないのですが…今はどうなのでしょう。
以前著作権の本の時も書きましたが、今は電子機器の発達により、著作権についても様々な問題が出ていると思います。コピーが簡単にできるようになって、パソコンをいじっていて簡単にコピペできるようになりました。複写は著作権のあるものをコピーするんですから、それを利用するというのはそれなりに責任があるのに。それが希薄になっているんですよね。それは図書館に勤めていると結構直面する問題で。それでクレームになることもしばしば。ホント難しいです。
ちょっと本の話題とそれちゃいましたが、脳と読書を結びつけるなら、私も著者さんと同じように紙の本の方が脳に刺激されるような気がします。私も電子教科書はちょっとどうかなと思います。

<実業之日本社 2011.12>H24.2.22読了

第2図書係補佐 又吉直樹5

第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫)
著者:又吉 直樹
幻冬舎(2011-11-23)
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オススメ!
僕の役割は本の解説や批評ではありません。自分の生活の傍らに常に本という存在があることを書こうと思いました。(まえがきより)。
お笑い界きっての本読みピース又吉が尾崎放哉、太宰治、江戸川乱歩などの作品紹介を通して自身を綴る、胸を揺さぶられるパーソナル・エッセイ集。巻末には芥川賞作家・中村文則氏との対談も収載。

ずっとずっと読みたかった本。図書館で予約していてようやく届きました。(ずっと読みたかったんなら買え〜)想像通り、面白かったです。
事前情報で本の解説ではないと知っていましたが、本当にそうでした。エッセイに近いですね。よく小さい頃のことをいろいろ覚えているなぁと別の意味でも関心してしまったのだけど。
今回紹介した本で私が既読のものは「月の砂漠をさばさばと」「山月記」「銀河鉄道の夜」「人間失格」「夜は短し歩けよ乙女」「キッチン」くらいかなぁ。
予想はしていましたが知らない作家さんもたくさん登場していました。勉強になりました。
健君が連載している雑誌「アクチュール」で又吉さんも連載していてそれを読むのが楽しみの一つです。連載はエッセイなのだけど文章が面白くて引き込まれます。最近のイチオシ芸人さんは又吉さんですね。ピースではなくて^m^
中身でツボだったところをいくつか。
「月の砂漠をさばさばと」はさきちゃんは9歳だけど「ひとがた流し」では成長したさきちゃんが見れるのですよ。この本はとても癒される本で私も好きなのだけど又吉さんが読んでいるというのが意外(失礼な)
「ヴィヨンの妻」で出てきた話で、又吉さんのお父さんの実家があったところに新しく建てた家?がCMで使われていたというのがあったのだけど。人がメロスの恰好をしていて学校に遅刻しそうで走ってるという設定の飲料水のCM・・・って、それって手越君が出てたやつだよね^^;うお〜そんな目で見ていなかったですよ。もうやっていないよなぁ・・・確認できないね。残念。
そしてお話の中で登場した平成ノブシコブシの吉村さん。正直うざくてあんまり好きじゃないんだけど(こら)同じ道産子なので応援してるんです。吉村さんがQさまに出る度に肩書が「北海道札幌手稲高校卒」なのでテンションが上がるんです。出身校ではないのですが^^;それでも地元に近いので嬉しくて。NACSの戸次さんもそうなんですよね。
と、全然関係ないところで反応してしまった私。
吉村さんが言った台詞をダサイと言っていたけど、きっと照れ隠しなのかなと思いました^^
たくさんの本が紹介されていましたが、興味深い本ばかりでした。
やっぱり又吉さん凄いなぁ。
中村文則さんとのトークも面白かった。なんて言ったらいいんだろう…2人の会話が対等なんですよね。相性が良いというか…。同業者みたいに喋ってるなと思ったんです。キングオブコントのネタの解釈が独特で面白かったです。やっぱり買っちゃおうかなぁ。
あとがきの「読書という趣味を見つけたことにより僕の人生から退屈という概念が消えました」という言葉には激しく同意。
今日のアメトーークの「読書芸人」も楽しみ!

<幻冬舎 2011.11>H24.2.2読了

本へのとびら 宮崎駿5

本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)本へのとびら――岩波少年文庫を語る (岩波新書)
著者:宮崎 駿
岩波書店(2011-10-21)
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「生まれてきてよかったんだ、と子どもにエールを送るのが児童文学」。自らの読書体験、挿絵の素晴らしさ、アニメと本との関わり、そして震災後の世界について──。アニメーション映画界のトップランナーとしてつねに発言を注目される著者が、お薦め岩波少年文庫50冊の紹介とともに、本への、子どもへの熱い思いを語る一冊。(カラー版)

宮崎さんが実際に少年時代に読まれてきた岩波少年文庫の物語の数々を丁寧に説明してくださっています。
私は現在、乱読型なので、丁寧にちゃんと理解して…と聞くとちょっと耳が痛いのですが。それでも、宮崎さんの児童文学に懸ける思いはとても伝わってきました。本当に物語を愛している方なんですよね。
いろんな情報が錯綜しているこの世の中で、子供たちが自ら本を、特に文字ばかりの本を手に取るという機会は減ってきているのだと思いますが、本を開いて物語を探求するという面白さを知ってほしいなと私も感じました。
――どんなに時代が暗くなっても、子供にはエールを送りたい、「生まれてきてよかったんだ」と。そんな本が一冊あればいい。たくさんの本を読む「必要」なんてない。
この言葉がとても印象的です。子供たちへの強いメッセージですよね。
また、3.11後の世界についても書かれていました。
かつて関東大震災が起き、転がり落ちていった戦前の日本経済と現状は似ていると話されています。経済の話ばかりしている今の日本が危険な状態を孕んでいるということも。
今はファンタジーは書くことが出来ない。でも、次を担う今の少年ファンタジーを書いてくれる。と宮崎さんは期待しています。
私も期待したいです。

〈岩波書店 2011.10〉H23.12.12読了

本棚探偵の生還 喜国雅彦5

本棚探偵の生還本棚探偵の生還
著者:喜国 雅彦
双葉社(2011-08-03)
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こんな時代に無謀な造本!今回は函のなかに2冊入っています。好評の月報は、切ってたたむと「豆本」に変身!七年ぶりに生還した本棚探偵は、さらにパワーアップ。マニアでなくても楽しめる古本エッセイ第三弾。

本棚探偵第3弾です。ようやく追いつきました。
面白かったです。今回は日本全国津々浦々、さらに海外にまで飛んでいます。
でも、どこへ行こうとも向かう先は古書店に古書イベント!徹底してます。
ここまで徹底していたら読んでいるほうも気持ちが良いです。
そして今回は2冊組。初めて聞きましたよ。図書館で本を借りて「こちらの本には本の付録がついていますので一緒にご返却ください」なんて言われたの。
のっけから面白かったです。
滝から無事に生還されて、第3弾の本のタイトルは「帰還」にしようか「生還」にしようかずっと悩んでいました。正直古書マニアではない私はこだわりはよく分かりませんでした^^;面白かったけど。
第3弾まで読んでいると微妙に知ったことも出てきますね。喜国さんは本を並べるときは絶対に出版社で統一する。とか。解説なくてわかるよ〜ってちょっとうれしく思ったり。
「マラ本マン」も面白かったです。本を買うために走るだなんて。
もうよく分かりません^^;私は手に持って走るのが苦手なので無理だなぁ。
でも、距離で言うとハーフ超えてるんですよね。凄い。
台湾旅行のお話も面白かったです。日本語じゃなくてもいいんですね。
向こうの学生さんはたくさん本を読まれるんですね。そんなにたくさんの本が翻訳されているとは。でも、喜国さんも知られていてよかったではないですか。
別冊のほうも面白かったです。
電車読書は面白そうですね〜私もやってみたいです。
でも、私は汽車に乗って外の景色を見るのも大好きなのでできないかもなぁ。
難しいところです。
銀河鉄道999のコスプレまで用意しているなんてさすがですね。
やっぱり腐女子メーテルさんが1番かわいかったです。
第4弾も決まっているんですね。でも「本棚探偵 最後の挨拶」ってことはこれで最後なのかな…。ちょっと寂しい。

〈双葉社 2011.8〉H23.12.7読了

本棚探偵の回想 喜国雅彦5

本棚探偵の回想本棚探偵の回想
著者:喜国 雅彦
双葉社(2004-09)
販売元:Amazon.co.jp
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好評の古本エッセイ第2弾!神保町で端から順番に古本屋に入り、必ず本を買うというゲームをしたり、出版不況の日本を救うために、5万円握りしめて本屋へ向かう本棚探偵は、相変わらず本と妻と犬を愛しています。映画監督、石井輝男氏との対談「アブノーマルな乱歩世界を極める」も特別収録。函欠けだけど本にまつわるエッセイが盛りだくさんで、ためになって楽しくてとってもお買い得!のはず。

本棚探偵シリーズ第2弾です。
第3弾を予約していてまだまだ回ってこないだろうと思ったら回ってきたので^^;急いで読みました。前もこんなことがあったような・・・進歩してないなぁ。
ということで今回。相変わらず凄いですね。
「女の足」をテーマにしたアンソロジーをほかの作家さんをも巻き込んで考えに考え抜いたりとか^^;あほだな〜と思いつつ面白かったです。いろんな物語があるんだなぁ。
そして今の日本の出版界の不況に少しでも貢献しようと5万円をもって本屋をはしごするなんて。
いいなあ・・・お金があればしたいよ!私もあっという間になくなると思う・・・!
部屋のどこに置こうとか考えなければ!これは結構貢献したと思うよ、たぶん。
「月長石」をいろんなことをして1日で読破するとか。私はいろんなところへ移動するよりもじっとその場で読んでればそんなギリギリじゃなくて早く読み終わるんじゃないの?と思ったけどそれを言っちゃダメなんだよね^^;
自分に関する覚書も面白かったです。私は今の歳でも思い出せない本がたくさんあります。1番最初に読んだ本なんてわかんないよ!「ノンタン」?^^;1番最初に買ってもらった本も自分で最初に買った本も思い出せないなぁ。どっちも漫画だと思うけど。セーラームーンかきんぎょ注意報かな〜(懐)月刊誌は「なかよし」を買ってました。初めてのミステリなんてわかんないよ〜><ミステリかわからないけどちゃんと小説読んだ〜と思った本は恩田陸さんの「ネバーランド」かしら。
赤面エレジーも面白かった^^作家さん・・・というか有名人の性ですかねぇ。サイン会とか開催しちゃって売れなかったら・・・とか、心配になっちゃいますよね^m^
そして気になった「某殺人事件」事件。
いったいどんな事件で登場人物はどんなでどんなトリックなんだろうか^^;
読みたい気もするけど、喜国さんが分からなかったんなら私はもっとわからないだろうな。外見だけ見てみたい・・・。
面白かったのは連載している雑誌とか媒体によって口調が違うところ^m^
最後はまじめな感じでした。
さ、第3弾はもう来ているので、他の積読本を読んでから^^;読もうと思います。
楽しみ〜!

〈双葉社 2004.9〉H23.11.28読了

本棚探偵の冒険 喜国雅彦5

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)本棚探偵の冒険 (双葉文庫)
著者:喜国 雅彦
双葉社(2005-01)
販売元:Amazon.co.jp
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「傷だらけの天使たち」「日本一の男の魂」などの著作で知られるマンガ家・喜国雅彦。その一方、古本マニアとしても超有名人である。その彼が古本にまつわるエピソードを独特な語り口とイラストで表現。造本も彷彿とさせる仕様。

このシリーズの新刊「本棚探偵の生還」が新刊案内に載っていて興味を惹かれました。
そしたら本棚探偵シリーズの第3弾とかかれていたので、それは最初から読まなきゃいけないだろうということで手にとって読みました。
たまたま行きつけの^m^図書館で文庫があったので借りたのですが・・・分厚い!
これは何日かかるんだろう・・・と思っていたのですが2日?3日?くらいで読めました。面白くて止まらなくなりました。それでも内容は凄く濃いんですよね、いろんな意味で^m^
どういう話なのか良くわかっていなかったのですが、古本マニアな著者の珍道中の話なんですね(いや、絶対違う)
私も本は読みますが、古本屋(ブックオフではなくて)にはあまり行ったことがないんです。この作品の中でも出てくる方がよく、「おお!これは!誰々の何々!よく見つけましたねぇ!」と興奮されている状況が良く出てきますが、どれくらいその本に価値があるのかとか、そういうのはとんと疎いです。
でも、古本を集めている人の執念さには驚きました。すごいですね、数年かけて全集の本全て集めるとか。脱帽です。
だけどそれはたとえば好きなアーティストが出来たとして、全シングル全アルバム全グッズを集めるために闘志を燃やすっているのともなんだか似ているような気がして共感がもてました。(持って良いのかな・・・苦情来ないかな)
ただ、古本は集めようと思えば割りとエンドレスなので私は怖くて無理だと思います^^;
最初の江戸川乱歩の書庫は私も興味を引かれたけど、それ以外はただただ凄いなという感想で^^;喜国さんの書かれる文章も本当に面白くてニヤニヤしながら読んでました。(怪しい)
そしてまさか「鉄腕DASH」っていう言葉が登場するとは・・・。長瀬、山口、国分には勝てないけどリーダーには勝てる!って書かれていたのには爆笑しました^^10年以上前なのにその頃からリーダーはリーダーだったんだね。(あれ?松岡君は?)
で、その鉄腕DASHを参考に「一日にどれだけの早川ポケットミステリを都内の古本屋から買えるのか」っていうのをテレビカメラなしで独自に挑戦されたのですが^^;よくもまあ出来るなとちょっとあきれちゃいました^^;だって時間がない〜!!ってタクシーとか使うんですよ。一体どれだけお金をつぎ込んだのか・・・。でも1日で999冊は凄い!あと1冊、惜しかったですね。
あとは函とか豆本とか自分で作られたりとか・・・。
すっごくご本人は楽しそうだけど、古本集めを趣味とする男性と結婚はしない方が良さそうだなと思いました^m^だって絶対お金が貯まらない・・・。お金持ちならいいけど。
最後の方に座談会も載っていましたが、もうよく分からん・・・^^;
その中でも本書の中でも書かれていましたが、ブックオフで良く作者の名前を読み間違った状態で本が入ってるとかかれていたのですが。ブックオフでバイトしていた身としてはちょっと胸が痛い^^;分かりやすく読み仮名が振っているのは分かるんですけど、分からないのは自己判断なんですよね〜どちらかというと正確さよりもなるべく早く棚に入れてお客様の目に触れるのが先っていうのを重視してるので・・・。
いや、ちゃんとしてる人はしてると思いますが・・・。バイトが多いしね〜。
って、私がやっていた頃からだいぶ経過してるのでどうなったか分かりませんけどね!(と、怒られないように保険をかけてみる)
さ、最初の本を読んだから「回想」と「生還」も読んでいきますよ〜^^

〈双葉社 2001.12
      2005.1〉H23.9.6読了

読書のチカラ 齋藤孝4

読書のチカラ読書のチカラ
著者:齋藤 孝
大和書房(2011-05-22)
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高度な刺激社会には、楽しいことも、感動できることも、たくさんあるのに、それでも本を"鏡"として人生を見つめるべき理由とは何か----。
「読書なしの人生はあり得ない」「不安で孤独なときこそ、本を読む絶好のチャンス」と断言する著者の経験と、鋭利な視点を通して、「読書と生きる力はどこでつながるのか」を問い直す試み。

私の勤める図書館がある市民の人は結構本を読んでます。老若男女問わず本を借りていると思います。でも、本を読む人っていうのは減っているんだろうなとは思います。
私は通勤時間が行き帰り合わせて3時間くらいあるのですが、眠気が襲わなければ本を読んでます。でも、周りの人たちはだいたい携帯をいじっていますよね。通話しなきゃ別に良いんですけど、私はもったいないなぁって思っちゃいます。
齋藤さんの言葉は、若干こじつけでは?^^;と思うところもなくはなかったけど(いまどきの若者が打たれ弱いのは本を読んでいないからだとか)それでも、頭はいいのだけど考える力が弱いって言うのは分かる気がします。読解力ですか?
私が言えた義理ではないのですが、それでもなるほどと思います。
齋藤先生が書かれている中で、講義で大学生に課題図書を言っても、なかなか買ったり読んだりし始めない生徒がいると。それが不思議でしょうがないっていう部分があったのですが。
それ、私もすっごく不思議なんです。
私の勤める図書館の近くに大学がいくつかあるのですが、レファレンスで「来週提出なんです」とか「明日締め切りなんです」っていう駆け込みでやってくる人がいるんです。そういう類の図書はあってもたくさんの生徒がいるんですから、本は貸出中でなかったりするんですよね。でも「どうしてないんですか?」みたいに聞く輩もいる。だったら早く借りろっちゅうねん。「それに答え載ってますか?」って聞く人もいるしね。あんたの課題なんか知らんって思うんですけど。
読むにも時間がかかってそこから考えなきゃいけないのにどうしてそんなに遅く動くんだろうって言うのは疑問ですね。
齋藤先生がいろいろな読書法を教えてくれています。
本を読む習慣のない人が何か一つだけでも実践して読む機会が生まれたら良いなぁと思います。
そういえば、齋藤先生がやたらと「罪と罰」と「カラマーゾフの兄弟」をオススメしていたのだが^^;読んだ本が良いかな、やっぱり。

〈大和書房 2011.5〉H23.7.16読了

室温〜夜の音楽〜 ケラリーノ・サンドロヴィッチ5

室温―夜の音楽室温―夜の音楽
著者:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
論創社(2002-08)
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オススメ!
ホラーとコメディは、果たしてひとつの舞台の上に同居できるものなのか。2001年7月青山円形劇場で初演された、人間の奥底に潜む欲望をバロックなタッチで描くサイコ・ホラー。第5回鶴屋南北戯曲賞受賞作品。

以前読んだ「本に埋もれて暮らしたい 桜庭一樹読書日記」の中で、道尾さんが「ケラリーノ・サンドロビッチの室温を読もうとしたら違う方の室温を読んでしまった」というくだりがあり、戯曲が出ていることが分かったので、読んでみました。
「室温〜夜の音楽〜」はかつてフジテレビの深夜に放送されていた「少年タイヤ」と言う番組で舞台の作品をドラマで演じるという企画?があり、トニセンが主役で演じていたものです。
実際に舞台化されていたほうは知りませんでした。佐藤アツヒロ君が主演だったんですね。舞台が2001年、ドラマが2002年でした。
リアルタイムでドラマを見ていたときは、舞台のドラマ版というコンセプトが当時高校生だった私には理解が難しく^^;意味が分かっていなかったんです。
他にも「少年タイヤ」内でV6が出ていた作品があったのだけど、あんまり分かっていなかったような・・・。まあ、それは置いておいて。
今回、戯曲を読んだ事で改めて作品の内容を知り、ようやく理解できたような気がします。
素晴らしい、ホラー・コメディでした。
舞台はホラー作家の豪邸。そこにはホラー作家の海老名と娘のキオリ、海老名のファンの赤井、頭が痛いとやってきた木村、この家に入り浸る警察官下村。そして、海老名のもう一人の娘サオリを殺した元少年、間宮が出所し、謝罪のために家へ訪れる事で物語は動き始めます。
私が見たキオリ役はともさかりえさんでした。舞台版は中嶋朋子さんだったんですね。
ドラマは間宮役が長野君、下村役が坂本君、木村役が井ノ原君でした。
始めのノリはコメディタッチなのだけど、いろんなものが12年前の少女リンチ事件へを結びついていくのが、怖かったです。
それぞれの登場人物が抱えているものがあまりにも濃くて残酷で、あんな結末になろうとは、というのが感想です。
ドラマの中でも登場したのですが、「たま」の音楽がもの凄くあっています。そして、出てくる歌の歌詞は舞台のために作られたわけではないのが驚き。それくらいとてもマッチしていました。
最後のキオリはサオリだったのでしょうか。それともキオリがサオリを演じた復讐劇だったのでしょうか。
何もかもがなくなってしまった後では、確かめようがありません。

この「室温」ドラマ版、リアルタイムでビデオに録画していたのですが、DVDに移す作業をしていた際、取って置いてなかった気がします。
あ〜あ。失敗したなぁ。
あの頃は健君が映ってないものは取っておいてなかったんですよね。
あの頃の自分にバカと叫びたい。

〈論創社 2002.8〉H23.3.14読了

定食と文学 今柊二4

定食と文学定食と文学
著者:今 柊二
本の雑誌社(2010-11-20)
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文豪は定食がお好き? 漱石の朝食、鴎外の味噌煮、林芙美子の肉豆腐……。定食探して本を読む。ゆかりの店に走る。使える「定食文学」ガイド!

新刊案内を見ていて気になった本。
自称定食評論家の著者が、文豪の作品の中に出てくる定食について語り、食している作品です。
本を読んでいると、美味しそうな食べ物の描写が出てくるときってありますよね。
食べてみたいと思っても、なかなか実行には移せませんが、著者は実行しているんですよね。
見たことがあったのは、「千と千尋の神隠し」でハクが千尋に塩むすびを渡し、千尋が大粒の涙をこぼしながら食べていたシーン。著者も書いていましたが、ただ食べると言うだけでなく、生きることそのものを示していたのではと思います。
あと、驚いたのは「たいめいけん」について。
以前、VVV6でも登場したことがあるのですが、「タンポポオムライス」っていうメニューがあるんですよね。どうして「タンポポ」って言うんだろうとテレビを見たときから思っていたんです。それがこの本を読んで解決しました。
伊丹十三監督の「タンポポ」という作品の中で「たいめいけん」のキッチンが撮影で使われたらしく、そこから来ているそうで。その由来が感動しました。
驚いたのは、「ちくわパン」が登場した事!
地下鉄琴似駅の直結のダイエーに「どんぐり」というパン屋さんがあるのですが、そこのちくわパンについて紹介されていました。
私も食べたことがあるよ!「どんぐり」のパンは大好きですよ!
パンの間にちくわが入っていて、穴の中にツナが入ってるんです。とってもおいしいですよ。
しかもJR琴似駅から地下鉄琴似駅へ向かうとか、その間にブックオフがあるとか、余りにも分かるのが何だか嬉しかったり。就活の時によく、そこのブックオフへ行って時間をつぶしてました。本に知っている場所が載っていると嬉しいですね。
そして、著者さん。あまりの定食ラブぶりに、もしや・・・と思ったらやっぱり。
「新知識階級クマグス」で定食クマグスとして登場した方でした。
お〜ここにも共通点?が。いろいろ読んでいて嬉しい本でした。

〈本の雑誌社 2010.11〉H23.3.11読了

作家と温泉 温泉から生まれた27の文学4

作家と温泉---お湯から生まれた27の文学 (らんぷの本)作家と温泉---お湯から生まれた27の文学 (らんぷの本)
著者:草なぎ 洋平
河出書房新社(2011-01-20)
販売元:Amazon.co.jp
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夏目漱石、志賀直哉、川端康成などの文豪から武田百合子、田中小実昌、つげ義春、横尾忠則ら、作家と温泉の味わい深いエピソードを紹介。珍しい図版多数掲載! コラム=川本三郎、坪内祐三他。

作家さん自身や、作品と温泉にまつわるエピソードが書かれています。
文豪の裸の写真もあったりして、何だかきわどい写真もあったりして^^;まあ、それは本編と関係ないので置いておいて。
私は昔の小説はほとんど読んだ事のない作家さんでしたが、面白く読めました。
特に面白かった方を何人か。
まず、壇一雄さん。何となく聞いたことがあるような気もしますが、壇ふみさんのお父様なんですよね。阿川さんと仲が良いのはこういう共通点もあったりするんでしょうか。
壇さんは太宰治と仲が良くて温泉にも一緒に行ったりしたのだそう。でも、あるとき、太宰治がお金がなくて人質のように壇さんを置いていって東京へお金を取りに行ったらしいのだが、何日待っても来ない。何とか壇さんはそこを脱して東京へ帰ってきたら、太宰治は井伏鱒二と将棋を打っていたって言うひどいエピソードがあるらしい。でも、これがきっかけで出来た作品が「走れメロス」だって言うんだから面白いですよね。
つぎに山口瞳さん。この方の本も読んだ事がないのですが、男性だったのですね。そして温泉についてのエッセイを書くって言う事で同行したスバル君話が好きでした。
宮沢賢治は唯一何冊か読んだことのある作家さんでした。
生まれ故郷の花巻温泉は、一昨年に花巻に行った時に行きたいなと候補には上がっていたんです。でも、駅から遠いし、1人で行くのはちょっと勇気が必要だったため^^;断念しました。たかぎなおこさんのエッセイで花巻温泉への旅が書かれているのがあったのだけど、本当に炊事をするところがあって、自分でごはんを作るスペースがあるんですよね。 温泉なのに。それが珍しくて新鮮だなぁと思いました。
あとは横尾忠則の自分で書かれているエピソード話が面白かったり。帯状疱疹がひどくて数ヶ月神経痛に悩んでいたのに温泉に入ったら治ったっていうのが印象的。
私も帯状疱疹になったときに治りかけだったけど神経痛に効く温泉に入ったなぁと思い出したり。
最後はつげ義春さん。どこかで聞いたことがある名前だなと思ったら「ガロ」に連載を持っていた方ですね。きっと水木しげるさんのエッセイでお見掛けしたんだと思います。
作家さんによって温泉にまつわるたくさんのエピソードがあって、面白かったです。

〈河出書房新社 2011.1〉H23.3.10読了

Jブンガク マンガで読む 英語で味わう 日本の名作12編4

Jブンガク マンガで読む 英語で味わう 日本の名作12編Jブンガク マンガで読む 英語で味わう 日本の名作12編
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2011-01-21)
販売元:Amazon.co.jp
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NHK教育テレビの人気番組「Jブンガク」が一冊の本になりました。
太宰治「ヴィヨンの妻」、森鴎外「雁」、夢野久作「少女地獄」、正岡子規「病牀六尺」、夏目漱石「道草」、
永井荷風「墨東綺譚」、林芙美子「下駄で歩いた巴里」、堀辰雄「風立ちぬ」、泉鏡花「高野聖」、樋口一葉「にごりえ」、石川啄木「一握の砂」、芥川龍之介「地獄変」
日本の近現代を代表する名作文学12編。「昔読んだことあるなあ」という人にも、
「聞いたことあるけどよく知らない…」という人にも、マンガで、バイリンガルで、それぞれの作品の魅力を伝えます。
各作家のプロフィールや、文学史における位置づけを紹介するとともに、作品のあらすじや展開を、
マンガと和英対訳で掲載。楽しんで読みながら、英語の勉強にもなります。
番組MCは、テレビでおなじみのキャンベル先生と、読書家で知られるモデルの杏ちゃん。
各作品の読みどころや名場面について二人が語り合う、テレビ放送でオンエアされたトークタイムもたっぷり収録。ふたりの視点をぜひお楽しみください。
「ブンガクってこんなに面白かったんだ!」……そんな言葉がつい出てきてしまう一冊です!

「Jブンガク」という番組はこの本を見て初めて知ったのですが、面白そうですね。
私の読む小説は偏っているので、昔の名作文学はいつも読みたいとは思っています。
積読本が多くて今のところ手は回っておりませんが^^;
テレビがどんな感じで進んでいるのかはわかりませんが、本は面白かったです。
12人の作家さんの生涯についてや、作家さんの生きた時代背景が書かれていたり。
名作と呼ばれている本の紹介文もあり、ストーリーはマンガで紹介されいてるので分かりやすいです。
キャンベルさんと杏さんの解説もあります。
杏さんって、歴史にも詳しいし、読書家だし、絵も上手いしギターも出来るし、凄い方ですよね。年下ですけど尊敬してます。
テレビのほうも見てみたいと思いました^^

〈ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011.1〉H23.3.7読了

永遠の詩4 中原中也 3

永遠の詩 (全8巻)4 中原中也永遠の詩 (全8巻)4 中原中也
著者:中原 中也
小学館(2010-01-25)
販売元:Amazon.co.jp
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読者に生きる勇気を与える八人の詩人を選び、傑作詩40~50編をセレクト、各詩編に詩人・童話作家が解説を書き下ろす。巻末には作家・評論家の書き下ろしエッセイとビジュアル年譜を収録。

映画「人間失格」に触発されて、中原中也の詩集を読んでみました。
う~ん・・・難しかったです。
それでも言葉の使い方が繊細で、細やかな人なんだろうなって言うのは何となく分かって。
自分のそのときの心の中の感情がそのまま詩に現れているんだなと思いました。
息子さんが亡くなった時の詩は儚げで切なかったです。
映画で中原が言っていた「戦争は茶色」っていう言葉が詩の中で出てきて、映画の中の台詞はちゃんと詩の想いから発せられているものなんだなと思いました。
でも、映画の中で言っていたピエロ?の詩は入ってなかったので読めなかった。残念。

〈小学館 2010.1〉H22.12.16読了

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘 水木悦子 赤塚りえ子 手塚るみ子4

ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘
著者:水木 悦子
文藝春秋(2010-02)
販売元:Amazon.co.jp
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おやじの秘密、しゃべっちゃおうか。水木しげる、赤塚不二夫、手塚治虫の娘たちが語る、父の素顔。

3人の大御所たちは有名ですが、その娘さんたちのお話ということで、気になって予約しました。
とっても有名なお父さんの娘だから、本当に大変だったんだろうなと思いました。
特に、赤塚さんのエピソードは可哀相で可哀相で。
お父さんの彼女と一緒に旅行へ行く事になったり、お母さんとお父さんのところへ行ったら下着姿の知らない女性がいたとか^^;離婚されているからなんともいえないんだけど・・・。それに、小学校でお父さんが漫画家だから彼女に絵を教えてもらいましょうって先生に言われるとか。ひどい先生だよね。娘さんは娘さんなのに。
ドラマを見て、水木さんの家族も大変だと思ったけど、何だかとっても可愛らしい家族だと思った。
水木父子の会話が可愛かった。
「お父ちゃん、絵上手いね!」「当たり前だ!お父ちゃんはそれで生活してるんだから!」っていうのが^m^
でも、反発はあっても最終的にはお父さんと、お父さんの作品が大好きなのだという事が伝わってきました。なにもかも「許す」って凄い事だと思います。
ただ、お父さんの作品を維持して守っていくのって凄くプレッシャーだと思います。
すでに亡くなっている方の場合は尚更。それでも、頑張っていってほしいなと思います。
ふと思ったのですが、3人の漫画家さんの中では水木さんが1番年上なんですね。それでご存命なのだから、やっぱり只者じゃないですよね〜。
そして、タイトルが逸脱です。考えた編集者さんナイスです。

〈文芸春秋 2010.2〉H22.11.14読了

児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話 児玉清5

児玉清の「あの作家に会いたい」
児玉清の「あの作家に会いたい」
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オススメ!
小説って、本当に愉しいですね。
芸能界きっての読書家・児玉清が、人気作家たちに根掘り葉掘り。
「PHP」誌で大好評の連載対談、待望の単行本化。
物語を紡ぎ出す作業とはどんなものなのか。物語を書くことのできない読者にとっては実に興味のあることだ。また、どんな経緯で小説家、いや作家を志し、それがどんな形で成功し世に出ることとなったのか。
第1章 活字から広がる創造力は素晴らしい …大崎美生さん 
第2章 子供が本好きになるのは大人次第 …森 絵都さん 
第3章 一食分の本だから最後まで読み切る …荻原 浩さん 
第4章 大人の鼻をあかしたかったら、本を読もう …東野圭吾さん 
第5章 物語が立ち昇る瞬間に立ち会う喜び …上橋菜穂子さん 
第6章 深みとストーリーは両立してこそ小説! …万城目 学さん 
第7章 悪意も苦悩も、人生の本当を書きたい …桜庭一樹さん 
第8章 小説のウソを上手に楽しんでほしい …角田光代さん 
第9章 弱い人間がハードルを乗り越えていく痛快さ …真保裕一さん 
第10章 絶望ではなく、希望をこそつづりたい …あさのあつこさん 
第11章 自分が体験できないことを書くのが創作の楽しさ …三浦しをんさん 
第12章 自分自身が透明なカメラになって …有川 浩さん 
第13章 面白がる心が読み手にも書き手にも大事 …北村 薫さん 
第14章 今は、「つまらない大人」が一番面白い …川上弘美さん 
第15章 二読、三読と重ねるのが読書の醍醐味 …町田 康さん 
第16章 本には「積ん読」だけでも不思議な力がある …江國香織さん 
第17章 人の心を揺さぶってこそエンターテインメント …北方謙三さん 
第18章 仕事に誇りを持っている人を書きたい …山本兼一さん 
第19章 小説は一人で観る「映画」みたいなもの …石田衣良さん 
第20章 小説を書くのは、死者と対話すること …小川洋子さん 
第21章 実際に経験した人の言葉が、書く時の支え …夢枕 獏さん 
第22章 本を読むことも書くことも、一種の翻訳作業 …村山由佳さん 
第23章 小説は「何を書くか」と「どう書くか」の二つが大事 …北原亞以子さん 
第24章 わかりやすさと美しさと面白さが感動の原点 …浅田次郎さん 
第25章 物語は人間に必要なもの …宮部みゆきさん

勤めている図書館で見つけた本。思わず借りてしまいました。
児玉さんが読書家なのはどこかで聞いた事がありましたが、バラエティに富んでいますね!ビックリしました。凄くお若いですね!って、私が言うのは大変失礼だと思いますが。
ほとんどの作家さんは1冊は読んだ事のある方ばかりで、対談相手に惹かれて読みました。
とても面白かったです。
作家さんが、小説家になるまでの経緯や子ども時代についてを聞くのも面白いのですが、児玉さんの質問が本当に的を得ているんです。だから内容が深くて、なおさら良かったのだと思います。本当に、たくさん読み込んでいないと出来ない質問ばかりだったと思います。
小説家の方それぞれ経緯が違うので、面白いですね。
本の虫だった方もいれば、全く読んでいなかった人もいましたし。でも、皆さん文字を読むこと、小説を読むことで世界が広がると言う事をおっしゃっていたので、嬉しかったです。
印象的だった言葉は江國さんの「本には「積ん読」だけでも不思議な力がある」というものでした。それは私も分かります。知っているような気になるって言うのも。以前本屋でバイトをしていたためか、作者とタイトルと出版社に異常に詳しくなったんです。特に漫画。私は漫画の内容はわからないのに、漫画が大好きな友達と凄く漫画についてを話して盛り上がったことがあるんです。
あの時は驚きました。だって、本当に内容は全く分からないのに、話が合うんですよ?^^;
そして、しをんさんや有川さんとも対談しているのが驚き。そして、児玉さんが読まれているのが驚きでした。言い方が失礼かもですが、内容が若かったりするので合わないんじゃないかと思いまして・・・。そんな事はないんですね^^;失礼いたしました・・・。
でも、しをんさんが小学生の時に愛読していたのが坂口安吾って・・・。やっぱり何か違いますね。作家さんになる方は一味もふた味も違う。
この本は2009年に出た本で、結構前に対談されている作家さんもいらっしゃるみたいで、すでに刊行されていて、私が読み終えている本の話をしている方もいて、何だか嬉しかったです。
本好きにはたまらない本だと思います。
この対談は、まだ続いているようなので、第2弾も期待します。
伊坂さんとか初野さんとか瀬尾さんとか加納さんとか米澤さんとか…(以下略)

〈PHP 2009.7〉H22.6.4読了

誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ 林真理子×山本淳子3

誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ (小学館101新書)
誰も教えてくれなかった『源氏物語』本当の面白さ (小学館101新書)
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今、明かされる、光源氏に託された平安貴族たちの怨念。
はじめに 源氏物語は実に奥深くて面白い
序 『源氏物語』を読む前に知っておきたいこと
第1章 『源氏物語』スター千一夜
第2章 『源氏物語』は極上の恋愛サスペンス
第3章 平安時代の男と女
第4章 『源氏物語』はなぜ千年間読み続けられたのか?
あとがきに代えて ほんとうにあった『源氏物語』

林真理子さん、山本淳子さんが源氏物語の面白さ、平安時代の生活について、いろんな視点で教えてくれる作品です。
「源氏物語」学生のときに勉強しましたが、部分部分だったからストーリーはあまり分からなかったんですよね。
なので、あんまり話は分かってないと思います。
登場人物も知ってたのは光源氏と桐壺と藤壺と紫の上と六条御息所くらい・・・
でも、この本はその登場人物たちについてとても分かりやすく書かれていました。
その人の位とか、光源氏との関係とか。
そして恋愛模様だったり社会的地位だったり、著者の主観なんですけど、なるほどなと思うところがたくさんあって。
面白かったです。
光源氏が主役なんですけど、出てくる人たち一人ひとりが本当に丁寧に描かれているというのも印象的。
瀬戸内寂聴さんが現代訳されているのは知ってました。
理解できるか分からないですが、時間を掛けて読んでみたいと思います。

〈小学館 2008.10〉H21.10.29読了

戯曲|毛皮のマリー 血は立ったまま眠っている 寺山修司3

戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている (角川文庫)
戯曲 毛皮のマリー・血は立ったまま眠っている (角川文庫)
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美しい男娼マリーと養子である美少年・欣也とのゆがんだ激しい親子愛を描き、1967年の初演以来、時代を超えて人々に愛され続けている「毛皮のマリー」。
そのほか1960年安保闘争を描いた処女戯曲「血は立ったまま眠っている」
「さらば映画よ」「アダムとイヴ、私の犯罪学」「星の王子さま」を収録。
寺山演劇の萌芽が垣間見える、初期の傑作戯曲集。

ネタバレしてるかもです

剛君が舞台をする!ということで、原作があると知り購入してしまいました。
悩んだけど、多分舞台は観に行かないと思うので、原作は読んでおきたいなと思いまして。
戯曲を買ったのは「二万七千光年の旅」以来ですよ。
全部で5作収録されていました。正直分からないのもあったけど^^;
結構面白かったです。私の中では野田秀樹さんよりも分かったかも・・・
「毛皮のマリー」が1番面白かった。
男娼のマリーが息子として美少年の欣也を育てている。でも、その子供の出生には大きな秘密があって。それが本当に自分本位で生まれてきた欣也は可哀相で。
それに欣也は外へ出たことがなく、部屋の中で蝶を追いかけて生活をしてるから、やっぱりどこかゆがんでいて狂っていて。蝶も人も何でも同じものに捕らえていて、母親であるマリーだけが絶対で。
なんてかわいそうな子なんだろうと、読んでいて悲しくなりました。でも、引き込まれた。実際に観てみたいです。
「血は立ったまま眠っている」も面白かったけど、こっちも可哀相で切なくて胸が痛くなりました。
安保闘争は学生運動のことですよね。映画や舞台で見たことがあります。
この頃の学生は熱いですよね。自分の意思をしっかり持っていて実行して。
灰男と良もその一人で。自分達の意思を貫いて物を盗んだり壊したりして政府に刃向かっている。
2人はまだ若くて、心には揺らぐものもあって。2人の道はずれてしまった。
夏美に出会ったことで自分のやってきたことに対して疑問を持ち始めた灰男と、雑誌記者に唆されて灰男を裏切ろうとした良。
二人の行く末が可哀相でしょうがなかった。
最後にアレを実行できて、良かったのか、悪かったのか。
心にしこりが残ったまま読み終えた感じです。
でも、舞台は見終えた後に観客が自分で考えることも必要だと思うので、これで良いのかなとも思う。凄いですね。

<角川書店 1976.1
 角川書店 2009.2改版>H21.10.15読了

「王様のブランチ」のブックガイド200 松田哲夫3

「王様のブランチ」のブックガイド200 (小学館101新書)
「王様のブランチ」のブックガイド200 (小学館101新書)
現在、書評媒体で最も影響力がある、といわれるTBS系情報番組「王様のブランチ」で
十三年にわたって「本のコーナー」を担当してきた編集者・松田哲夫さんが、累計800冊近くに及ぶ紹介本のなかから、200冊をベスト・セレクト。
「本を読みたいけど、何から読んでいいのかわからない」人や「読み忘れていた作品をこの機会に探したい」人などにも最適な、
文庫で入手しやすい作品中心のラインアップです。
「泣いた」「笑った」「ドキドキした」「しみじみした」「怖い」「切なくて愛おしい」「青春のときめきを感じた」など、心を揺さぶるジャンルごとのベスト10も多数掲載。

テレビで宣伝していたので、思わず買ってしまいました。
北海道で放送され始めたのが数年前?なので、初期からは知らないのですが。
結構好きな作家さんが多いので、読んでいて嬉しくなりました。
知らない作家さんの事も、勉強になりますし。
明日も楽しみにしてます。

〈小学館 2009.6〉H21.8.14読了

読書は1冊のノートにまとめなさい 奥野宣之3

読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
読書は1冊のノートにまとめなさい 100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
なぜ、読んだのに覚えていないのか?
 何十冊、何百冊読んでも、ほとんど何も覚えていない……。それは「読んでいないと同じ」です。そうならないためにも、多読・速読より、一冊ずつきちんと向き合い、本を頭に落とす読み方が必要です。
本書では、読んだ内容を確実に「財産」にする「インストール・リーディング」の技術を紹介。ベストセラーになった『情報は1冊のノートにまとめなさい』の、“100円ノート整理術”をベースに、「探す」「買う」「読む」「活用する」をマネジメントして、本の内容を頭に落とす新しい読書術です。

タイトルに惹かれて読みました。
私もノートにまとめているんです。ブログのほかに。
でも、去年は本を読むほうが専攻して、ノートに書くのが追いつきません。
いつ追いつくのかと思っているのですが^^;でも、ノートには書き続けたいと思ってます。
なるほどと思う部分もあったのですが、著者は実用書についてを書かれているので、小説ばかり読んでいる私の考えとは違う所が多かったです。
気になる部分を書き写してすぐに自分の感想、考えを書くって言うのはいいなと思いました。
気になる本の新聞の切抜きを取っておくのも。
でも、何でも全部1冊の本にまとめると言うのは、私は分かりにくいのではと思いまして。すみません、反対意見で。
最後の参考用具の写真と使い方は面白かったです。
参考にさせていただきたいと思います。

〈ナナ・コーポレート・コミュニケーション 2008.12〉H21.3.10読了

匂いをかがれるかぐや姫 〜昔話Remix〜 原倫太郎3

匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~

日本の代表的な昔話である「一寸法師」「かぐや姫」「桃太郎」。
この3編を、15種類に及ぶコンピュータの翻訳ソフトを組み合わせて英語に自動翻訳。
その英語の文章をさらに複数の翻訳ソフトにかけて、日本語に際翻訳して生まれた言葉たち。
その中から面白い表現を選んでいったら、どんな「新しい昔話」が割り出せるのか?
そんな挑戦をしてみたのが本書です。
本の昔話と、翻訳後の「新・昔話」がページごとに、交互に進んでいきます。
もはや昔なのか未来なのかさえ分からない。
全く新しい昔話の世界をお楽しみください。
(本書より)

chiekoaさんのブログを読んで、気になって読みました。
何だか・・・凄いですね。
全く昔話とは感じない・・・。
近未来的でしたね。シュールな感じ。
不思議でしたね〜。意味が分からない所もあるんですよ。たくさん。
ものすっごい怖いことになっているところもあるんですよね^^;
いや〜面白い。
作者さんが美術家なんですよね。
何だかそれにも納得しちゃいます。
こういう発想、なかなか他の人は思い浮かびませんよ^^;
何度も「ぷっ」ってふきだしちゃいました^^
すぐ読めるので、読んでみてください。
特にかぐや姫がえらいことになってます・・・。

〈マガジンハウス 2006.11〉H19.3.8読了

きょうの猫村さん2 ほしよりこ4

きょうの猫村さん 2

子どもからお年寄りまで、日本中の人のこころをぐわしっとつかんだ猫村さん。
いよいよ第二弾刊行です。謎のおばあさんの正体は?
不良娘尾仁子は更正するのか?
スケ子、麦中の久など、新たなキャラも登場!
猫村さん、家政婦クビの危機もあり!
どうする猫村! がんばれねこ!

はい〜2冊目です。
終わるのかと思ったら終わらないですね〜^^;
ものすごく気になるじゃないですか。
犬神家がちょっとよくなってきたかもって思ったけど、また拗れちゃうし・・・。
う〜ん・・・気になるよぅ。
猫村さんは影響されやすいし、浮き沈みが激しいよね〜^^;
それが可愛いんだけど。
何だかハラハラしちゃうよね。
まあ、これからも見守っていきましょう。

〈マガジンハウス 2006.6〉H19.3.6読了

きょうの猫村さん1 ほしよりこ4

きょうの猫村さん

ケーブルインターネットで話題の脱力漫画、ついに登場!
情にもろく、家事は完璧。
お手製ネコムライスを食べたら、みんな幸せ!
スーパー家政婦・猫村ねこ。
ただ、人のことに首を突っ込み過ぎるのが玉にキズ。
犬神家の秘密にも気づいてしまい・・・。

ずっと気になっていたんですよね〜。ようやく読めました。
漫画ともちょっと違うし、なんていったらいいんでしょう・・・^^;
まあとにかく、猫村さんが最高のキャラクターですね。
こういう家政婦がいたら幸せですよ^^
とっても気になるところで終わっているんですね。
犬神家の秘密と尾仁子の今後が気になります。
2も予約中ですが、早く読みたいです!

〈マガジンハウス 2005.7〉H19.2.25読了

二万七千光年の旅 野田秀樹3

二万七千光年の旅

無名人と少年益荒男は、飛行機事故に巻き込まれた。
山の奥深くに墜落したため、生き残った乗客たちの食料がなくなってきており、助けも来ない。
挙句の果てには殺し合いをし、買った者が負けた者を食べるようになってしまう。
そんな酷い光景を目の当たりにした無名人と益荒男は救助を呼びに行く事を決意。
もしも、70日以内に戻ってこなければ、妹の命が危ない。

1980年に、野田秀樹さん主演で舞台化されたものの戯曲です。
2000年には、V6の三宅君が演じていました。
2000年は私は高校1年生。東京へ観に行くことは不可能でした^^;
テレビで特集もされていたようですが、私はめぐり合えなくて。
この作品で演技している健君を全く見ていないんです。
あぁ・・・観たい。もう無理だけど。
野田秀樹さんの作品は全く見たことはないですけど、やっぱり非凡ですよね。
この世界観は凄いです。
でも、理解は・・・出来て・・・いないなぁ。

〈而立書房 1981.10〉
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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