昭和63年の年の瀬。夜の街・銀座のとあるキャバレーでピアノ伴奏の仕事をする博は、店に現われた客のリクエストに応じて、映画「ゴッドファーザー」の「愛のテーマ」を演奏する。実はその曲は銀座界隈を牛耳る熊野会長の大のお気に入りで、その演奏を許されているのは、彼が寵愛するピアニストの南のみ、というのが当地の不文律の掟だった。そうとも知らずそれを破ったことから、博は思いも寄らぬ事態に巻き込まれることに。
WOWOWで昨日放送されていたのを見ました。
昭和の終わりの時代。煙草でどこも煙たそうで、どことなく破廉恥で卑猥な言葉が溢れているキャバレーやクラブ。昔のことも今のことも分かりませんが、かつては生演奏がBGMとして流れていたんですね。「南」と「博」は別人で、一晩のいざこざに2人が巻き込まれていく話だと思ったんですけど違ったんですね。途中でおかしいなと思ったところはあったんですよ。キーマンは千香子と宅見先生だったのかな。ビルの隙間に落とされた南が音楽についてぶちまけるシーンからホームレス風の男の正体が分かったあたりから何がどういうことだったんだ?となり(笑)それでもまあ母子手帳が手に入ったからアメリカに行けるんだから良かったねと思ったりずっと閉じ込められてたならピアノ弾けるのか?と思ったりしましたけども^^;私はあの殺し合いのシーンで手を傷つけられるか殺されるかすると思ったので悪い結末ではなくて良かったかなと思いました。
剛ちゃんの役は切なかったなー…。結局「あいつ」に「ゴッドファーザー」の「愛のテーマ」を弾いたのは誰だったんでしょうか(分かっていない)10年刑務所にいて、誰からも相手にされていなくて、この曲しか味方がいないと言い、結局殺し合いでしか終わらせることが出来なくて。辛かった。
それにしても結局あの二人三脚は何だったんでしょうか?時たまやってくるコメディさに笑っていいのかどうなのか困りました(笑)ジャズには詳しくないですが、音楽が美しい映画でした。