私の体の中には複数の時間が流れている!!
眠い、疲れる、固まる、話が飛ぶ、カビを培養する。それは脳が励ましの歌を歌ってくれないから?
――ADHDと診断された小説家は、薬を飲むと「36年ぶりに目が覚めた」。
私は私の身体しか体験できない。
にしても自分の内側でいったい何が起こっているのか。
「ある場所の過去と今。誰かの記憶と経験。出来事をめぐる複数からの視点。それは私の小説そのもの」と語る著者の日常生活やいかに。
SFじゃない並行世界の、かつてない精密な報告書!
発達障害って一言で表すのは難しいなと思います。今は障害も細分化されていますけど、だからと言って昔の障害が細分化されていなかったわけではなくて。今は良い時代になったのか、逆に良くなくなったのか分かりません。
著者さんはADHDと診断されて、薬を処方されて、そのお陰で目が覚めていると感じるようになったとおっしゃっていましたが、きっと病院へ行かないまま何となく人とは違うような?と思っている人もたくさんいらっしゃるのだと思います。そう言う私も、きっと何かしらの障害のようなものがあるような気がしていて。でもそれをうまく言葉で表すことは出来ません。
「普通」って何なのだろうとよく思います。障害なのか個性なのか、目に見えないものを判断するのは難しいです。著者さんの日々の生活についてどう考えどう行動しているのか知ることが出来て興味深かったです。
<医学書院 2024.5>2026.3.26読了


































