大正時代の函館。旧華族の清子は顔の痣により冷遇されて育った。そんな彼女は、金のため顔も知らぬ実業家に嫁ぐように命じられる。
清子が出向いた屋敷には、商才あふれる美貌の青年・朔弥がいた。しかし彼の目は不自由になりつつあり、これまでの縁談への苛立ちから彼女を拒絶。それでも清子は真摯に接し、朔弥も、その育ちゆえに真心で人を見る彼女に心惹かれ、互いにかけがえない存在に。
だが、痣を知った岩倉本家は彼女を追い出そうとして――。彼と生きるため、清子はその人柄と聡明さで懸命に試練に向き合い……?
コミックスの試し読みで途中まで読んでいたので気になって手に取りました。
が、コミックスの内容を凝縮したような感じで、結構異なるところが多かった気がします。
それにしても、コミックスを読んでいる時も思いましたけど、清子の実家での待遇が可哀想すぎて腹が立って仕方がなかったです←
清子の家族も、朔弥の家族も、清子のことを蔑んでいるのが伝わってきて辛くて。でも、朔弥と瀧川の存在が清子に少しずつ自信を持たせてきている感じがとても好きでした。だんだん激甘になって言って最初のあれは何だったんだ?と思いましたけど(笑)
まだまだ多難な道のりな気がしますが、お互いを支え合って幸せになってほしいなと思います。
<KADOKAWA 2024.5>2024.8.3読了