
あなたに似た人が、ここにいる—。
幼なじみの少女が自殺未遂、戸惑いながら「死」と向き合う高校1年生の少年。
結婚7年目、セッカチな夫に最近うんざりしてきた妻。
子供がいないとつい言えなくて、一芝居うつ羽目に陥った夫婦。
どちらかがリストラされる岐路に立たされた40歳の同期社員。
晩年を迎えた父に、複雑な思いを抱く43歳の息子…。
ひたむきな人生を、暖かなまなざしでとらえた11の物語。
文庫オリジナル短編集。
重松さんの短編集。
学生が主人公でも40代の方が主人公でも、リアルなんですよね。
大きな展開があるわけでもなく、人々が現実を受け止めてちょっと前向きに生きていく。
今のままで生きていっていいのかな。って、ちょっと思うとき、この作品を読んだら、今のままでいいんだ。
小さな幸せをかみしめることができればいいんだなって、思わせてくれます。
自分の40代はまだ想像が出来ないけど、結婚して子どもがいて、バタバタと大変だけど、幸せに感じる事もある。
そんな日々が、送れたら、いいなと思う。
…20代のうちからそんなんでいいのかなとも思うけど^^;
もっと大きな夢を持っていたほうがいいかな?
〈角川書店 2008.6〉H20.10.1読了