苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

映画・洋画

丘の上の本屋さん



イタリアの風光明媚な丘陵地帯を見下ろす丘の上の小さな古書店。店主リベロは、ある日、店の外で本を眺める移民の少年エシエンに声を掛け、好奇心旺盛なエシエンを気に入ってコミックから長編大作まで次々と店の本を貸し与えていく。リベロが語る読書の素晴らしさに熱心に耳を傾けるエシエン。感想を語り合ううちに、いつしか2人は友情で結ばれていく…。

大きな展開がある作品ではなく、リベロが営む古書店に訪れるお客様たちと隣のお店で働く友人のニコラとの会話が繰り広げられる物語です。
お客様との会話は面白いものも多かったです。イタリア語?スペイン語?で「図書館員」の単語を並べ替えると「両手に本」になるとか^^
そんなリベロのお店に、エシエンという少年が興味深そうに本を眺めており、リベロはエシエンに本を貸します。2人は本を通じて友達になり、本について意見を交わし合います。本の内容に触れているので、ちゃんと読んで一緒に意見を言い合えるようになりたいとも思いました。リベロがエシエンに言った「本は食べ物と同じ。食べてみなければ、好きか嫌いかはわからない」という言葉は私も大事にしていきたいと思いました。食わず嫌いが確かにある…。
終盤、何となくそんな予感がしていましたが、哀しかったです。その場面がさらりと書かれていたのが良かったのかもしれません。
リベロが貸すのではなく贈ると言った本。エシエンがこれからぶつかるであろう大きな壁を見越しての人生のエールだと思ったら涙が出ます。最後のエシエンの眼差しが眩しかったです。

メグレと若い女の死5

メグレと若い女の死 [DVD]
ジェラール・ドパルデュー,ジャド・ラベスト,メラニー・ベルニエ
アルバトロス
2023-11-03


1953年パリ、モンマルトルのヴァンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。その死体には5ヶ所もの執拗な刺し傷があり、ドレスは血で真っ赤に染まっていた。所持品が一つも残されておらず、目撃者もいなかった状況でメグレ警視は、高級ドレスを唯一の手がかりに捜査を進める。彼女はどんな人生を送っていたのか?そして彼は、異常なまでにこの事件にのめり込んでいくのだが…。

メグレという名前を聞くと、私は目暮警部しか思い浮かばないので(笑)本家←の方を見てみたいと思いました。舞台は1953年。20歳前後の若い女性の遺体が発見され、メグレ警視は捜査を始めます。昔だから捜査方法が地道でしたね…ひたすら聞き込みをして足で稼ぐ。
犯人は何となく冒頭で分かる気がするけど、そもそも被害者の女性は何者なのかを調べていく過程がキーだったのかな。とても悲しいけど、この時代はこういう女性が多かったのかな…。捜査に協力してくれたベティも同じような感じだし…。メグレ警視がこの事件に執着する理由も映画を見ていくと分かっていきます。私は原作を読んだことがないのですが、メグレ警視は娘さんを亡くしているんですね。被害者と同じ年齢の頃に。
続編が公開されたらまた見てみたいです。原作も気になりました。

ザリガニの鳴くところ5



1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。

原作を読んで映画を見たいと思っていました。ようやく見れました。
W座からの招待状の枠で見たので、小山さんと信濃さんのトークがありました。小山さんは原作を読んでいなくて、信濃さんは原作を読んで映画を見ていて。
信濃さんがおっしゃるように原作を読んでいると、原作をたどるような形で映画は展開していって、まるで答え合わせをしているかのようだったんですよね。とても忠実で何も違和感を感じませんでした。だから、何も知らないで観た方が新鮮だと思うとおっしゃっていましたが、私個人としては読んでから見て良かったです。長編が2時間ちょっとにまとまっているので、収まりきらなかった登場人物たちの機微を理解しながら見れた気がするので。ジャンピンとメイベルがどれだけカイアのことを気にかけてくれていたかとか、カイアがどんな思いで長い間一人で暮らしてきたのかとか、バックボーンが分かる状態で見れて良かったと思います。私は鈍いので何も知らないで見ていたらもしかしたら最後の衝撃的シーンに気づかないまま2人の解説を聞いてそういうこと?って思ったかもしれない^^;
信濃さんがおっしゃっていましたが、大人になってからのカイアも素敵でしたが、少女の頃のカイアもひたむきで一生懸命で好きでした。あまり人と関わってこなかったからこそ、弁護人を務めてくれた人が過去に自分に優しい言葉をかけてくれたこともちゃんと覚えていたんですよね。
カイアがしたことは、動物的に考えると納得が出来るんですよね。決してしてはいけないことだけど、それでも自然の摂理から考えると自分の身を護るためにしたこと。そう考えるとなんだかしっくりきます。頭で思い浮かべていた物語が、映像として見ることが出来て良かったです。

世界で一番幸せな食堂5



フィンランド北部の小さな村にある食堂へ、上海から料理人チェンとその息子がやって来た。恩人を探していると言うが、知る人は誰もいない。食堂を経営するシルカは、チェンが食堂を手伝う代わりに、恩人探しに協力することとなる。恩人探しが思うように進まない一方で、チェンが作る料理は評判となり食堂は大盛況。次第にシルカ、そして常連客とも親しくなっていくチェンだったが、観光ビザの期限が迫り、帰国する日が近づいてくる―

予告を見て気になっていた作品でした。
フィンランドの風景がとても好きなので見てみたいなと思っていました。
フィンランドの小さな村の食堂にワケありそうなアジア系の親子がやってきます。
人を探しているようですが知る人は誰もいません。お客さんとしてやってくる人たち一人一人に尋ねるチェン。突然中国からの観光客が食堂に押し寄せたことで、チェンが料理人であることを知り、食堂を手伝うことになります。
とにかく中国料理が美味しそうでした。本場の料理はこんな感じなのか…と思いましたよね。フィンランドの方の口に合うのかなあと思いましたけど、料理のおいしさは万国共通なのかな。
マッシュポテトとソーセージも美味しそうではあったけど(笑)
ニュニョも可愛かったな。お父さんとの距離も近いものではなくて、いきなり異国の地に連れ出されて、戸惑っていたけど、シルカは母親のように優しくて心を開いていっているのが分かりました。途中からゲームをしなくなっていたもんね。
そして食堂の常連客のおじいさまたちが素敵すぎた…シルカとチェンの身近な相談相手で親みたい。長生きしてね←
いつかはお別れする時が来るんだろうなと思っていたけど、そう来ましたか。
邦題通り、ハッピーエンドで良かったです。

仕立て屋の恋5



仕立て屋のイール氏は、人との接触を避け、周囲のアパートの住人達から嫌われている変人だった。
彼の唯一の楽しみは向かい側の建物の部屋に引っ越してきた美しい女アリスの私生活を窓を通して覗き見ることだけだった。
ある日、アパート近くで少女ピエレットが殺害され、刑事は嫌われ者のイール氏を容疑者として嗅ぎまわる。
しかし、イール氏は本当の犯人がアリスの婚約者エミールであることを知っていた。
イール氏が窓から自分を観察していたことを知ったアリスは、彼が殺人の真相をどこまで知っているのかを調べようと、自ら接触してくる。
それは、イール氏に取って甘く危険な誘惑の始まりだった。

1989年公開のフランス映画です。
あらすじを知らずに観始めて、まさかこんな切ない話だとは思いませんでした…辛い。
アリスを窓辺から見ているだけで幸せだったのに、見られていると気づいてからのアリスの行動は、イールにとっては危険なものだったんですよね。でも、何もかも分かっていたのではないかなと思います。アリスは自分の元に来てくれるかもしれない。でも、来てくれなかったらその時は…って。
アリス自身がイールのことをどう思っていたかは分かりません。でも、私は自分とエミールを救うための道具としてしか考えていなかったような気がします。言い方があれですけど、若くて綺麗な女性がイールを選んで未知の地へ行くとは思えないし…。
中年男性の純粋な愛は無常な裏切りによってあっけなく幕を閉じます。
でも、最後に刑事に残した手紙は少しスカッとしましたね。
アリスがイールについて行っていれば逃亡という形にはなるけど少しは幸せになれたかもしれない。ついて行っていなければ共犯として捕まります。映像として残ってはいないけど想像はできますよね。アリスにとって事態は最悪な状況に結果なったわけで。
悪いことはできないってことですね。
あぁ…でも切なかったな。部屋を覗く行為は許されるものではないけど、アリスが座ったベッドに触れるシーンは切なさや愛おしさを感じたんですよね…。イールの最後の言葉は遺書でもあって、少しだけでも幸せを感じられたのが救いだったのかなと思います。いや、救いだったのかな…うーん…。
と、見終えた後にも余韻の残る作品でした。

ゴヤの名画と優しい泥棒5



1961年、イギリス北東部でつつましく暮らす60歳の老人、ケンプトン。楽天的な理想主義者の彼は、年金生活の高齢者のために公共放送のTV受信料を無料化せよ、という社会運動に熱心に取り組み、そんな彼の活動を、妻のドロシーや息子のジャッキーは半ばあきれながら傍観していた。ある日ケンプトンは、ゴヤのたった1枚の絵画の購入に14万ポンドもの多額の税金が投じられたことを知って憤り、その絵を盗むことを決意する。

ぶらぶら美術・博物館でマリ子さんが絵画や画家に関する映画をたくさん観ていて、そんなにたくさんあるんだ!と驚き、私もみてみたいと思ったときにWOWOWで放送されていたのがこちらの作品でした。…って、ゴヤの絵についてはほぼ全く触れられていなかったんですけど(笑)
それよりなにより、この作品がほぼ実話ということに驚きましたよね。そして監修は主人公のお孫さんだというから驚きです。この事件から50周年となった時、色々取り上げられて、あることないことないこと言われたらしく、それならちゃんと映像化させようと思ったそう。面白い。
主人公のケンプトンは前半は頑固者で面倒くさそうなじいさんだなと思いながら、多分気持ちは奥さんと同じような感じで観ていたと思うのですが^^;後半はそのウザいと思っていた演説に引き込まれていくんだから不思議です。
それでも罪は罪なわけで、それが巧みな話術により判決が予想外になるんだから時代だなぁとも思います。それでもケンプトンは楽天的であり理想主義者だったからこそ、自分が良いと思うことは良い、悪いことは悪いと相手にちゃんと伝えることが出来たし、人を動かすことが出来たんですよね。パキスタン人の同僚が差別を受けてそれに対して上司にちゃんと抗議をしたシーンはとてもかっこよかったです。それでクビになってしまったけど…でも、そんな世の中が悪いんですよね。その世の中がおかしいと一石を投じたあの裁判は痛快でもありました。実際に家族でいたらすんごい嫌だけど(笑)
にしてもそんな頑固おやじに対してジャッキーは割と擁護しているからなんでだろうなぁと思っていたのだけど、娘の死のことで罪の意識に苛まれていることを知っていたり、そしてやっぱり父親の言葉に同意する部分があるからなのだろうなと思ったりしました。最後の最後、本当に良かったね。恋人は4年も待っていてくれていたんだね。幸せになってね。…ってお孫さんはこの方の息子なのだろうか。
面白かったです!

TOVE/トーベ4



第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。やがて戦争が終わると、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ち…。

ムーミンが誕生するまでのことが組み込まれているのかなと思っていましたがそういう内容ではありませんでした^^;
トーベさんの半生が描かれています。最初が第二次世界大戦下で戦争物かと思わせるような描写で、トーベさんはこの時代を生きていたんだなと感じました。
トーベさんの父親が有名な彫刻家だとは知りませんでした。母親も挿絵作家で芸術一家だったんですね。弟さんはトーベさんの仕事をお手伝いするまでは関係のない仕事をしていたようですが。
主だったのはトーベさんの恋愛遍歴かなぁ^^;妻のいる男性との恋愛に夫のいる女性との恋愛。
って言葉にするとなんだかあれですが^^;赤裸々に描かれています。
でも、情熱的でもあり冷静さもあったような気がします。全ての経験を自分の血として肉として芸術に生かしている気もしました。
そして同じ芸術家同士である父親との関係。
忠告されたって自分の意思を貫きたいですよね。
トーベの芸術家としての考えを理解していないように感じた父親の、最後に知る愛には感動しました。
愛する女性との別れを決意し新たなる一歩を踏み出したところで物語は終わっていますが、この後のトーベさんの生き様も見て観たかった気がします。

ダ・ヴィンチは誰に微笑む4



ダ・ヴィンチには“消えた絵"があり、それには救世主が描かれているという説がある。
名も無き競売会社のカタログに掲載された絵を見て、もしかしたらと閃いたNYの美術商が13万円で落札したのだ。
彼らはロンドンのナショナル・ギャラリーに接触、専門家の鑑定を得たギャラリーは、ダ・ヴィンチの作品として展示する。
お墨付きをもらったこの絵に、あらゆる魑魅魍魎が群がった!
意外な身元を明かすコレクター、手数料を騙し取る仲介者、利用されたL・ディカプリオ、巧妙なプレゼンでオークションを操作するマーケティングマン、国際政治での暗躍が噂されるある国の王子―。
一方で、「ダ・ヴィンチの弟子による作品だ」と断言する権威も現れる。
そして遂に、510憶円の出所が明かされるが、それはルーブル美術館を巻き込んだ、新たな謎の始まりだった―。

以前見た「ロスト・レオナルド〜史上最高額で落札された絵画の謎〜」と同様に510億円で落札された「サルバトール・ムンディ(世界の救世主)」を巡るドキュメンタリー映画です。たくさんの業種職種の方にインタビューをしている形式も一緒。でも視点が違うんですよね。こっちはどちらかというと競売の方が強かった気がします。あっちは修復士の方がメインだったような。同じ方がこちらにも登場していました。そしてディカプリオさんも。なんだかいいように使われているような気がしなくもないんですけど、ご本人は何もおっしゃっていないのでしょうか…。でもこの画を見て感動されたのは事実なんですよね。
こちらの映画の方がお金がらみで嫌な気持ちになりましたねー^^;価値ってなんなのでしょう…
この作品は落札されてから行方が分からなくなっているんですよね。落札した人が一応分からない状態なので。数年後にアラブの美術館に展示されることがあったりするのでしょうか。小山さんや信濃さんがおっしゃったように、自分の目で見て見ないと分からないなぁと思ったりもしました。まあ、実際に見ても価値が分かるのかはわからないですけどね^m^

シェイクスピアの庭5



これまで語られることのなかった、ウィリアム・シェイクスピア断筆後の人生。1613年、シェイクスピアは偉大な作家としてその名を知られていた。
しかしグローブ座が火事で焼け落ちるという災難に見舞われ、彼はストラットフォードに帰郷する。
そこでは、長年心の傷となっていた過去や、疎遠だった家族と向き合うことになるのだった。
そして、11歳で亡くなってしまった愛する息子を悼むため庭を造り始める。
晩年、彼が夫として、父親として抱いた複雑な思いとは。

シェイクスピアという名前を、何をした人か知らなくても誰もが聞いたことがあると思います。
名声をほしいままに地位も名誉も手に入れた人だと思っていました。それはそうなのだと思いますが、家族と20年近くも離れて暮らしていたことは知りませんでした。そして幼い息子を亡くしていたことも。
この作品は晩年が描かれていて、シェイクスピアが断筆し、故郷に帰ったその後が描かれています。
って言うか若くして断筆したということも知りませんでした。
時代だとは言えシェイクスピアが未婚のジュディスに言う言葉が聞いていて辛かったです。なぜ結婚しないのか、子供は欲しくないのか、今のお前はごくつぶしだ。辛い…
どこまでが真実かはわかりませんが、ジュディスは双子の片割れのハムネットを喪い、自分を責めて生きていたのだと思います。
旦那に少し難はあったけど^^;それ以降は問題もなかったようだし、幸せに暮らせたのかな。生まれたお子さん3人が長く生きられなかったのが残念だったけど…
登場人物は少なかったけど、シェイクスピアという人物がどういう人生を歩んできたのか訪れる人を通して理解できる、美しい作品だったと思います。

ロスト・レオナルド〜史上最高額で落札された絵画の謎〜4



レオナルド・ダ・ヴィンチの長く失われていた傑作といわれ、史上最高額の510億円で落札された絵画“世界の救世主(サルバトール・ムンディ)”をめぐる裏話。ニューオーリンズの怪しげなオークション会社を通して絵を手にした購入者らは、何層にも不器用に重ねられた修繕箇所の下に見事な筆致が隠されているのを発見。その瞬間から、“救世主”は名声と富、権力を求める人々に翻弄され始める――。本物か否かの議論も白熱し、法外な金額で取引されるこの絵画は、本当にダ・ヴィンチの作品なのだろうか?

世界の救世主(サルバトール・ムンディ)は本当にダ・ヴィンチが書いた作品なのか。
画に関わる様々な業種の方から話を聞き、真実に迫るドキュメンタリー映画です。
私は絵画がテーマになった作品だからと思って見たのですが、予告でレオナルドディカプリオが出ていることが割と大きく出ていたみたいですね。私は知らなかったので本人が出てる!と驚きました^^;しかも演技をしている姿ではなく美術を鑑賞しているプライベートの姿ですからね。ある意味貴重かも。
インタビューを受けている人はたくさんいますが、特に修復士のダイアン・モデスティーニに焦点を当てていかにこの作品はダ・ヴィンチの真作だと言えるかというのが焦点になっている気がします。
4億5千万ドルで落札した人は誰なのか。今はどこにあるのか。そして本当にダ・ヴィンチの作品なのか。面白かったです。
数年後、数十年後に分かるときが来るのでしょうか…。

レンブラントは誰の手に5



2018年、オランダから伝えられたあるニュースが、世界に衝撃を与えた。44年ぶりにレンブラントが描いた肖像画が発見されたのだ。競売で落札した絵が実はレンブラントの作品だったと発表したのは、野心に燃える若き画商オーナーのヤン・シックス(11世)。それは果たして本物のレンブラント作品なのか、はたまた無名の画家の作品か…? 一枚の肖像画をめぐる議論は、やがて真犯人を探すミステリーのような展開に。監督は『みんなのアムステルダム国立美術館へ』(14)で美術館の舞台裏に深く切り込んだウケ・ホーヘンダイク。美術ドキュメンタリーを専門に、長期間にわたる取材によって数多くの作品を発表してきた監督は、本作を「アートスリラーとしてつくりたかった」と語る。その言葉通り、美術界を大きな混乱と興奮に陥れた大騒動とその顛末が、スリリングかつサスペンスフルに映しだされる。

何も知らない状態で見始めたのですが、2018年にこんなニュースがあったんですね…。見かけたのかな…。レンブラントを巡る人間模様が面白かったですね。面白いというのは不謹慎かな。
絵画だから莫大なお金が飛び交っているわけで、上流階級の人達だけが躍起になっていて、平民は蚊帳の外だなーと思いながら見ていましたけども。
それにしても本当にいろんな立場の人が絵画と関わっているんだなと思いました。
ヤン・シックスがレンブラントの作品だと世間に伝えたいというのは分かったけど何かありそうで怖いな…と思っていたらやっぱり何だか不穏な空気になってきてドキドキしました。
結局お互いの関係と作品が本物なのか、どうだったのかが分からないまま終わりましたけど結局判明したのかな…まだ調査段階なのかな…。
知らない世界を垣間見えることが出来て良かったです。

アートのお値段5



2017年のニューヨーク。秋のサザビーズ・オークションまで6週間-。オークショニアのカペラッツォは意欲にあふれ、有力コレクターたちもざわめきだす。だが作品が出品され高値が予想されるゲルハルト・リヒターは複雑な様子だ。成功を収めるジェフ・クーンズ、世間から忘れられたラリー・プーンズらのアーティストも、アート市場にそれぞれの意見をもっている。一方で、評論家はアートの商品化を憂い、ギャラリストは市場の行く末を案じるが…。そんな彼らをよそに、アートバブルはとどまることを知らない。そして迎えるオークション当日、アートの“価値”は本当に決まるのか…?

今、現代アートがバブル期でオークションで高値で落札されているという事実をこの作品を観て知りました。現代アートは難しくて私はよくわからないと思っていましたが、アーティストやコレクター、キューレーター、オークショニアいろんな方々の視点からアートについて語られている姿を見るのは面白かったですし、価値が上がっていくのも少しだけ理解出来たような気がします。
この作品ではラリー・プーンズ、ジェフ・クーンズ、マリリン・ミンター、ゲルハルト・リヒターなどのアーティストが登場します。リヒターについては最近学ぶ機会があったので本物だ!と少しテンションが上がりました^^リヒターが自分の作品に高値が付けられることに対して苦虫をつぶしたような表情をしているのが印象的で、それもまた分かるなぁとも思いました。オークショニアやコレクターたちの言葉はちょっと引いてしまうようなギラギラ感がありましたし^^;ディーラーの女性が目立っていたな…。美術館の作品が数が多いとお目にかかる期間が短くなり倉庫で眠ってしまう。だから富裕層に購入してもらって日の目を見た方が良いに決まってる。と自信満々に言っている姿に、私は今まで考えたこともなくてそういう考え方もあるのかと思いました。でも、たくさんの人が見るのなら美術館の方が良いよなーと思ったり。難しいですね。
私は登場したアーティストではリヒターしか存じ上げなかったのですが、ラリー・プーンズの作品が印象的でした。色が線のように飛び交っているだけに見えるのに、遠くで見ると一つの景色のように見えて美しかったです。マリリン・ミンターも気になりました。ご本人も個性的ですが作品も個性的。うぉ!っと言いたくなるような官能的でどぎついものもありましたが、写真のように見えるし乳房から流れる1滴の水滴が艶めかしさを表していて美しい…とも思いました。
ジェフ・クーンズが自分は案内人でスタッフたちが作品を書いているのも印象的。当たり前ですけど書き手の描き方もそれぞれで面白かったです。

白いトリュフの宿る森4

白いトリュフの宿る森
Egidio Gagliardi
2022-04-15


世界で最も希少で高価な食材、アルバ産<白トリュフ>を、伝統的な方法で探し出す老人たちを追ったドキュメンタリー。栽培は行われず、どのように、なぜそこに育つのか解明されていない<白トリュフ>。危険のつきまとう森の奥深く、老人たちは犬と共に、まるで宝探しを愉しむように、何世代にも伝わる伝統的な方法で<白トリュフ>を探し出す。気候変動や森林伐採により供給量が減り、トリュフ探しの極意を誰もが求める中、彼らはトリュフが実る場所を決して明かさない。それは長年連れ添った妻や友人にさえも、絶対に――。

WOWOWで放送されていたものを見ました。
トリュフを探すおじいさんたちが妖精のように見えるくらい、周りは木々で鬱蒼としていて、こういう幻想的なところに希少価値のある白トリュフは存在しているんだなと思いました。
バイヤーたちに少し傷がついているからと値切られて、市場では高値で取引をされている映像は虚しさも感じました。トリュフハンターたちはどこまで知っているのだろう…。
家族に反対されても危険な森の中で白トリュフを探すのを止められない男たち。ハンターたちは大もうけをしているわけではないのに、そこまで駆り立てられるのはなぜなんだろう。
白トリュフを探すのに嗅覚の鋭い犬の存在が不可欠。ハンターたちは犬を大事にしていて、一緒にお風呂に入ったり、誕生日をお祝いしている姿が可愛かったです。
だからこそ、その犬が毒餌により殺されるという現実があることを知り切なくなりました。殺したら白トリュフが手に入らなくなるかもしれないのに、どうしてそんなことをするのでしょう。そんなことをしても自分が白トリュフの場所を見つけられるわけでもないのに。
幻想的な映像と、虚しい現実と、ドキュメンタリーだからこそのリアルを感じました。

ある天文学者の恋文5



著名な天文学者エドと彼の教え子エイミーは、皆には秘密の恋を謳歌していた。しかし、そんなエイミーの元に突然届いたエドの訃報。現実は受け入れられないエイミーだが、彼女の元にはその後もエドからの優しさとユーモアにあふれた手紙やメールや贈り物が届き続ける。エドの遺した謎を解き明かそうと、エイミーは彼が暮らしていたエディンバラや、かつて二人で時間を過ごしたイタリア湖水地方のサン・ジュリオ島などを辿りはじめ、そこで彼女が誰にも言えずに封印していた過去を、エドが密かに調べていたことを知るが―。

タイトルが素敵だなと思ったので観てみました。
本当にこんなことがあったら素敵だなと思うのが半分、いやちょっと怖くないか…?っていうのが半分かな^^;でも、エド本人が止めたくなったら止めてと言っていたから許容範囲かな(笑)でも、止められるからこそ衝動的にエイミーは止めてしまい、あとで激しく後悔することになるのだけど…。
2人の恋愛のこと以外に、エイミー自身の心の傷についても描かれ、それを乗り越えている姿も描かれているのが良かったと思います。
2人の恋愛は、許されることではないけど、娘さんが羨ましいといった気持ちは私もよくわかりました。自分の死期を悟り、それからの数か月を愛する人のために捧げる。その愛を受けるほうは幸せだと思います。それでも1番最後にちゃんと生きる人から食事の誘いを受け、それにちゃんと応じた姿には未来を感じてそのエンディングも良かったと思います。
音楽も景色も美しかった。素晴らしかったです。

ずっとお城で暮らしてる4

505249








ある一家が殺された家に暮らす若い妹と、その犯人とされる姉。そこで新たな惨劇が幕を開ける…。人気作家による同名小説を原作とした、ダークでヘビーな本格サスペンス―。地方にある大きな屋敷。18歳のメリキャットは、6年前、ヒ素を盛って両親などの家族を殺した姉コンスタンスをそれでも愛し、彼女や、事件以来、車いすに乗るようになった伯父ジュリアンと暮らす。だが同じ村の住民たちからは忌み嫌われており、メリキャットは魔法を信じることで現実逃避しがちだった。ある日、姉妹のいとこチャールズが会いに来て、しばらく屋敷に滞在することに。コンスタンスは彼と親しくなっていくが…。

原作を読んでいたので予想はしていましたが、予想通り怖かったです。
1番怖かったのは傍観者だった村人たち。屋敷が火事になり、その勢いで勝手に屋敷の中に入り屋敷の中をめちゃくちゃにしていく村人たち。必死に逃げるコンスタンスとメリキャットをまるで魔女狩りのように晒して貶める村人たち。地球は信じられない人たちばかり。月にはそんな人はいない。メリキャットがそうして現実逃避してしまうのはわかる気がします。
最後に悪かったといって食べ物を置いていく村人たち。それで罪が無くなるとでも思っているのでしょうか。罪の償い方が軽すぎて見ていて虫唾が走りました。
世間の意見としてはチャールズの言葉が正しいのかもしれない。
それでも身内にすら虐げられていた姉妹たちにとってはその正論は通じません。
コンスタンスはチャールズに会ったことで少し外の世界に行きたいと望んだ。でも、火事によってチャールズに対しても村人たちに対しても何もかもを閉ざしてしまった。
メリキャットがチャールズにしていることは狂気に満ちているように見えました。ずっと無表情で猫背に歩いている姿が怖かった。でも、誰にも目を合わせないように生きさせてしまったのは周りの人たち。世界で1番大切なお姉さんがいるだけで、私は幸せ。最後の最後に見せた笑みがそう感じさせました。その笑みも怖かったけど…。
なんだかこちらまで、人間不信に陥りそうな、いろんな意味で怖い作品だったと思います。

君の名前で僕を呼んで5



1983年夏、北イタリアの避暑地。17歳のエリオは、アメリカからやって来た24歳の大学院生オリヴァーと出会う。彼は大学教授の父の助手で、夏の間をエリオたち家族と暮らす。はじめは自信に満ちたオリヴァーの態度に反発を感じるエリオだったが、まるで不思議な磁石があるように、ふたりは引きつけあったり反発したり、いつしか近づいていく。やがて激しく恋に落ちるふたり。しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づく…。

映像がまず美しかったです。夏を思わせる風景が綺麗でした。
1983年が舞台なので皆さんの洋服がその時代を思わせて素敵な色合いがものが多かったです。
エリオは聡明で純粋な少年。青年ではなく少年。父親と一緒にやってきたオリヴァーに対し、初めは反発をしていましたが、徐々に惹かれていきます。
性に目覚めていろんな感情が渦巻き、それと闘っているようにも見えたエリオ。
エリオとオリヴァーは互いの想いがわかるとそこから一気に2人の距離は縮まっていきます。
エリオの両親が素敵だと思いました。エリオのことも周りのこともちゃんと把握して何も言わず優しく見守っている。視線が優しかったです。
両親に限らず、エリオの周りの人たちはみんなエリオに優しかったです。彼女も振られてしまうのに最終的にはあまりにも切なく悲しい顔をしている主人公に優しい言葉をかけます。自分も傷ついたと思うのに。
男や女という性別を超えて惹かれあった2人。高い教養と深い思慮を持ち合わせた彼らだからこそ結ばれたのかなと思いました。美しかったです。
タイトルにある「君の名前で僕を呼んで」実際にこのセリフがあり、お互いに自分の名前を言い合うシーンがあります。それがなんだかものすごく官能的に感じました。
ラストのエリオの涙が余韻として今も残っています。

イーダ5

イーダ DVD
2015-05-01


1962年のポーランド。戦争孤児として修道院で育ったアンナは、院長におばの存在を知らされる。おばのヴァンダはアンナがユダヤ人であり、本名はイーダであると告白。イーダは両親の墓を訪れたいと言うが、墓はおろか遺体がどこにあったのかさえもわからない。そこでヴァンダは、イーダの両親が生活していた家を訪れてみようと提案し……。

「映画工房」で板谷さんと斉藤さんが絶賛していた作品。気になったので見てみました。
80分という映画だと短めの作品ですが、内容はとても重厚でした。
戦争孤児で修道院で育ったアンナは自分に叔母がいると知らされ、修道誓願をする前に会ってくるよう言い渡される。叔母に会い、自分の名前はイーダでユダヤ人であることを知らされる。
第二次世界大戦でユダヤ人がどんな目に遭ってきたのか、学校の授業で学んではいましたが、こうして映画としてみることでその迫害のひどさを改めて感じることができた気がします。
この映画はイーダの物語であり、叔母ヴァンダの物語でもありました。
両親はどうして亡くなったのか、どこに埋葬されたのか、2人は真実を知るために4日間の旅に出ます。
そこで知った真実とヴァンダの秘密。そこで2人は別れ、それぞれの生活に戻っていくのかと思っていたら突然の展開に驚きました。前触れもなく起きたから唖然としました…。
修道院の世界しか知らなかった聖女アンナ。
酒浸りで自分をアバズレだという叔母と行動を共にし、その中で出会ったリスとの関わり。
何も知らずに修道女となるのではなく、外の世界を知り、禁忌に触れ、全てを背負った覚悟のようなものを最後のイーダの眼差しから感じました。
終始モノクロの中で展開されていく世界。この物語は色がないのが正解だったと思いました。

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス5



世界中の図書館員の憧れの的であり、NY有数の観光スポット。本作の主役は、荘厳な19世紀初頭のボザール様式の建築で知られる本館と92の分館からなる世界最大級の〈知の殿堂〉ニューヨーク公共図書館だ。文学、芸術などの分野でも多くの人材を育て、またNY市民の生活に密着した敷居の低い図書館。その活動は、我々の固定観念を打ち壊す。ニューヨーク公共図書館の知られざる舞台裏を描いたドキュメンタリー。

ずっと気になっていた作品。WOWOWで放送されていたので録画して先ほど見終わりました。
この映画はなんと205分あります。約3時間半です。
大きな物語が展開されるわけではなく、ドキュメンタリーです。
ナレーションもテロップも一切なく、日常の公共図書館で行われていることが淡々と映し出されています。図書館で働く職員の人たち。図書館を利用している人たち。公演を聴いている人たち。
特に印象的だったのは、図書館の中で様々な議論が飛び交っているということ。
図書館職員が図書館をよりよくしていくために何が必要か議論しているのはもちろん、様々な講演が行われ、また参加している人たちもとても多いです。コンサートが行われたり、パーティが行われたりもしています。無料で行われている講座のようなものも多数出てきていました。日本の図書館じゃ考えられないことが目白押しです。
この作品の中で「公共」と「民主主義」について議論が多くかわされていたのかなと思います。
さすが「知の殿堂」です。この言葉がぴったりな図書館でした。また、それを映像に残し、映画という形で世に知らしめてくれて、嬉しかったです。

ガーンジー島の読書会の秘密5



1946年、終戦の歓びに沸くロンドン。作家のジュリエットは、一冊の本をきっかけに、“ガーンジー島の読書会"のメンバーと手紙を交わすようになる。
大戦中、英国で唯一ナチスドイツに占領されたチャンネル諸島の一つであるガーンジー島では、読書会と創設者であるエリザベスという女性の存在が彼らの支えだった。
本が人と人の心をつないだことに魅了されたジュリエットは、読書会について記事を書こうと島を訪ねるが、そこにエリザベスの姿はなかった。
メンバーと交流するうちに、ジュリエットは彼らが重大な秘密を隠していることに気付く。やがて彼女は、エリザベスが不在の理由にたどり着くのだが──。

タイトルが気になってずっと観たいと思っていました。ようやく見ました。
第二次世界大戦が終わった直後のロンドン。戦争が終わってちょっと浮かれているような雰囲気かな。お衣裳がアンティークっぽくて素敵。そして主役の女優さんが本当にお美しくて見とれる。
舞台はガーンジー島。そこで生まれた読書会の秘密。どんどん真相が明らかになっていくのが面白かったです。そして真相が切なかった。
エリザベスとジュリエットは直接出会うことは無いのだけど、でも心で繋がっているようなそんな感じがしました。ジュリエットは成功を収めてパーティなどにも出席してセレブのような雰囲気を醸し出しているのだけど、内面は決してそうではなくて。バックボーンがあまり描かれていなかったけど多分そうで。その内面がドーシーと本を通して結びついていったのかなーなんて思ったりして。本を通して巡り合うなんて、本好きとしてはとてもときめきますよね。ドーシーが言った「足るを知りながら大志を抱け」という言葉が強烈に印象に残っています。
ロマンスありミステリありの素敵な作品でした。

メリー・ポピンズ5



ウォルト・ディズニー製作による傑作ミュージカル。やんちゃな子供たちの元に、風に乗ってやって来た不思議な家庭教師メリー・ポピンズ。優しくて美人で、おまけに魔法まで使えるメリーに、子供たちは大喜び。ところが彼らのパパは型破りな彼女を快く思わず……。メリー・ポピンズを演じたジュリー・アンドリュースがアカデミー主演女優賞を獲得。また同歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」をはじめ、物語を彩る名曲の数々も魅力。

ずっとHDDに眠っていた映画。ようやく観ました。不朽の名作ですね。
ジュリー・アンドリュースの透き通った歌声はいつ聴いても癒されます。
当時としては実写とアニメーションの合作は珍しかったのでは。今見ると新鮮です。
メリーも素敵だけど、バートも素敵でした。最初は何だこの人はと思いましたけど^^
大道芸人であり絵描きであり煙突掃除人なんですね。
何だか自由に楽しく生きている感じが魅力的でした。でも、そうさせてくれたのはメリーなんですよね。
子どもたちも分かりやすく愛情に飢えているいたずらっ子でしたけど、メリーに会って家族との関係も良い方向へ変化して良かったです。
父親の厳格さは辟易しましたが、バートに諭されて自分の生き方、教育が独りよがりだと気付いた後の行動はかっこよかったです。あの銀行に復帰して大丈夫?←
家族みんなが手をつないで寄り添って凧揚げをしている姿に良かったねと思いました。そのあとのメリーの寂し気な微笑みには切なくなりましたけど。
素晴らしい作品でした。リターンズも観るのが楽しみです。

私は、マリア・カラス4

私は、マリア・カラス [DVD]
マリア・カラス
ギャガ
2019-08-02


音楽史に永遠に輝く才能と絶賛されたオペラ歌手、マリア・カラス。
ドラマティックな人生は幾度か映画化されたが、没後40年にして初めて彼女の未完の自叙伝が紐解かれる。
映像作家トム・ヴォルフは3年に渡る〈真のマリア・カラスを探す旅〉で、その自叙伝やこれまで封印されてきたプライベートな手紙、秘蔵映像を入手し、映画化にこぎつけた。
そこで描かれるのは「誰も知らない」マリア・カラス。スキャンダルやバッシングの嵐の中、プロフェッショナルとしての信念に、倒れても歌うことを諦めなかった壮絶な“カラス"と、
ひとりの女性として愛を切望し、千々に心乱され苦悩しながらも、全てを受け入れようと変化していく“マリア"の姿があった―。

2018年に公開されたマリア・カラスのドキュメンタリー映画です。
ご本人のインタビューを交えてマリア・カラスの功績を辿るようなストーリーになっています。
インタビューたくさん残っているんですね。
以前「ザ・プロファイラー」でマリア・カラスの特集を見て、こんなにも壮絶な人生だったのかと驚いて、WOWOWでこちらが放送されることを知り、見ました。
幼少期の親のプレッシャーも辛いし、大人になってからのプレッシャーも相当なものですよね。
自分の武器、仕事道具は声だけ。だから声や喉に異変があるとたちまち仕事が出来なくなる。
別に本人が悪い事をしているわけじゃないのにね…。体調不良なのに休演してからのバッシングは本当にひどいですよ。
パパラッチもストーカーの様に追い回しているし、インタビューも結構えげつない。
好きなことをするのにこんなに自分自身を犠牲にしなければならないのかと悲しくなりました。
歌声は本当に綺麗で透明で人々を魅了するのが分かります。
恋愛もどうしてそう過酷な方を選んじゃうの…?と思わざるを得ないのですが…。でも、仕方ないんですよね。好きだという感情だから…。
それでも正直に真っ直ぐに生きた姿は美しいです。だから後世まで名前が残り、今もファンが絶えないのだと思います。

グレイテスト・ショーマン4

グレイテスト・ショーマン (字幕版)
ヒュー・ジャックマン
2018-05-09


19世紀半ばのアメリカ。幼馴染の妻と子供たちを幸せにすることを願い、挑戦と失敗を繰り返してきたP.T.バーナムは、ついにオンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、彼の型破りなショーには反対派もいた。若き相棒のフィリップをパートナーとして迎え、彼の協力によりイギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得たバーナムは、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンドと出会う。彼女のアメリカ公演を成功させ、一流のプロモーターとして世間から認められようとするバーナムだったが……。

またまた今更ながら観ましたよ…公開3年前か…
GWに1日1本映画を見よう〜とゆるく始めたのですが、WOWOWで録画したたまった映画をどれにしようかなと悩んで最近見ているのがミュージカル映画なんですよね。何でだろう。無意識に歌に癒されようとしているのかなー。
歌とダンスが本当に圧巻。オープニングも素晴らしかったです。
ヒュー・ジャックマンの歌声も低音の響きが素晴らしい。
物語の内容としてはうーん…^^;ちょっとバーナムが自分勝手すぎるかなぁ。
仕立て屋の息子で、コンプレックスの塊だったと思う。成りあがって今まで自分をコケにしてきた人たちを見下してやるという野心を持つ事は大事だとは思うけど、本人も最後に気づいたけど欲に囚われすぎてましたよね。一つ成功したらもっと成功できる。俺はこんなもんじゃない。どんどん自信を持って自滅して。奥さんが本当に心の広い人で良かったね…。娘さんたちも。そして演者の人たちも…。これからは心を入れ替えて、小さな幸せを噛みしめられるような人になってほしいと願うばかりです。
個人的にはカーライルとアンの恋物語が好きです。2人の歌とダンスが素敵でした。

ラ・ラ・ランド4



夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。
映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。
ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。
彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。
やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。
しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

今更ながら見ました…。もう4年も前なんですね…。冒頭の高速道路でのダンスシーンは圧巻でした。CGが一切なく、全員が踊っているそうで…凄い。
物語の前半は2人のやりきれない想い。頑張ろうと思っていても気持ちが空回りしているような気持ちが歌にもダンスにも表れていた気がします。
少しずつ未来が動き出し、特にセブの運命が様変わりしたことで2人の関係も変わっていきます。
2人が言い争っていた時、セブは別に夢をあきらめたわけではなかったんじゃないかな…。と思うのだけど。まずは今頑張らなきゃって思っていただけのような気がする…。むしろ諦めようとしていたのは結果ミアの方だったんじゃないかなぁ。やっぱり妬みも全くないとは言えなかったと思うし…。でも、諦めていた心を拾い上げてくれたのもセブだった。それで未来に向かって2人で駆け出して行ったと思ったら、そこでいきなり5年後になってあれ?と思ったらミアの隣にいるのはセブじゃない・・・。
偶然入った店で再会して「もしかしたら手に入っていたかもしれない未来」が走馬灯のように駆け巡った時は切なかったです。
ジャズはあまり知らなかったんですけど、セブの熱弁から少し興味を持ちました^^
音楽は良いですね。

美女と野獣5

美女と野獣 (字幕版)
Jak Allen-Anderson
2017-10-04


ディズニー・アニメーション不朽の名作『美女と野獣』がついに実写映画化。
魔女の呪いによって野獣の姿に変えられてしまった美しい王子。
呪いを解く鍵は、魔法のバラの花びらが全て散る前に誰かを心から愛し、そして愛されること―。
だが野獣の姿になった彼を愛するものなどいるはずがなく、独り心を閉ざし本当の自分を見失っていく。
そんな絶望な日々に光を与えたのは、心に孤独を抱えながらも、自分の輝きを信じて生きる、聡明で美しい女性、ベル。
このふたりの出会いがお互いの運命を次第に変えていく。

2作続けてディズニー作品だった・・・本当に豪華絢爛。映像が美しいです。
こちらはミュージカル風。歌とダンスが素敵です。
ストーリーは分かっているので映像や音楽や踊りの素晴らしさに見入っていました。
それにしてもベルが本当に美しい・・・ドレスを着ていたら本当にプリンセスだわ・・・。
素晴らしかったです。今回は字幕版を見ましたが、吹替版も見たくなりました。

くるみ割り人形と秘密の王国5



愛する母を亡くし心を閉ざした少女クララは、“くるみ割り人形"によって“秘密の王国"にいざなわれる。それは、亡き母に隠された真実を知る驚くべき冒険の始まりだった…。
主人公クララには、今注目の美少女マッケンジー・フォイが抜擢され、キーラ・ナイトレイ、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレンら豪華キャストたちが共演。
チャイコフスキーの永遠の名曲が全編を彩り、バレエ界からはミスティ・コープランドとセルゲイ・ポルーニンが特別出演するほか、音楽界からはピアニストのラン・ランやアンドレア・ボチェッリ&マッテオ・ボチェッリ等、現代を代表する超一流アーティストたちが参加。アカデミー賞受賞の経歴を持つジェニー・ビーヴァンが手掛けた衣装が更に映像を彩り、絢爛豪華な世界を作り上げている。

そういえば、くるみ割り人形の物語をあまり知りませんでした。
それでも映像がとにかく美しくて、素晴らしい世界観。それだけで楽しめました。
主人公のクララ役の女優さんが本当に美しい!どんなお姿でも本当に見惚れちゃう…。キラキラしたドレスも兵隊服もどれも素敵でした。ふわっと笑う笑顔もきりっとした顔も素敵。
キーラ・ナイトレイも綺麗だったなー。以前「プライドと偏見」を観たときになんてきれいな女優さん!って思ったんですよね。その時と変わらずお美しいです。
映像も美しかったけど、音楽も素晴らしいし、バレエも素敵でした。
やっぱり最後はハッピーエンドの作品が良いなぁ…

鑑定士と顔のない依頼人3



天才的な審美眼を誇る鑑定士バージル・オドマンは、資産家の両親が残した絵画や家具を査定してほしいという依頼を受け、ある屋敷にやってくる。しかし、依頼人の女性クレアは屋敷内のどこかにある隠し部屋にこもったまま姿を現さない。その場所を突き止めたバージルは我慢できずに部屋をのぞき見し、クレアの美しさに心を奪われる。さらにバージルは、美術品の中に歴史的発見ともいえる美術品を見つけるが……。

公開当初に紹介されていて気になっていたのにすっかり忘れていました。
WOWOWで発見したので観ました。と言っても録画したのは11月なんですけど^^;時が流れるのは早い・・・。
紹介されていた時はミステリなのかなと思ったら、恋物語だったー。わー。
登場する美術品の数々は圧巻。美術館巡りをするものとしてはヴァージルの部屋は羨ましくてしょうがない。
ヴァージルは鑑定士としては本当に天才でデキる人だったんでしょうね…。でも人を信じられず、ずっと独身で、だから恋に関しては純粋で隙が多すぎたのかもしれません…。
展開としては騙された!と思うし、こう来たか!とも思うけど、ちょっとブラックジョークが過ぎました…。ちょっと私はそれでは済まされなかった…。
信頼していた人たちみんなに裏切られていたことを知り(秘書の人は違うけど)、最後は廃人になって終わるなんて哀しすぎます。ラストだって来るわけがないのに彼女と会話した時に出てきたお店に行くなんて…健気で純粋で可哀想すぎる…。
ヴァージルが生涯をかけて行ってきたことは、良い事ではないのかもしれない。でも、ここまで追い込まれる理由も無いと思う…。ちょっと私は見ていて辛すぎました…悲しい…。

名探偵ピカチュウ5

名探偵ピカチュウ(吹替版)
ビル・ナイ
2019-10-30


世界的人気を誇る日本発のゲーム「ポケットモンスター」シリーズの「名探偵ピカチュウ」をハリウッドで実写映画化。子どもの頃にポケモンが大好きだった青年ティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンを遠ざけるように。ある日、ハリーの同僚だったヨシダ警部から、ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると確信しており……。

3月末にWOWOWで放送されたのを見ました。金曜ロードショーで放送される予告を見て、そういえばHDDに入っていたな…と思って見た次第です^m^
西島さんのピカチュウの声を聞きたかったので洋画は基本字幕付きで見るのですが今回は吹き替えで。
いやー西島さんの声のピカチュウ。たまりませんねー。普通に泣くときは大谷育江さんの声でそれも可愛い。人とポケモンが共存する世界…まさにポケモンのゲームの世界じゃないですか。道を歩いていたら普通にポケモンがいる・・・ど、どうなんですかね^^;
離れて暮らしていた父親が事故で死んだと知り、なぜか人の言葉を話すピカチュウと捜査に乗り出します。
キーマンとしてミューツーが登場しますが、ミューツーは最大の強さを持つポケモンだからいつも悪役のような悪い奴のような感じになっていて可哀想だなーと思って観てました。そして強さゆえに人間に利用されやすい。
最後は悪人によって街が支配されそうになりましたが、ティムとピカチュウが活躍しましたねー。
そして最後まで見て、ピカチュウの声がどうして西島さんだったのか理由が分かって良かったです。いやーなるほどそういうことかーなるほどねー←
面白かったです!

最高の人生の見つけ方5

最高の人生の見つけ方 [Blu-ray]
ジャック・ニコルソン
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21


勤勉実直な自動車整備工と、大金持ちの豪腕実業家。出会うはずのない二人が、人生の最後に病院の一室で出会った。家族のために自分の夢を犠牲にして働いてきたカーター、そして、お金だけは腐るほどあるものの見舞い客は秘書だけというエドワード。お互いに人生の期限を言い渡されたという以外、共通点は何もない。そんな二人を結びつけたのは、一枚のリスト――棺おけに入る前にやっておきたいことを書き出した “バケット(ル:棺おけ)・リスト"だった。
「荘厳な景色を見る」「赤の他人に親切にする」「涙が出るほど笑う」……と、カーターは書いた。「スカイダイビングをする」「ライオン狩りに行く」「世界一の美女にキスをする」……と、エドワードが付け加えた!
そうして始まった二人の生涯最後の冒険旅行。人生でやり残したことを叶えるために。棺おけに後悔を持ち込まないために。そして、最高の人生だったと心の底から微笑むために。
残された時間は6か月。でも、まだ決して遅くない――!

こちらの映画が公開されてから、もう12年も経つんですね。気になっていたけどそのままにしていて、気づいたら12年…。リメイク版が公開されるときにこちらもWOWOWで放送されていたので観ました。
いや、モーガン・フリーマンにジャック・ニコルソン!めちゃくちゃ貫禄がありますね。お二人の存在感だけで圧倒されるようです。余命半年の間にやりたいことを実現させる。やりたいことに立ち向かう2人は本当に楽しそうでした。全く正反対の生き方をしてきた2人。共通点も何もないけど何だか昔から親友だったかのような雰囲気で素敵でした。最後は何となく予想がついてしまいますが、それでも悲しい結末じゃなく優しく温かくそして壮観なラスト!いやー素敵でした!秘書さんも遺産目当てだったけど良い人でしたね←そして仕事ができる。
前向きにさせてくれる作品でした。

ブレス しあわせの呼吸5

ブレス しあわせの呼吸 [DVD]
アンドリュー・ガーフィールド
KADOKAWA / 角川書店
2019-04-24


運命の恋に落ち、家族や友人に祝福されて結婚し、最高に幸せな日々を送っていたロビンとダイアナ。
ところが、出張先のナイロビで、突然ロビンが倒れてしまう。
診断結果はポリオ、首から下が全身マヒとなり人工呼吸器なしでは息もできない。
時は1959年、医師からは「余命数カ月」と宣告される。
英国に戻り息子が生まれたが、ロビンは絶望の中にいた。
病院を出たいと望むロビンのために、医師の反対を押し切り自宅で看病する決意をするダイアナ。
無謀とも呼べる彼らの決断は、ロビンの運命を大きく変えていく――

ずっと気になっていた作品でした。
何が凄いってこれが全て実話だということですよね。
28歳で首から下が動かなくなった冒険家のロビン。一生病院に閉じ込められ、寝たきりで過ごす。そう考えたら悲観して死にたくなるのも分かります。
25歳だった妻のダイアナは別れるように言っても聞かず、ロビンを外につれて共に生きていくことを決意します。医師や看護師が無謀だ、無理だと言っても平気だという。愛があればなんて簡単なことではないと分かってはいるけど、この2人は本当に愛ゆえに成し遂げた何気ない日常なのだと思いました。
24時間介護のような形で大変だったと思いますが、それでも辛いシーンよりもユーモラスなシーンがとても印象的でした。トラブルもきっと臨機応変に、それすらも楽しむように生きていたんだろうなと思います。
エンドロールで実際のロビンさんと奥様が登場していました。そこにいるみんながとても楽しそうでした。
そして奥さんは再婚せず、今は3人のお孫さんがいらっしゃると出ていてほほえましく感じました。
この方が病院の外に出たことで障害者の生き方がきっと大きく変わったんだろうと思います。それでも、今はそこから大きく変わっているのか、いないのか。
観終った後も余韻の残る作品でした。

500ページの夢の束5

500ページの夢の束 [DVD]
ダコタ・ファニング
ポニーキャニオン
2019-04-03


『スター・トレック』が大好きで、その知識では誰にも負けないウェンディの趣味は、自分なりの『スター・トレック』の脚本を書くこと。自閉症を抱える彼女は、ワケあって唯一の肉親である姉と離れて暮らしている。ある日、『スター・トレック』脚本コンテストが開催されることを知った彼女は、渾身の作を書き上げるが、もう郵送では締切に間に合わないと気付き、愛犬 ピートと一緒にハリウッドまで数百キロの旅に出ることを決意する。500ページの脚本と、胸に秘めた“ある願い”を携えて-

ストーリーが気になって観ました。
主人公のウェンディを演じた女優さんは昔からお名前を拝見していましたが、綺麗な女優さんになられたんですね〜。今回の役どころは自閉症を抱える女性でしたが、素晴らしかったと思います。
グループホームと職場の行き来くらいだった彼女がロサンゼルスまで行くというのは、いったいどうやって?としか思えなかったのですが、良くも悪くもいろんな人と出会って結びついた結果だったのかなと思いました。
あの警官との会話が好きでした。
私は「スター・トレック」に関しては全く分からないのですが^^;夢中になるものがある人は魅力的です。それはウェンディもそうだし警官もそうだしサムもそう。
今回の旅でウェンディはこれからの人生も少しだけ変わりそうな気がします。
最後の姉妹と姪のルビーと一緒にいる姿は涙が出そうでした。

ゴッホ 最期の手紙5

ゴッホ 最期の手紙 [Blu-ray]
ダグラス・ブース(山田孝之)
Happinet
2018-08-02


無気力な日々を過ごしていた青年アルマン・ルーランは、郵便配達人の父、ジョゼフ・ルーランから1通の手紙を託される。それは、父の親しい友人で、1年ほど前に自殺したオランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホが弟・テオに宛てて書いたまま出し忘れていたもの。パリに住んでいるはずのテオを探し出して、手紙を届けてやってほしいという。アルマンは願いを聞き入れてパリへと旅立つ。テオの消息をつかめないまま画材商のタンギー爺さんを訪ねると、そこで聞かされたのは意外な事実だった。兄の死にうちひしがれたテオは、半年後その理由を自問しながら、後を追うように亡くなったというのだ。そして、アルマンはゴッホが最期の日々を過ごしたオーヴェール=シュル=オワーズでゴッホの死の真相を探ることとなる。

ゴッホの絵のテイストで125人の画家が描いたゴッホの死の真相を探る長編アニメーション映画。
素晴らしかったです。
始めはとても見づらくて^^;絵にばかり目が行ってしまって、ストーリーが全然入ってこなかったのですが、だんだん引き込まれて行きました。
ゴッホの死が自殺だけでは片づけられない何かがあると思い始めたアルマンが独自でゴッホが亡くなった地で聞き込みをし始めます。
その死の真相は結局完全に分かるものではないですが、色々気になるところがあって、またそういう事実もあったのだということを知ることが出来て良かったです。
ゴッホという人物が不遇な人生だったことは何となく知っていましたが、幼少期から辛い時代を過ごしていたんですね…。やはり親に期待されない大切にされないと思ってしまうのは悲しいことです。弟のテオが心の支えだったのでしょうね。今ではこんなに世界中で有名になっているゴッホだけど、8年間で800点絵をかいて生前に売れたのがたった1枚だなんて…辛すぎます。やっぱり生きている時じゃないと…。
この作品を描いた画家たち皆さんが、ゴッホを敬愛していることまで伝わってきて、感動しました。
目が凄く疲れたけど^^;観て良かったです。

愛しのローズマリー5

愛しのローズマリー〈特別編〉

父親の遺言を守り、少年時代から外見の美しい女性だけを追いかけ続けてきたハル。
しかし、もともとチビで小太りの彼、そんな恋が成就するわけもなく、気づいてみればすっかり中年の冴えないオッサン。
そんな彼の嘆きを偶然耳にした自己啓発セミナーの講師が、ハルに内面の美しい女性が美人に見える催眠術をかけてしまう。
そして、ハルが最初に出会った心の美しい女性はなんと体重300ポンド(136kg)巨漢女性!
でも催眠術にかけられたハルの目に映るのはスレンダーな絶世の美女。
さっそく猛烈なアタックを始めるハルだったが……。
制作年度 2001
制作国 アメリカ
監督 ボビー・ファレリー
出演者 グウィネス・パルトロー 、ジャック・ブラック 、ジェイソン・アレクサンダー
脚本 ショーン・モイニハン 、ピーター・ファレリー 、ボビー・ファレリー
撮影 ラッセル・カーペンター
音楽 アイヴィ
時間 114分
色彩 カラー

この作品も1年近く前に観た作品なのですが。
最近本を読んでいないので、アップします。
ず〜っと観たいと思ってたんです。ストーリーが面白そうだったので^^
とっても可愛らしい2人でした。
最初はハルは見た目だけで判断していたのかもしれないけど、ちゃんと内面からもみれるようになっていたよね。
ローズマリーがそしてとっても素直で魅力的。
女優さんもキレイな方でした。
最後にハルが「キレイだ」って言った後のローズマリーの表情が忘れられません。かわいくて^^

ポビーとディンガン4

ポビーとディンガン

日本でも10万部以上を売り上げたベン・ライスの世界的ベストセラーを「フル・モンティ」のピーター・カッタネオ監督が映画化した心温まるハートフル・ストーリー。
オーストラリアの田舎町に両親と一緒に暮らす兄妹、アシュモルとケリーアン。
町の生活になじめないケリーアンにはポビーとディンガンという架空の友だちがいた。
ところがある日、ケリーアンは2人がいなくなったと騒ぎ出す。
そして次第に元気をなくし、ついには病気になってしまうのだった。
そんな妹を心配したアシュモルは、2人をなんとかして捜し出そうと立ち上がるのだった…。
制作年度 2005
制作国 オーストラリア/イギリス
監督 ピーター・カッタネオ
出演者 クリスチャン・バイヤーズ 、サファイア・ボイス 、ヴィンス・コロシモ
脚本 フィル・トレイル
原作 ベン・ライス
撮影 ロバート・ハンフリーズ
音楽 クリスチャン・ヘンソン 、ダリオ・マリアネッリ
時間 86分+25分

とってもかわいらしい作品でした。
父親が一攫千金を狙って、炭鉱の町へ引っ越してくるんです。
でも、一家は他の人たちにとってはよそ者で、いい扱いは受けていない。
架空の友達が出来たのも、いなくなってしまって元気がなくなってしまったのも、精神的なものなんだよね。
全体を通して、心の重さが分かります。
そして、アシュモル役の子がとっても可愛い!
妹のために立ち上がる小さなお兄ちゃんの姿は母性本能をくすぐられます。
きっととっても頭のいい子なんだよね。
心温まる、癒しの作品でした。

50回目のファーストキス5

50回目のファースト・キス

常夏の島ハワイ。水族館で獣医として働くプレイボーイのヘンリーは、ある日カフェでルーシーという女性と出会い、一目惚れ。
意気投合した2人だったが、翌日また同じカフェで再会すると、彼女は冷たく他人行儀になっていた。
実はルーシーは1年前に交通事故に遭い、その後遺症から一晩で前日の記憶を全てなくしてしまう短期記憶喪失障害を抱えていたのだった。
家族や周囲の努力で、ルーシーはそうとは知らず同じ一日を繰り返していた。
それでもヘンリーは毎日、初対面から始め、愛を告白する。
こうして徐々に2人の関係は進展していくかに思われたが…。
制作年度 2004
制作国 アメリカ
監督 ピーター・シーガル
出演者 アダム・サンドラー 、ドリュー・バリモア 、ロブ・シュナイダー
脚本 ジョージ・ウィング
撮影 ジャック・N・グリーン
音楽 テディ・カステルッチ
時間 99分+特典映像

この作品、私は大好きですね!
ルーシーの記憶は1日しか存在しない。
毎日がルーシーにとっては事故に遭う前の記憶しかない。
ルーシーのお父さんと弟は、彼女を守るため、傷つけないために毎日が事故に会う前の日として過ごしている。
一方ヘンリーは、ルーシーがその日から抜け出してほしくて、毎日彼女に会い、告白する。
こういうのが純愛って言うんじゃないかなぁと思いましたねぇ^^
みんなルーシーの事が大好きで、その事で衝突する事もあるんだけど、ルーシーを想う気持ちは皆変わらなくって。
こんなに愛されていて、羨ましいなぁと思ってしまった^^
ラストもとっても好きです。

きみに読む物語3

きみに読む物語 スタンダード・エディション

とある療養施設に独り暮らす初老の女性。彼女は若かりし情熱の日々の想い出を全て失っていた。
そんな彼女のもとへデュークと名乗る初老の男が定期的に通い、ある物語を読み聞かせている。
それは古き良き時代、アメリカ南部の夏の恋物語だった――。
1940年、ノース・カロライナ州シーブルック。裕福な家族とひと夏を過ごしにやって来た少女アリーは、そこで地元の青年ノアと出会う。
その時、青年のほうは彼女こそ運命の人と直感、一方のアリーもまたノアに強く惹かれていくのだった。
こうして、2人の恋は次第に熱く燃え上がっていくのだが…。
制作年度 2004
制作国 アメリカ
監督 ニック・カサヴェテス
出演者 ライアン・ゴズリング 、レイチェル・マクアダムス 、ジーナ・ローランズ
脚本 ジャン・サルディ 、ジェレミー・レヴェン
原作 ニコラス・スパークス
撮影 ロバート・フラッセ
音楽 アーロン・ジグマン
時間 123分+特典映像

思いっきり純愛って銘打っている作品って、どうも敬遠してしまう荒んだ私^^;
老人になった2人は好きなんですけど、若い2人はどうも好きになれませんでした。
出会いって、いろいろあるとは思うんだけどね・・・。
2人が周りに反対されても一緒にいたいほど好きあっているのかも私はちょっと分からず・・・。
やっぱり心がすさんでいるのかしら、私^^;
若い2人が周りに引き裂かれて、でもお互いの事を忘れられない場面は、
島本理生さんの「ナラタージュ」本文の
「子供だったから愛とは違うとかじゃなくて、子供だったから、愛してるって言う事に気付かなかったんだよ」
っていう台詞を思い出しました。
違うかもしれないけど・・・。
老人になった2人は、何だか素敵でした。
頭では忘れてしまっても、心は忘れない。素敵だな〜
そういう人と、巡り会いたい。

オペラ座の怪人4

オペラ座の怪人 通常版

1870年代のパリ・オペラ座は、華やかな舞台でにぎわう一方、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。
そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきた若きコーラスガール、クリスティーヌ。
彼女はある時、代役として新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。
幼馴染みの青年貴族ラウルも祝福に訪れ、2人は再会を喜び合う。
だがその直後、ファントムが現われ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった…。
制作年度 2004
制作国 アメリカ/イギリス
監督 ジョエル・シューマカー
出演者 ジェラルド・バトラー 、エミー・ロッサム 、パトリック・ウィルソン
脚本 ジョエル・シューマカー 、アンドリュー・ロイド=ウェバー
原作 ガストン・ルルー
撮影 ジョン・マシソン
音楽 アンドリュー・ロイド=ウェバー
時間 約143分

とっても今更〜ですが、観ました。
ミュージカルだったんですね〜。普通に舞台のような映画だと思ってました。
いや、実際そうだったのですが。
ファントムが美しかったですね〜。醜かったんじゃなかったっけ?と思いつつ^^;観てました。
クリスティーヌも美しいですし^^
「オペラ座の怪人」って、ストーリーをちゃんと知らないんですけど、この作品はそれに忠実だったんでしょうか。
殺人事件って、第3くらいまで起きますよね。(金田一で書いてあったぞ。)
亡くなったの、2人だったような・・・。
それが気になったのですが、やはり音楽や衣装、舞台が素晴らしかったですね。
目で楽しめる作品でした^^
予想通りですね。

私の頭の中の消しゴム4

私の頭の中の消しゴム

「MUSA −武士−」のチョン・ウソンと「ラブストーリー」「四月の雪」のソン・イェジン共演による切ない純愛物語。
難病に冒され少しずつ記憶を失い、愛する人さえも頭の中から消えていく運命にあるヒロインと、そんな彼女をまっすぐな気持ちで受け止め支え続ける夫との不滅の愛を美しく感動的に描く。
社長令嬢のスジンは妻ある男性と不倫の関係にあったが、ついに破局を迎える。
その夜、傷心のまま彷徨っていた街で一人の男性チョルスと出会う。
その時は気づかなかったが、彼こそスジンの運命の人だった。
再会した2人は、ほどなく恋に落ち、結婚するのだが…。
制作年度 2004
制作国 韓国
監督 イ・ジェハン
出演者 チョン・ウソン 、ソン・イェジン 、ペク・チョンハク
脚本 イ・ジェハン
撮影 イ・ジュンギュ
時間 本編117分+特典29分

昨日テレビでやっていたのを見ました〜。
多分、韓国映画みたの、初めてだと思います。
「ホテルビーナス」は違うよね・・・。
最近「明日の記憶」を見たばっかりだったので、どうかな〜と思っていたのですが。
良かったです。
「明日の記憶」は病気がテーマで「私の頭の中の消しゴム」は恋愛がテーマですよね。
この作品って、日本のドラマが元になってるんですよね?
「Pure Soul〜君が僕を忘れても〜」でしたよね。
私は最終回だけ見たのですが^^;良かったですよね。うん。
昔の彼氏の名前を言ったり、今の好きな人を忘れてしまったり。
辛いよね。恋愛って言う面で考えると凄く切ないよね。
最後の方では、涙しました。
この映画が公開されたときに、月一ゴローで、吾郎ちゃんが、女性にはとても良い映画。
でも、男性側から見ると物足りないって言うか、共感できないんだって。
それはちょっと思った。確かにって。
けど恋愛映画って、そういう作品も多い気がするからまあ良いんじゃないかなと^^
1つ言うなら、台詞が昭和っぽいって思ったところとか、憎まれ役があからさまなのはちょっと笑ってしまった^^;

プロデューサーズ5

プロデューサーズ コレクターズ・エディション

メル・ブルックス監督による68年の傑作コメディを舞台化した大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルを完全映画化。
主演は舞台版と同じくネイサン・レインとマシュー・ブロデリック。
監督も舞台版の演出・振付を担当したスーザン・ストローマン。
1959年、ニューヨーク。ある日、落ち目のプロデューサー、マックスのもとに帳簿を調べにやってきた会計士のレオは、ショウが失敗するほどプロデューサーは儲かる不思議なカラクリを発見する。
それを聞いたマックスは、大コケ確実のミュージカルを作り出資金を丸ごといただいてしまおうと企むのだが…。
制作年度 2006
制作国 アメリカ
監督 スーザン・ストローマン
出演者 ネイサン・レイン 、マシュー・ブロデリック 、ユマ・サーマン
脚本 メル・ブルックス 、トーマス・ミーハン
撮影 ジョン・ベイリー 、チャールズ・ミンスキー
時間 135分
色彩 カラー

私、ミュージカル好きかもしれないってことが判明。
あのノリ、好きだなぁ。まあ、日本版は好きかは分からないけど。
この作品は、ストーリーも面白いし、歌声も素晴らしいし、パフォーマンスも凄かったです。
内容が斬新ですよね〜
オチもなるほど〜って思ったし^^
ウーラが美しかったな〜。スタイル良いし、すっごく鼻が高いし、妖艶な感じだけど、ちょっと抜けてるのも可愛いし。
マックスとレオのコンビも面白かったです。
舞台版とキャストが同じなんですね〜。
レオ役の人はかっこいいなぁと思いました^^
実は、「プロデューサーズ」って、日本人が舞台をやったことがあるんですよ〜
それで今回観てみたいと思ったのですが。
V6のイノッチと長野君が主演でやってたんです。
映画を見る前に、どっちがどっちの役をやったのかなぁと思ってたんですけど、調べ忘れちゃったのよね。失敗した^^;
家に帰ってみた結果、マックス役がイノッチで、レオ役が長野君でした。
納得。まあ、そうだね。
映画を見たから、舞台も観たいなぁ。

そういえば、この間健君が舞台をやるってんで、卒業旅行がてら東京へ舞台観に行きたいなぁと思ってたんですよね。
ファンクラブの申し込みを待っていたら、テレビの先行予約しかないことに先行予約が終了した後に気付きまして・・・^^;
結局いけずじまい。
ぬぬう〜行きたかった〜><
「殺人者」なんて、ものすっごく気になるタイトルだし。残念。

コーヒー&シガレッツ3

コーヒー&シガレッツ

本作のプロジェクトはもともと86年に人気テレビ番組『サタデー・ナイト・ライブ』のため、ロベルト・ベニーニとスティーヴン・ライトを起用して撮り上げた一編「コーヒー&シガレッツ/変な出会い」が始まり。
89年にはジョイ・リー、サンキ・リー、スティーヴ・ブシェミによって2作目「双子」がつくられた。
続く93年の「カリフォルニアのどこかで」ではイギー・ポップとトム・ウェイツの顔合わせでカンヌ映画祭の短編部門最高賞も手にしている。
以後も10年以上にわたって撮りためられた全11編がここに集結、至福のリラックス・タイムを提供してくれる。
制作年度 2003
制作国 アメリカ
監督 ジム・ジャームッシュ
出演者 ロベルト・ベニーニ 、スティーヴン・ライト 、ジョイ・リー
脚本 ジム・ジャームッシュ
撮影 トム・ディチロ 、フレデリック・エルムズ 、エレン・クラス 、ロビー・ミューラー
時間 97分+特典映像

公開されたときに、月イチゴローで吾郎ちゃんが絶賛していたのですが、私はそこまで入り込めなかったんですよね。
97分がものすご〜く長く感じちゃったんです。
11この短編集。
中には面白いものもあったのですが。
私が良かったと思うのには、まだ若造だったのかもしれないです^^;
コーヒーとタバコと会話だけの物語です。
一人ひとりの仕草や会話、コーヒーの飲み方など、楽しめる部分はたくさんあります。
とってもコーヒーが飲みたくなりました。
もうちょっと歳をとってから、もう1回見ます^^;

BIG FISH5

ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション

オススメ!
出産間近の妻とパリで幸せに暮らすジャーナリストのウィル・ブルーム。
彼の父エドワードは自分の人生を幻想的でマジカルな話として語り、聞く人を魅了し楽しい気分にさせる名人だった。
ウィルも子どもの頃はそんな父の話を聞くのが大好きだった。
しかし3年前の自分の結婚式で喧嘩して以来、父とは不和が続いていた。
そんなある日、母から父の病状が悪化したとの報せを受け、ウィルは妻を連れて実家へと向かう。
しかし、病床でも相変わらず作り話を繰り返す父と、父の本当の姿を知りたいと願う息子の溝はなかなか埋まらなかった…。
制作年度 2003
制作国 アメリカ
監督 ティム・バートン
出演者 ユアン・マクレガー 、アルバート・フィニー 、ビリー・クラダップ
脚本 ジョン・オーガスト
原作 ダニエル・ウォレス
撮影 フィリップ・ルースロ
音楽 ダニー・エルフマン
時間 125分+特典映像

この作品、何故かレンタルで手にとって観てみようって思ったんですよね。
ストーリーも全然知らないのに。
そして、観終わった後に知ったのですが、ティム・バートン監督作品なんですね。
「チャーリーとチョコレート工場」も「コープス・ブライト」も大好きなんです^^
観る前にチェックしておけばよかったな。
偶然手に取った作品でしたが、観て本当に良かったと思います。
家族のストーリー、大好きです。特に父子の関係って好きです。
尊敬していた父親が、自分が大人になるにつれて父親も一人の人間なんだと言う事に気付き、考えに食い違いが起きて会話がなくなり、離れていく。
そして再び父親を見つめなおす時っていうのは、父が死の淵にいるとき。
って言う映画を見ることが多いんだけど^^;
後悔しないためにも、ちゃんと向き合うことが必要だよね。
父親の話す話は、息子は作り話だと言って聞かなかった。
私は、父親の話は素敵だと思ったな。
思いっきり離れているわけではないのが、とっても引き込まれる要素なのかも。
ファンタジーではないからね。
ラストは感動的でした。
上手くかけないけど、オススメです。

ヘイフラワーとキルトシュー4

ヘイフラワーとキルトシュー

制作年度 2002
制作国 フィンランド
監督 カイサ・ラスティモ
出演者 カトリーナ・タヴィ 、ティルダ・キアンレト 、アンティ・ヴィルマヴィルタ
脚本 カイサ・ラスティモ 、マルコ・ラウハラ
原作 シニッカ・ノポラ 、ティーナ・ノポラ
撮影 ツオモ・ヴィルタネン
音楽 ヘクター
時間 72分+特典映像
7才と5才の姉妹、ヘイフラワーとキルトシュー。
なかよしの2人はいつも一緒に遊んでいる。
ジャガイモの研究のことしか頭にないパパと大学出で家事が全くできないママ。
両親2人はそんな状態だから、妹キルトシューの面倒も家事も全てしっかり者の姉ヘイフラワーに任せきり。
そんなヘイフラワーの気持ちにお構いなく、キルトシューはワガママのし放題。
ところが、あと1週間するとヘイフラワーは小学生になり、学校へ行かなければならない。
キルトシューのことと家のことは一体どうなってしまうのか。

去年、テレビで紹介されていて、凄く可愛いなぁと思ってたんだよね。
で、観みました。
子役の二人がかわいい!!とっても!
さすが、500人のオーディションの中から選ばれただけある。
ブロンドで、目が青くて。綺麗な子だったな〜。
ムーミンの故郷、フィンランドの作品。2002年にフィンランドで公開。
去年、日本でも公開されたんだよね。
ヘイフラワーは家事やキルトシューの面倒をみるしっかりした子。
キルトシューは頑固で自分の思い通りにいかない時がすまない。
ヘイフラワーの怒りも我慢ができない所まできてしまった。
兄弟ものだと、私はどうしても上の子の味方になってしまう。
気持ちがわかるからね。上だし。
私はこんなにしっかりしていないけどね^^;
だからキルトシューが憎らしくって^^
でも、何だかんだといって仲直りするのよね。
とっても大人びているヘイフラワーが可愛かったです。

エリザベスタウン4

エリザベスタウン

シューズ会社に勤務するデザイナーのドリューは、彼が開発した新作シューズが10億ドルの負債を抱え失敗に終わり、会社をクビになってしまう。
恋人にも捨てられ生きる望みを失ったドリュー。
追い討ちを掛けるように、故郷を訪れていた父が急死したとの報せ。
失意の中、ケンタッキー州の小さな街、エリザベスタウンへと向かうドリュー。
向かう途中の飛行機の中で、キャビンアテンダントのクレアと出会う。

わりと面白かったです^^
始めのストーリーもとっつきやすくて、引き込まれた。
何だか可哀相っていうところから始まったんだけど。
124分が短く感じました。
ストーリーがぎこちなく、不器用に進んでいく感じがした。
好きなシーンはドリューとクレアが携帯電話で一晩話をするところ。
映画の中でこういうシーンって、珍しいなぁと思ったし。
そして、最後にクレアの作った地図でドリューが旅をするところ。
監督の音楽マニアな事がわかるらしい^^;確かに。
1つ言うならば、お母さんの演説?がちょっと嫌でした^^;
不幸のどん底にいて、死にたいとも思っていたドリューだけど、父がどれほど人に愛されていたかを知り、またクレアというとっても変わっていて、凄く前向きな女性に出会ったことで、生きる意味を見出すんだよね。
何だか無性に一人旅をして見たくなりました。

真珠の耳飾りの少女5

真珠の耳飾りの少女 通常版

オススメ!
制作年度 2003
制作国 イギリス/ルクセンブルグ
監督 ピーター・ウェーバー
出演者 スカーレット・ヨハンソン 、コリン・ファース 、トム・ウィルキンソン
脚本 オリヴィア・ヘトリード
原作 トレイシー・シュヴァリエ
撮影 エドゥアルド・セラ
音楽 アレクサンドル・デプラ
時間 100分
1665年のオランダ、デルフト。つましい家庭の少女グリート。
彼女は、タイル職人の父が事故で失明したことから一家の家計を支えるため働きに出る。
そして、画家ヨハネス・フェルメールの家で奉公することとなった。
夫婦ゲンカが絶えず、子供たちが騒々しい中で日夜働き続けるグリート。
そんなある日、フェルメールはグリートの窓掃除がきっかけで新作を描くきっかけを掴む。
フェルメールは彼女の色彩感覚を認め、絵の具の調合を手伝わせるようになる。
しかし、フェルメールの創作意欲を刺激するグリートの存在は、やがて周囲に思わぬ波風を起こしていった…。

気になってた作品。ようやく観る事が出来ました。
実際にある絵画だとは知らなかったので、最後に絵が出てきた時はびっくり。
映像、人の行動一つ一つが絵になるなぁと思った。
野菜を切っている姿、選択をしている姿。晩餐会の様子。
最後に「真珠の耳飾りの少女」の絵画がでてきたけど、そっくりだったな〜。びっくり。
しぐさや、目を合わせるシーンが何だかドキドキしてしまいました。
2人が、絵を通して惹かれあっている(通じ合っている?)のが良く伝わる。
光の加減とか、行動一つ一つに気を遣って撮影したんだろうな〜っていうのが、わかる。
素敵な作品でした。

イルマーレ 試写会4

6a05d8f5.jpg
始まりは2006年にお気に入りの「湖の家」から引っ越す事になったケイトが、次の住人に宛てて書いた一通の手紙。
その手紙は、2004年に「湖の家」で暮らすアレックスの元へ届いた。
手紙は時を越えて、二人の気持ちを運ぶ。
次第に二人は、互いを人生で一番大切な、かけがえのない恋へと発展する。
ケイトの時間で”明日”会う事を決意した二人。
なかなか予約が取れないシカゴ一人気のレストラン「イルマーレ」で会う事を約束するが・・・

ネタバレ注意!

7月に「ブレイブストーリー」を見に行った時、予告で知ったこの作品。
その時から、ずっと観たいと思ってた。
恋愛系はあんまり観た事がなかったんだけど、こういうラブストーリーは大好きよ^^
で、感想ですが。
韓国映画っぽいな〜と思いました^^;
見たことはないんだけどね。きっと韓国映画はこういうラストが多いんだろうな〜とか思ったり。
素敵だったんですけどね・・・。
私、開始10分くらいで結末を読めてしまったんですよね・・・。
そのせいか、過程をあんまり楽しむ事ができなくて残念。
意外と自分は頑固なんだな〜と思った^^;
固定観念にとらわれやすいと言うか・・・。
結末は私が想像していたのとは違うハッピーエンド。
良かった〜と思った。
周りでは、鼻をぐすぐすしている人がいたんだけど、私はその固定観念にとらわれすぎていて、感動しきれなかった・・・。悔しい。
DVD・・・ワーナーだから安いなぁ・・・買いたいかも^^

ブラザーズ・グリム4


Story
テリー・ギリアム監督がグリム童話の世界を映画化したファンタジー活劇。自作自演で怪物退治をして賞金を稼ぎながら、古い物語を収集する旅を続けるグリム兄弟。将軍にそのイカサマを知られてしまった彼らは、少女連...(詳細こちら

最初の部分は、観なきゃよかったって思いながら見てました・・・^^;
だって、グリム兄弟は素敵な兄弟って言うイメージがあるんだもの。
なのに、自作自演で怪物の退治をして、困っている村人からお金を取るなんて、ひどいよね〜。
10人の少女が行方不明となり、その問題を解決すべく立ち上がった兄弟。
それを解決しなければ、死刑が待っている。
カッコいい兄弟をイメージしていたけど、結構ヘタレ。
段々兄弟が可愛くなってきました。
いつもはいがみ合ってばっかりなのに、たまに声が合わさったり息ピッタリだったり。
魔法が絡んでいるので、ファンタジーっぽい所もあり。
最後のほうは私、口を開けてみてました^^;
怖かったりとか、息つく暇もなかったりとか。
面白かったです。観てよかったと思いました^^最後は。
でも、もっといろんなグリム童話が出てくるのかと思ってたけど。
イメージとは違いましたね。
「赤ずきん」「ヘンゼルとグレーテル」「ラプンツェル」「白雪姫」「眠り姫」あとあったかな?
グリム兄弟がこういう経験をしたって言う事をジェイコブが書き記したノートから生み出していくのかな〜と思うけど。
ちょこちょこ昔読んだ作品の内容が出てきて、懐かしい気もしました。

ある子供4


Story
社会と若者をテーマに描いてきたダルデンヌ兄弟による感動ドラマ。盗みを働きながら暮らす20歳のブリュノは恋人との間に授かった子供を、まるで盗品を売りさばくのと同じように売ってしまう。希望を見出せない時代に...(詳細こちら

映画紹介を見て、観てみたいなぁと思った作品。
やっと観れた。
予想通り、主人公の少年に対してずっと腹が立ってました^^;
20歳のブリュノは、”今”だけを見つめて生きている。
だから、今が楽しければ良い。今、お金があれば使ってしまう。
彼女のソニラは18歳だけど、子どもを産んだ事で、ちゃんと未来を見据えてようとしているのは伺えた。
2人はまだ学生のカップルみたいな風があって、いちゃいちゃするのが子どもだなと思った。この2人が夫婦?ムリだろ。って^^;
2人が子供の前でタバコをすっているのは、まだ子供なのかなとも思ったけど。
ブリュノは自分の子供ですらその場のお金のために売ってしまう。
そのせいで、誘拐犯として尋問されるけれど、彼女の事でも嘘を並べ立て、本人がいれば傷つく事を連発する。
観てたら本当に子供だなぁ〜と思って。腹が立ってきました。
親から離れて生活しているのは、まあ偉いとは思うけど。
子どもを売った後、「また作れば良い。」「2人の金だ。」「こだわるなよ。」そんな言葉を彼女に向けていた。
ボコボコに殴りたくなった(笑)
でも、そういう子供のような大人って、最近は多いのかなぁとも思う。私がいう台詞じゃないかもしれないけど。
命の重さがわからない。生きていく事の難しさ、大切さがわかっていない。
だから、全てが手遅れになってしまったときに、事の重大さを認識する。
それが凄く伝わってきて、怖くなった。
ブリュノのような人は、きっと多いんだろうな〜って。
ちょっと考えさせられる作品でした。

オリバー・ツイスト4


Story
『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督が、C・ディケンズの名作を映画化した文芸ドラマ。19世紀の英国。救貧院を追放されたオリバー・ツイストは、一路ロンドンを目指す。やがて、窃盗団に拾われた彼は、...(詳細こちら

残酷だわ〜。ひどいわ〜。
最初の救貧院がひどすぎる。
しっかり働く少年達には美味しくなさそうなおかゆ1杯だけ。
オリバーがもっとほしいといっただけで、救貧院を追い出されるなんて。
管理人?はぶくぶく太ってて、たくさん食べているのに。
イギリスと言う事は、救貧法が出たころかな?
孤児だったり、生活できない人への支援を行うようにはなったけど、そういう人は、ちゃんと働いていないのが悪い。とか、そういう考えを持たれていたころだよね。
孤児だからって、扱いがひどすぎる。9歳の少年に。
少年をお金で売るなんて・・・。
煙突掃除夫が少年を買おうとしたところは、昔の世界名作劇場の「ロミオの青い空」を思い出したな〜。
絞首刑絞首刑って、うるさかったわ〜^^;
そういう言葉が平気で出てくるんだよねぇ・・・。感じ悪いったら。
オリバーを引き取った人の仲間(?)のナンシーが可哀相だったなー。
ナンシーにとって、オリバーは光だったのかもなぁと思った。
オリバーをこの闇に巻き込むわけにはいかない。
自分の分まで、光の中で生きてほしい。そんな想いがあったんじゃないかな〜なんて、考えてしまいました。
最後はせつなかったなぁ・・・。

フライトプラン4


Story
ジョディ・フォスター演じる航空機設計士が、史上最大の旅客機で忽然と消えてしまった娘を取り戻すため、ひとりで戦いを挑むサスペンスアクション。400人を越える乗務員と乗客を相手に、旅客機に関する知識を武器に...(詳細こちら

ネタバレ注意!

最近、映画よく観てるなぁ・・・。
この作品も、気になっていてでも、観ていなかった作品。
サスペンスではあったけど、アクションとはいえなかったような・・・。
娘が忽然と姿を消して、母親が娘を必死で探す。
娘がいなくなって、すぐに母親が慌てふためいて、娘を躍起になって探すのが突然すぎる気もしたけど、搭乗手続きのときに娘がいなくなって焦っていたところも観てるから、だんなさんを失って、娘と同じように一人に怯え家族を失う事を怖がっているんだなとも思った。
でも、慌てふためく姿は多少、アルコールを摂取してるんじゃないかとか、思ってしまうのも仕方ないようにも思ったね。
まぁ、旦那さんを1週間前に亡くしているんだから、しょうがないけれど。
にしても、まさか犯人が凄く身近にいるとはね・・・。
キャビン・アテンダントを共犯にするなんて、よく思いつくよ。
そうしたら、搭乗していないように偽装する事も、捜索の時にいる場所を共犯に探させることも出来るもんね。
それに、この計画のためにカイルの夫を殺すなんて、何て卑劣な。最低の男だね。
航空機について詳しかったから狙われたなんて、かわいそ過ぎる・・・。
でも、それ以上に、周りの乗客の目線が気になったな。
自分も含めて、他人の事なんて、そんなに注意深く見ていないし、無関心なんだよね。
カイルが必死になって探しているのに、乗客は密室なんだからいないわけない。と、誰も心配しないし、迷惑だとも思ってる。
ずっとカイルの側にいたのに、誰もジュリアの存在は覚えていない。
ラストシーンで、子どもが「あの子見たよ。」って言ってたけど、人がいないときや物がないときには気づかなくても、存在がわかると、「ああ、そういえば・・・」って感じで思い出す。
その、人の感情も垣間見れた作品な気がする。
ラストはほっとしました。

プライドと偏見5


Story
イギリス女流文学の最高峰、ジェーン・オースティンの原作を『パイレーツ・オブ・カリビアン〜』のキーラ・ナイトレイ主演で映画化したラブストーリー。18世紀末のイギリスを舞台に、5人姉妹と男たちの恋物語が絵画...(詳細こちら

あ、この女優さん「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出ている人だったのね^^;
そちらは全く観ていないので、わからなかったわ〜。
ストーリーが凄く気になっていて、観たいと思っていた作品。
良かったです。素敵でした。
エリザベスもダーシーも凄く頑固で、自分の意見をしっかり持ってて。
お似合いじゃないかとは思ってたんだけどね^^
エリザベスが抱えていた偏見や、ダーシーがしてきた事に対しての誤解も解けた時、これほど自分に近い存在の人がいたんだって、分かったんじゃないかなぁ^^
恋に悩むエリザベスは凄く綺麗だった。
映画の中でも言っていたけど、エリザベスは誠実で聡明だよね。
自分の考えている事をすぐに言葉で伝えるから、反感を買うこともあるし、逆に好意をもたれることもある、結構危なっかしい性格だなぁとも思った。
でも、私は好きだなぁ。こういう人。
2人の切ないすれ違いもまた、いじらしくって気になって、見入ってしまいました。
2人はどうなっちゃうんだろうって、気になって気になって^^
ラストも大満足だったし、とても好きな作品です。
・・・にしても。
ヒロインの女優さん、す〜ごく美しいよねぇ・・・。
素敵だわ〜・・・。

IN HER SHOES5


Story
カーティス・ハンソン監督、キャメロン・ディアスとトニ・コレット共演によるハートフルドラマ。難読症を抱え、仕事も長続きしない妹・マギーと、社会的地位はあるが容姿に自信のない姉・ローズが、互いに衝突しなが...(詳細こちら

オススメ!
みました〜。
ずっと気になってたんだけど、やっぱり映画館へは行かず^^;
またまた大学図書館で観ました。
姉妹の性格が上手く出てるな〜と思った。
偏見かもしれないけど、長女はローズのような性格だと思うし、次女はマギーのような性格だと思うの。
うちもそうだもん。
次女の方が社交的で、世渡り上手なイメージ。
私も、真面目だと自分でも思うし、ローズの気持ちがわかる〜って思うとき、何度もあったもんな〜
最初の時点でそう思った。
マギーの性格が最初ほんっっっっっとに嫌いだった。
自分勝手で相手のことを考えないで、大人になれてなくて。
でも、おばあちゃんのところへ行ってから、変わったよね。
変わる場所が老人ホームなんて、なるほどな〜と思った。
にしても、アメリカの老人ホームって、あんなに敷地が広くていろんな施設があるんだろうか。
大学で福祉を専攻している私としては、その方が気になっちゃった^^;
老人ホームで暮らしている人たち、みんな楽しそうに暮らしていたもん。
言い方悪いかもしれないけど、こういう余生を生きることが出来れば、幸せだと思うんだよね。
話が飛びました。
マギーと元教授さんの朗読授業のシーン、凄く好き。
褒められた後の生き生きしたマギーの顔、可愛かったよね。
ラストもいろんな場面で和解できたし、良かった良かった。
姉妹はやっぱり仲良くないとね。
ローズが妹のお陰でいろんなことがあっても、妹を守って立てているところは素敵だな〜と思いました。
最後のシーンでは、涙しました。
いつの間にか、涙が零れていたの。不思議〜。
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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