わからないことは何でも検索できる時代だ。娯楽だって山のように溢れている。それでも読書でしか得られないものがある――。読書が苦手でしかたのなかった少年は、どのように本と向き合い、大学教授・ベストセラー作家となったのか。並外れた発想力と知的生産術を可能にする「読書の効能」がいま明らかに! 著作累計1,600万部超を誇る作家・森博嗣が、「きれいごと」抜きに語る体験的読書論。
●僕は本を読むことが苦手だった
●速読は読書とはいえない
●「つまらない本」の読み方を教えよう
●本選びで大事にすべきたったひとつの原則
●僕は一度読んだら忘れない
●「読みやすい本」には罠がある
●教養とは「保留」できる能力のことである etc.
今まで出版したことがない場所からオファーを受けて、なぜか分からないけどまあ思うところを書いてみようって思って書いたような本だなと思いました(どういう感想)
本を読みたいけど何から手を付けていいか分からないとか、本を読むことに意味はあるのかとかそういうことを知りたいと思って手に取る本ではないかなと思います(笑)
ただ、著者さんはいつも自分の確固たる思いを持っていてそれを貫いているところがあるので、読書というものに対してどういう考えをお持ちなのか気になるなと思っていたのでそれが分かって良かったです。まず著者さんは遠視でずっと近くのものを見るのが苦手で、初めて老眼鏡を手にした53歳まで近くの文字を見るのが大変だったと書かれていてそこに驚きましたよね(笑)どうにかならないかと行動しなかったのが凄い←でもだからこそ、一文字一文字を食い入るように読んでいるから1度読んだ本の内容は忘れないという言葉にちょっと胸が痛くなりましたよね。私は結構流し読みしちゃうときがあるので…。ちゃんと読んでいる時間を大切にこれからも私は読書をしていきたいと思いました。
<NHK出版 2018.4>2024.4.5読了