本屋大賞受賞後、たくさんの書店まわりをして、多くの書店員さんたちに出会った瀬尾さんは気付きます。
「こんなに魅力的で楽しい場所があったのか」と。
そんな書店さんとの思わず笑ってしまうエピソードの数々と、水鈴社創立第1作である『夜明けのすべて』が映画化された際の、出演者や監督との交流などの様々な思い出を、瀬尾さんらしい軽妙なエッセイにまとめました。
瀬尾さんのエッセイ集です。
そういえば瀬尾さんはしばらくの間学校の先生と小説家と二足の草鞋を履いていましたよね。だからか編集者さんと関わることがあまりなかったそうで、編集者さんの意図が瀬尾さんに全く伝わっていなかったのが面白かったです(笑)日本人は察してって思うことが多いですけど、本当に言わないと伝わらないですから。それを強く感じました(笑)カルカン先輩とダジャレ社長がたくさん登場して面白かったですが(笑)こちらのエッセイは水鈴社のnoteに連載されていたものなんですかね。水鈴社はよく聞きますが、1番最初に出た作品が瀬尾さんの作品だったとは知りませんでした。しかも「夜明けのすべて」か!私の大好きな作品!映画化もされたからか俳優さんとのエピソードもたくさんあって面白かったです。萌音ちゃんと北斗君のファンはぜひ読んで欲しい。分かってはいると思うけど、2人の人柄の良さが伝わってきます。そして三宅監督も素敵なんですね^^瀬尾さんガチでファンになっている(笑)
最後の短篇「そんなときは書店にどうぞ」いい作品だなーと思って読んでいたらあとがきを読んで驚きました。え!!??「幸福な食卓」の6年後!!??マジか!!!大浦君の弟か!!!って弟のこと全然覚えていないけどごめん…。中原さんって書かれているから気づかなかった…6年後の佐和子ですね…。大浦君のことを忘れていないけど元気そうでよかった。また逢えてよかったです。
更にあとがきには書店の現状について書かれていました。私も読みたい本が多いからついつい図書館に頼りがちなんですけど(勤め先だし)、文芸批評家の三宅香帆さん(こっちも三宅さんだ)が言っていたお金は紙だから本に変えていくべきって言葉を思い出しました(笑)
にしても瀬尾さん、結構ベテランになってから若手芸人さんみたいなことをしてたんですね…書店行脚が面白すぎました…
<水鈴社 2024.12>2025.2.18読了