時を重ねて変わらぬ本への想い……《私》は作家の創作の謎を探り行く――。芥川の「舞踏会」の花火、太宰の「女生徒」の�爛蹈灰確鼠�〞、朔太郎の詩のおだまきの花……その世界に胸震わす喜び。自分を賭けて読み解いていく醍醐味。作家は何を伝えているのか――。編集者として時を重ねた《私》は、太宰の創作の謎に出会う。《円紫さん》の言葉に導かれ、本を巡る旅は、作家の秘密の探索に――。《私》シリーズ、最新作!
こちらの作品が出ることを知り、読むなら最初から読まねばと読み始めた「私」シリーズ。ようやく追いつきました。１０年経っていてびっくり。
ずっと大学生だった「私」が前作で社会人になり、今回は多分１６年ぶりの刊行でそのくらいの年月が過ぎ去っていて驚きました。今の私と同じくらいかな…。
いつも以上に謎が難解で、私には全然わかりませんでした＾＾；主人公たちのその後が分かったのは良かったけど、謎の理解が出来なくてちょっと残念です。
＜東京創元社 ２０１５．３＞２０２５．３．２７読了
