大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。
これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。
五十九彦（ごじゅくひこ）、三瑚嬢（さんごじょう）、蝶八隗（ちょうはっかい）の選ばれし３人は、人工知能の開発者が残したという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。
旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける。
書き下ろしの短編小説を、気鋭のアーティスト、井出静佳の装画・挿絵とともに味わう「伊坂幸太郎史上最も美しい１冊」。
短編集の中の一作のような、結構短めの作品でした。名前を見るに近未来版西遊記のような感じなのだと思うのですが。短篇の良さはありましたが、とても壮大な世界なのでもっと長く読んでいたいなと思いました。選ばれし３人の良さをもっと知りたかったなと思いました。いや、結構出てたけど(笑)
結末に関しては意外だったけど、昔見たテレビ番組の結末を思い出しました。
ある日神様が現れて、一つだけ願いをかなえると言い、何にするかで世界中で戦争が起き、結局何もいらないと念じるんだという結末になったけど、神様は人間だけに言ったわけじゃなくて全部の生物に言っていて、人間以外は「人間がいなくなってほしい」と言って人間が消えた世界が生まれるっていうお話でした。
まあ違うと言えば違うんですけど＾＾；
最後まで読んでこういう伊坂作品久しぶりだなと思って、でも、これも伊坂さんの作品なんだよなーわかるーと思いました（語彙力）多分ファンの人は分かってくれる(笑)
＜中央公論新社 ２０２５．１＞２０２５．２．１７読了
