今日もスープを用意して (一般書)
加藤 千恵
ポプラ社
2025-10-08


奔放な母と自由になれない娘――やさしいエールに満ちた感動作
うつくしく奔放なシングルマザー・芙美子の娘として育った望。
幼い頃からひとりで寝起きし、次々変わる芙美子の恋人にあわせて住まいを転々とする日々。
常識を教われず、どこか周囲から浮いてしまう望は、「普通になりたい」と願いつづけてきた。
気まぐれな芙美子が唯一こだわったのが、毎食スープを飲むこと。
しぶしぶ付き合ってきた望だが、いつしかスープづくりが楽しみに変わる。
やがて、ある人物に恋心を抱いたことがきっかけで、人生を大きく動かす選択をすることに――。
ままならない人生に立ちすくむすべての人に贈る、「希望」の物語。

望が子どもの頃の章は母親に対して腹が立ってしょうがなかったのだけど、望が大人になるにつれて、何となくそうなるか…?やっぱりそうなるか…とちょっとがっかりしてしまった部分もありましたが(読んでいないと何が何やら)面白く読みました。
望が成長していく過程でその時代のあれこれが登場して懐かしさを感じたりもしました。特にうたばん(笑)望はあんな母親に育てられたのによくもまあまっすぐに育ちましたよね…。反面教師としてしっかりするしかなかったからなんでしょうか…可哀想だけど…。
後半には母親の過去も少し明らかになりましたね。だからと言って望に対する言動は許せないですけど。望や母親以外の二人に関わる人達の話も丁寧に描かれているのが良かったです。
どうかみんなが幸せになりますように。

<ポプラ社 2025.10>2026.6.25読了