本格ミステリの気鋭・円居挽が贈る、京都の奇妙なバイトの記録。
「あなた、京都市民ではないですよね?」
"よそ者"にはたどり着けない世界が、京都にはあるらしい──。
閉じた田舎から出て、黒髪の乙女と出会う青春を夢見て京都の大学に進学した青年、神田祟。
なのに四回生の冬になっても、何の役も、何の縁も、何の物語も得られなかった。
そんな彼に唯一垂らされた蜘蛛の糸。
裏の仕事を斡旋する妖しげな古道具屋の女主人との出逢いにより、祟の奇妙なバイト生活が始まる。

黒髪の乙女と出会う青春を夢見てってどこかで聞いたことがあるな(笑)作家は違うけど舞台は京都だったな^m^
そして読み終えて本の感想を書こうと思って改めてタイトルに気付きましたよ。あれ、祟くん京都出身じゃないよね?って(今更)
祟くんはコロナ禍も相まってせっかく猛勉強して京都の大学に進学したのに青春という青春を味わえずにいた。そんな時に出逢った怪しい男性。そしてその男性に導かれて出会った古道具屋の女主人。そしてそこで斡旋される仕事をこなしていくことで祟は様々な気付きを得ます。
あらすじからホラーなのかなと思ったのですが、著者さんらしいミステリでした。そして初めは自信なさげだった祟がどんどん開花していくのがかっこよかったです。死んだと思われて心配してきてくれる人がふたりもいるなんて幸せですよ。最後にとんでもない事実が判明しましたが、祟は変わることなく魔美を守って古道具屋で頑張って行ってほしいなぁと思いました。

<KADOKAWA 2025.12>2026.5.13読了