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昨日、林くん出演のミュージカルを観てきました。
新国立劇場はいつぶりかなと思ったら「ロスメルスホルム」以来2年半ぶりくらいだったみたいです。
原作は読んだのですがあまり内容がよくわからなくて^^;ほぼ所見でした。
5人舞台での皆様の歌唱力と演技力が素晴らしく、涙が止まりませんでした。
ネタバレしているので、たたみますね。

林君が演じるのは画家の卵であるジョヴァンニ。ある日自分の住む部屋の窓から不思議な庭園と美しい女性ベアトリーチェを見つけ、ふたりで逢うようになり、惹かれ合います。
ベアトリーチェは外の世界に出たことがなく、自分の家と庭しか知りません。ジョヴァンニが描く外の世界の絵に惹かれ、目を輝かせるベアトリーチェが美しかったし、そんなベアトリーチェを見つめるジョヴァンニの目もキラキラしていて、前半は本当にふたりがかわいらしくて、そのまま幸せになってほしいなと思ってみていました。
でも、ベアトリーチェがジョヴァンニに最初に伝えた4つの条件。
「花には触れないこと」「カーテンの先にはいかないこと」「私に触れてはいけないこと」「理由を聞かないこと」
これにベアトリーチェの秘密が隠されているんだろうなぁと思いつつも、徐々に気持ちが深まっていく姿にニコニコして見ていました。
ただただそんな幸せなふたりを、観ていたかった。
1幕の終盤に、ふたりはベアトリーチェの母親の墓地へ行くことを決意します。
ベアトリーチェにとっては初めての外の世界。ジョヴァンニにとっては初めてのふたりでのお出かけ。
ふたりでぴょんぴょん飛びながら手を振っているのが本当に可愛くて、癒されました。
休憩を挟んで2幕は、ふたりが墓地に着いたところから始まります。
お墓が荒れていて誰も手入れをしていないようで、ベアトリーチェの母親のお墓もどこにあるのか分からない。ふたりで墓地を掃除し、祈りをささげている時に地元の人間が現れる。
魔女の墓に手を合わせているベアトリーチェを見て、お前も魔女かと問いかける。ふたりは突然襲われ、ジョヴァンニも殺されかけ、ベアトリーチェは手袋を外した手で攻撃してくる相手に触れるとその相手は悲鳴を上げ苦しみ出した。街の人たちが退散した後、ジョヴァンニは自分の右手が紫色に変色し、動かなくなっていることに気付きます。画家としては命である利き手が。それに気づかないベアトリーチェは取り乱し、ひとりで帰路につきます。
そこからのふたりが想い合っているからこそすれ違っていて辛かった。
ジョヴァンニはベアトリーチェの全てを受け入れようと歩み寄るけど、ベアトリーチェはジョヴァンニを巻き込みたくないとひどい言葉を言って突き放す。ジョヴァンニはそれが嘘だと気づいている。でも、どうすることもできない。
そんなジョヴァンニに、ラパチーニは悪魔の契約を交わそうとする。
ジョヴァンニの想いは、ただベアトリーチェと一緒にいたいだけ。ベアトリーチェがこれ以上苦しむ姿を見たくないだけ。
魔女扱いされて町中の人から敵意の目で見られているベアトリーチェは父親の言いなりにならず戦おうとします。その姿がとても勇ましく、素敵でした。
そしてそんなベアトリーチェを見て、ジョヴァンニはベアトリーチェを支えます。ベアトリーチェに触れても何も変わらないジョヴァンニを見て全てを悟ったベアトリーチェ。
ベアトリーチェが嘆く中、ジョヴァンニはベアトリーチェを抱きしめて「自分で決めたんだよ」と優しく伝えます。ここが良かった…そして泣いた…
ここでラパチーニは、娘を傷つけた町の人達への制裁へとベアトリーチェしか触れられない木に火をつけ、毒素を振りまき皆殺しにしていきます。むごすぎる…
最後はジョヴァンニとベアトリーチェと、ラパチーニしか残りません。
ベアトリーチェは、父ラパチーニを自らの手で制裁します。
この時の泣きながらの歌声も美しくて切なくて、涙が止まりませんでした。
ラパチーニの庭は燃え続けていて、ジョヴァンニはベアトリーチェの手を取り一緒に逃げようとしますが、ベアトリーチェはそれを拒否し、庭と共に滅びようとします。ジョヴァンニはなんとかベアトリーチェを逃がそうとしますが、ベアトリーチェはジョヴァンニだけを助けます。
ベアトリーチェの名前を呼ぶジョヴァンニの悲痛な声が本当に辛くてまた泣きました。
最後はジョヴァンニがベアトリーチェに向けて、ラパチーニの庭の絵を描いたよと言って地面に置き、物語は終わります。5人が登場し、三方礼をし、一緒に歌って終わります。そこまででも素晴らしかったのに、最後にベアトリーチェだけが残り、ジョヴァンニの絵を見つけて嬉しそうに、幸せそうに空を見上げる姿に、涙腺が崩壊しました。
本当に、辛くて切なくて、それでも愛に溢れた作品でした。
ジョヴァンニは19歳だそうですけど、林くんが19歳の眩しい青年にしか見えませんでした。可愛かったしかっこよかった。そして歌声が本当に素敵で。改めて私は林くんの歌声が好きだなぁと思ったし、林くんにはミュージカルが似合うなと思いました。
ベアトリーチェ役の宮澤さんを私は初めて拝見したと思うんですけど、演技も歌声も素晴らしかったです。ふたりに何度も泣かされました(笑)
別所さんのラパニーチも素晴らしかった。妻を魔女と罵られ哀しい形で喪い、そのせいで娘への愛の向け方が偏愛となり、そこからこの悲劇が生まれてしまったわけだけど、それでもラパチーニだけが悪いわけでもなくて。世間も悪いし、分かり合おうとしなかった世界が悪いような気もします。
それでも、ジョヴァンニとベアトリーチェの純粋な愛に、少しだけ救われたような気がしました。
今日、無事に大千穐楽を迎えることが出来たようで良かったです。
素晴らしいミュージカルでした。ありがとうございました!