柚木麻子のドラマななめ読み!
柚木麻子
フィルムアート社
2024-12-17


2014年から10年以上にわたって続く『anan』の連載が待望の書籍化! ドラマ好きとして知られる作家・柚木麻子が国内ドラマの軌跡や、女性像の変遷、日本社会の変化(と変わらなさ)を、時に真摯に、時にコミカルに、時に私的に描き出す。
主に放送中の国内ドラマについて綴る同連載は、柚木ならでは視点によって、テレビドラマを「ななめ読み」! フェミニズムやシスターフッド、エイジングといった柚木の小説に通底する主題から、自己啓発やスクラップブック、はたまた金田明夫という名バイプレイヤーまで多種多様なテーマのもと過去作にも言及し、ドラマ愛に満ちた評が展開される。
書籍化にともない、自身の文章や、取り上げた作品、その出演俳優について、2024年現在の視点から振り返る新規テキストも収録。日本のドラマや俳優の魅力、面白さ、そして変化(やその予兆)が綴られる。
『anan』の連載以外にも、ファンとして、元脚本家志望者として、そして原作者として、ドラマや俳優について綴ったエッセイを収録。『逃げるは恥だが役に立つ』『エルピス―希望、あるいは災い―』『虎に翼』といった近年話題となった傑作から、『東京ラブストーリー』『ロングバケーション』『すいか』といった記念碑的作品まで、柚木麻子が縦横無尽に語り尽くす。

私は連ドラをあまり見ないのですが(笑)柚木さんがどのように書かれているのか気になって読みました。10年前からの連載だったのにくわえ、あの時代の時は公だったと振り返るのに結構昔の作品も取り上げられたりしていたので、面白かったです。
女性の在り方とか、恋愛についてとか、時代に合ったものになってるんだなぁと思ったり。
個人的に「PU-PU-PU」の話題が出てきたのが嬉しかったです。クドカン作品前のオカダの姿に驚いたみたいだけど(笑)
そして「セクシー田中さん」のことも丁寧に書かれていましたね…。私、珍しくこの作品は見ていたんです。田中さんと同世代の私は、田中さんに励まされながら見ていて、最終回も好きだったので、原作者さんがあんな形で亡くなられたのが本当にショックでした。二度とあんな悲劇は起きてほしくないし、出来れば、難しいのかもしれないけど関わる全ての人が満足のいく作品がこれから作られて行くと良いなと思います。

<フィルムアート社 2024.12>2026.1.10読了