かつて本屋は「帰り道にふらっと寄る」場所だった。だが、いつのまにか町から本屋の姿はなくなり、「わざわざ行く」場所になってしまっている。いったいいつから、どのようにして、本屋は消えていったのか?
本書では、出版社・取次・書店をめぐる取引関係、定価販売といった出版流通の基本構造を整理した上で、戦後の書店が歩んだ闘争の歴史をテーマごとにたどる。
公正取引委員会との攻防、郊外型複合書店からモール内大型書店への移り変わり、鉄道会社系書店の登場、図書館での新刊書籍の貸出、ネット書店の台頭――。
膨大なデータの分析からは、書店が直面してきた苦境と、それに抗い続けた闘争の歴史が見えてくる。「書店がつぶれていく」という問題の根幹を明らかにする一冊。
町の本屋、私もあまり見たことがないかもしれません…。頑張っている本屋ももちろんありますが、今は随分少なくなってしまいましたよね…。北海道に住んでいるとくすみ書房やいわた書店を思い浮かべます。
「出版も、取次も、特に取次が、本屋を大切にしてこなかった。だから、本屋が読者を大切にできなくなった。」
この言葉がなかなかに衝撃的で、よくこの言葉を書いた本を出すことが出来たなと思いました。
それでも、やはり事実な部分があるから、書かなければならないと著者さんは思われたのでしょうね…。世間で言われている活字離れ、本離れが原因ではないというところが書かれていてよかったと思います。
<平凡社 2025.4>2025.12.5読了


