六十年に一度、皆が伊勢神宮へ向かう、おかげ参りの年。六つになる姪の結に、大坂の大店の跡取りになる養子話が舞い込んだ。しかし、本家からの迎えは来ず、なぜか伊勢まで結を連れて来て欲しいと文が届く。うまい話に乗っていいのか見極めるため、両替商の三男坊・九郎は、姉夫婦から頼まれて結を送ることに。拾ったばかりの仔犬のまろ丸をお供に旅に出たものの、行く先々で困った事に遭遇し、九郎はそのたびに良い考えを求められ……。
己の居場所が見つからない九郎と、大店の財を継ごうとしている結が、明日を懸けて東海道を西へ行く!
大店の跡取りになる養子話が舞い込んできた姪のお供で江戸から伊勢神宮に向かうことになった九郎。道中に色んなことに巻き込まれることになるも、頭の回転の良さと腕っぷしで解決していきます。
時代のせいか、仕事が出来そうで未来がありそうな若者なのに、三男ということで自分の居場所が見つからず先が見えないという状況がとても歯がゆかったです。それでも、この旅を経験したことで、九郎も成長していっているのが読んでいる側も伝わってきました。
そして結もまろ丸もとっても可愛い!みんなのアイドルになるのが分かります。
九郎も、結も、まろ丸も、一応平八も(笑)幸せになれますように。
<KADOKAWA 2025.8>2025.11.5読了


