「俺、結婚するんだ」36歳の泊日文は信頼する男友達・直人の告白に衝撃を受ける。誰にも頼らず生きていく決意をする日文だったが、電球が替えられず暗闇のお風呂ライフ、新しいお隣さんにおびえ全力疾走、熱が出ても体温計は行方不明と、生活は困難ばかり。そんな中、周りの人々との間に育まれていたつながりに気づいていき……。不器用な大人の成長を描く感動作。

幼少期に経験した出来事により男性が苦手な日文。でも、友人の直人がいたから寂しくもないし辛いこともなかった。でも、直人が結婚し、更に北海道へ転勤することを知り、今まで直人に頼り切っていた事に気付き、一人で生きていく決意をする。
直人に頼ることはあったのだろうけど、日文はちゃんと地に足付けてちゃんと生きているような気がしましたけどね。人に頼るのが苦手だっただけで…。職場の同僚も家族もちゃんと手を差し伸べてくれる人達で、一人で抱え込んでいただけなんじゃないかなと思いました。日文よりも弟の方が心配になりましたけど…いい子そうなのに可哀想すぎる。

<祥伝社 2025.4>2025.10.30読了