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16世紀半ばの戦国時代、ザビエルの後を受け布教のため日本にやって来たイエズス会の宣教師、ルイス・フロイス(風間俊介)。しかし、到着した横瀬浦で戦乱に巻き込まれ、先に来日していたフェルナンデス(久保酎吉)とともに沖合の度島へ流される。そこで、島民のかや(川床明日香)や惣五郎(戸次重幸)らに出会い交流を重ねる中で、フロイスは日本人の価値観や宗教観に触れていく。やがて、彼はフェルナンデスの勧めに従い、宣教のためかやを連れて京都へと旅立つが……。

8月にWOWOWで配信されていたこちらの作品をようやく見ました。
演出は栗山民也さんということで観劇済なのは『凍える』『ロスメルスホルム』『ブラック・ジャック』なので4作目ですかね。結構見ていました(笑)
栗山さんは映像を使うのが上手いなと思っていたのですが今回もそうでした。フロイスがいつどこで何をしていたのか、解説が一文でもついているのはありがたかったです。その時代は日本ではこのあたりだなって分かると背景も分かりますし。
史実に基づきつつもフロイスが日本に来て感じていたであろう感情や人々との関わりが丁寧に描かれていると思いました。
6人の役者さんの演技が素晴らしくて、6人だけだという気がしませんでした。後ろにもっとたくさんの人がいて引き連れているような感覚がありました。それがお芝居で伝わってくるって凄いですよね。
風間ぽんの演技が素晴らしかったな…。WOWOWで放送された舞台で出演してる作品を録画して取っておいているけど全然見てなくて^^;思えばこちらが最初かもしれない。舞台人としての風間ぽんもやっぱり素晴らしかったです。フロイスの慈しみ、哀れみ、怯え、戸惑い、いろんな感情が目の動きから伝わってきました。かやの演技も素晴らしかったな…かやの独白が切なくて苦しくて、フロイスも言葉は分からなくても並々ならぬ告白だと気づいていて。島では怯えて暮らしていたかやだけど、フロイスとの京での暮らしはきっと幸せだったんだろうな…ふたりとも、きっとお互いを想い合っていたのだろうけど、フロイスには使命があって、欲望に溺れてしまいそうだったからかやを引き離して。かやがフロイスの気持ちに気付かず、自分は穢れているからと離れて行ったすれ違いが切なかった…。勝手に変に訳さないでよ!フェルナンデス!←
信仰というのは難しいです。それはキリスト教でも仏教でも。信仰して崇めていても、それは目に見えるものではなくて。だから、絶望した時にそんなものはないと否定をする。神はいるのか、いないのか。フロイスの言った、いないと否定することは出来ないという答えが最適解だと思うんです。救われたと感じた時、導きを感じた時、確かに神を感じたと自分が思えば神はいると思う。でも人生生きていれば色んなことがあります。幸せな時も、絶望する時も。生きることとは何なのか。改めて考えさせられた作品だと感じました。
余談ですけど、ドラマで共演するからって庄司くんはこの舞台を観劇したんだよね。最初に取ったチケットの観劇日に急にお仕事が入っちゃってチケットを譲ったからお母さんも(笑)この舞台は3月30日までで、ドラマのクランクインは4月19日だったから顔合わせとか本読みとかは直後だよね。舞台中に次の舞台の稽古が始まっている事もあるそうだし、俳優さんって凄いな…風間ぽんの演技凄かった…