美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなしている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく...。
ようやく見ました。剛君27年ぶりの映画主演。27年前ってなんだ?と思ったら「上海魚人伝説」…!!!懐かし!荻上直子監督作品は「かもめ食堂」を始めいくつか見ているので、この独特ののんびりとした雰囲気が好きでした。作品の中にはトゲがあるというか、グサッとくる場面があったりするものもあって、こちらの作品もそういうところも少し垣間見えました。何気なく書いた「まる」が自分の知らないところで拡散されて大きくなっていって、自分の存在が知られて行ったことで、自分をさげすむように、馬鹿にするように見ていた大家さんや同級生が手のひらを返したように近寄って来るところとか人間の黒い部分出てるーと思いながら見てました(笑)綾野さん演じる横山はそういうところも見せつつ少し違って。境遇が少し似ているから純粋に羨ましいを拗らせている感じが何だか可愛げがありました←
時々挟まれる仏教の話が好きでした。森崎ウィンさん演じるモーさんが言う「福徳円満」「円満具足」ニコニコしながらカタコトの日本語で話している姿がとても愛嬌があって、とても前向きで、嫌なことを言われてもへこたれない。でも、最後の最後で「前向きでいないと、やっていられないですよ」なんていうから、心を鷲掴みにされました。なんていい子なんだ…!そういえばモーさんが言った言葉はどちらも「円」が入ってるね。個人的に色紙をちゃんとバーコード通してお金を置いてから封を開けたところが好きです(笑)
そして「円」は終わりがない、スタート地点に戻ってくる…みたいなセリフを聞いて「Full Circle」を思い出してすんごい勝手にじんわりしたりしました^^;
この映画のメッセージを私はちゃんと受け取れていないかもしれないけど、映画自体がアートのようで、哲学的で余韻の残る作品でした。
剛君の「街」も久しぶりに聞けて嬉しかったです。え、発売されたの23年前…?嘘だろ…?←


