【人気シリーズ、ついに辿り着いた第20弾!】
舞台は、昭和60年(1985年)。
最近、幼稚園児の青が楽しく読んでいるのは、〈東亰バンドワゴン〉の蔵で見つけた『不一魔女物語』という本らしい。
原書はイギリスの稀覯本で、最近日本人に落札された。その額、なんと3000万円!
その幻の古書を、古美術窃盗団が狙ってる!?
そして、青をつけまわす怪しい人物まで出てきて……。
我南人の今は亡き妻・秋実が活躍する番外長編。

青たちは年上だったのね…!と知って読み始めた番外編の今作(笑)
すっかり大人になって親になっている青たちがちっちゃくなっていて最初は戸惑いましたが^^;すでに亡くなられている秋実さんが主人公というのが嬉しかったです。青を引き取るところから始まりましたけど、始めから無償の愛で青を包んでいたんだなーと思って、多少紆余曲折はあったけど(笑)堀田家の幸せな家庭はこうして繋がっていたんだな…ということがとても伝わってくるお話でした。
青の出生についてと古書のトラブルがうまく組み合わされていて流石だなと思いました。
長く読んでいるシリーズなので、我南人と秋実の馴れ初めは忘れてしまっていたし、私は青の母親はいつ頃知ったんだっけ?とか、気になるところも出てきましたが(笑)面白かったです^^
また来年堀田家の皆さんに逢えるのを楽しみにしています。

<集英社 2025.4>2025.9.30読了