大学生の清水美空は、東京スカイツリーの近くにある葬儀場「坂東会館」でアルバイトをしている。坂東会館には、僧侶の里見と組んで、訳ありの葬儀ばかり担当する漆原という男性スタッフがいた。漆原は、美空に里見と同様の“ある能力”があることに目を付け、自分の担当する葬儀を手伝うよう命じる。漆原は美空をはじめとするスタッフには毒舌だが、亡くなった人と、遺族の思いを繋ごうと心を尽くす葬祭ディレクターだった。

以前コミックスのお試しでこちらの作品を読んだことがありました。とても温かくて優しい本だと思っていました。映画化されるということで読んでみました。原作は小説だったんですね。
舞台は葬儀場のお仕事小説ですが、美空はある能力を持っているので少しファンタジーさもあります。でも、このくらいならリアルにあることもあるのではないかな…と思ったりしました。私は霊感のようなものは一切ないから感じたことはないけど…。
美空も漆原も里見も、そして坂東会館で働く他のスタッフの皆さんも職業柄とても優しくて温かい人ばかりで、悪い人が出てこない優しい作品です。でも、現場には亡くなった人がいて、その人を弔う家族がいる。後悔のないよう送り届けることが葬儀屋の仕事。大変な仕事だと思います。美空は能力があるのにその仕事を選んで、凄いと思います。
そして、美空のおばあちゃんの話。私の自分の祖母のことを思い出してしまい、少しうるっとしてしまいましたが、おばあちゃんを始め、美空の家族も温かくて良い家族でした。
続編も出ているようなので、読んでみたいと思います。

<小学館 2022.7>2025.8.1読了