きよのお江戸料理日記6 (アルファポリス文庫)
秋川滝美
アルファポリス
2025-04-14


江戸の料理屋「千川」で料理人として働くきよ。店主の心遣いで潮干狩りを楽しんだ「千川」奉公人一行は、その海産物を使ってまたもや料理の腕比べをすることに。それをきっかけに、今度はれんも新たに料理人を目指して修業をすることになった。才を感じさせる妹弟子の存在に刺激を受けつつ精進を重ねていたある日、ひょんなことからきよとれんとで蓮見客向けの屋台を切り盛りすることになって…

今回はきよのことはもちろんですが、れんのことも気になる展開でした。れんがきよを尊敬して料理人になりたいと言っている。でも、れんは「千川」しか知らないから修行中の料理人を見たことが無く過酷さを知らないというくだりはなるほどなと思いました。「千川」の人たちがみんなそれぞれ人のことを気遣っていることが伝わってきます。それでも料理人になりたいというれん。気遣いが出来るし味覚もしっかりしているみたいだしこれからの展開が楽しみです。
個人的には弥一郎のきよにたいする想いがいつ爆発するんだろうって楽しみにしています←
きよは一人でお店を仕切ることを経験して、また自分の店を持つという夢によりリアルさを感じたようでそのお話も良かったです。

<アルファポリス 2025.4>2025.6.19読了