湖上の空 (小学館文庫)
今村翔吾
小学館
2022-10-06


私は本を諦めない──今村翔吾初エッセイ集。
第166回直木三十五賞を受賞し、作品だけでなくテレビ出演などでも注目を集める著者の初エッセイ集。地元・滋賀の情報誌に連載された「湖上の空」を始め、新聞や雑誌などで発表されたエッセイ・書評などを収録する。
織田信長や石田三成など滋賀にまつわる人物のエピソード、文学賞の仕組み、年号について、季節の果物について等々、折々の話題のほか、作家を目指したきっかけや、自著に込めた思い、忘れられないヒーロー、少年時代の思い出、家族やダンスインストラクター時代の教え子との交流など、著者の素顔が見えてくる。
「人の評価がいかなるものであっても書き続ける。いかなる声も正面から受け止め、ただ黙然と書き続ける。一人でも多くの人に『面白い』と思って頂けるために」とは、デビューシリーズ「羽州ぼろ鳶組」の読者に向けたメッセージ。また、直木賞受賞後、新聞各紙に寄稿したエッセイも網羅する。
「たとえ誰が諦めても私は本を諦めない」
「たった一冊の本が、次の本との出会いを作り、揚げ句は書かせるに至り、一人の作家を作った」
「私に夢をくれた出版界を微力ながら盛り上げたい」
こうした著者の熱い思いが胸を打つ、必読の一冊。

今村さんのエッセイということで読みました。
全て書下ろしではなく、色々な場所で書かれたものをまとめたものなんですね。なので、内容が重複しているものもありましたが、それはそれで大事に想っていることなのかなと思って読みました^^
作家を本格的に始めたきっかけがダンスインストラクターをしていた時の生徒さんの言葉だというのは聞いたことがありましたが、今、スタッフさんとして働いている方も生徒さんたちなのは知らなかったです(笑)人の縁って大切ですね…。
そういえば47都道府県行脚もされていたなと読んでいて思い出しました(笑)破天荒で面白い方です^^
今村さんの作品はまだ小説はイクサガミしか読んだことが無いので、これからどんどん読んでいきたいと思います。

<小学館 2022.10>2025.5.24読了