「ああ非常の人、非常の事を好み、行い是れ非常、何ぞ非常に死するや……」。博物学者、鉱山技師、起業家、イベントプランナー、電気学者、小説家、コピーライター、画家……。元祖マルチタレントとも言える多彩な分野で才能を発揮し、レオナルド・ダ・ヴィンチとも並び称される先駆的な業績を残しながら、最後は殺人を犯し、獄中で死を迎えた異才の実像。偉大な万能人か、才能を浪費した男か。変幻自在、八面六臂の「常ならざる人生」。
平賀源内という人物は今でいうマルチクリエイターみたいな方で、この時代では宝の持ち腐れのような人だったのでは…と思いながら読みましたが、やっぱりそんな感じで(笑)早く生まれ過ぎたのだろうか…ともどかしいというか悔しいというか、そんな気持ちになりました。私が(笑)
一生が丁寧に描かれていて分かりやすかったです。ただ、年表などがあるともっとわかりやすいかなと思いました。
生まれた場所や時代が違えばまた違った人生だっただろうな…と思わずにはいられない人でした。
<平凡社 2020.7>2025.5.18読了