「羅生門現象」だと!? 名誉毀損だ! 現代に蘇った文豪、探偵となる!?
自死を遂げたはずの龍之介は、羅生門の下で目覚めた。門を通じて事件を目撃した龍之介は、現代の田端に茶川龍之介として蘇る。羅生門現象と呼ばれる事件を食い止めるため、一人の女性を救うため――彼は推理する!
タイトルが気になって手に取ったらAは芥川龍之介のことだったんですね。
自殺したはずの芥川龍之介が現代で生活するとか「タイムスリップ森鴎外」を思い出しましたが。芥川龍之介に心酔する弥生が家政婦として働き、芥川はこれから起こりうる事件について推理を始めます。
色んな人が登場しますけど、最後に色々正体が判明してつながりが面白かったです。やっぱり1番の驚きはミィ先輩でしょうか。まさか過ぎました。そしてミィ先輩もある意味事件に巻き込まれかけていたんですね。一つ一つの小さな事件が繋がっていくのは面白かったですけど、芥川と弥生の最後が私はちょっと嫌。まあ一つ屋根の下で暮らしていけばそうなるのだろうけど…。
<KADOKAWA 2018.5>2025.5.15読了