映画会社の助監督試験に落ちた五堂顕は、思いがけない出来事から照明技師として映画の世界へと足を踏み入れる。しかし、現場での理不尽な扱いに耐えきれず逃げ出したくなってしまったが、顕に手を差し伸べたのは、往年の女優・衣笠糸路だった。―娯楽の王様といわれた映画界を支え続けた「ライト・スタッフ」の熱き人間ドラマを描く渾身の作品!
シリーズもの以外の山口作品を久しぶりに読んだ気がします。
監督志望だった顕はひょんなことから照明部のアルバイトとして映画の世界へ飛び込むことになります。尊敬する上司に出逢って、自分がやりたい仕事ではなかったけど日々研鑽して、努力している姿が素敵でした。人との出会いって大事ですよね…
自分が無しえなかった試験に合格して監督となった植草と長内。2人は正反対かと思ったけど、最終的には同じようなもんだったんだなと思いました←
杉子も男性社会に負けずに生きている姿も素敵だったな。
演者やスタッフのいろんな顔が見えてとてもリアルで面白かったです。
顕の人生がとても素敵でした。嫁姑が仲が良いのと、食堂のご飯が美味しそうなのは山口さん作品という感じですね^^
<潮出版社 2020.12>2025.5.13読了