ゲーテはすべてを言った
鈴木 結生
朝日新聞出版
2025-01-15


高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。
ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。
若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!

以前にも言ったと思いますが、YouTubeチャンネルの有名人に本屋で1万円渡したら何を買う?の企画を見るのが好きでよく見ています。そこで登場したのがこちらの著者さんでした。
お恥ずかしながら芥川賞作家だと言われるまで気づかず…
その配信が本当に面白くて、著者さんの聡明さがひしひしと伝わってきて、絶対に読まねばと思っていました。そして読んだのですが、想像はしていましたが難しかった…
ゲーテ学者の統一がゲーテの名言を求めて探しまくる話なのですが(笑)これが難しい。
著者さんはこの番組の中で「自分が好きな言葉でしか書いていない」とおっしゃっていたのが印象的で。それにしても難しかったです(笑)
徳歌の彼氏はきっと統一の周りにいる誰かだろうなと思っていたのですが、最終的には納得でしたね。お父さんとめちゃくちゃいい相性で良かった^^
こちらの作品は三部作の二作目なのだそうです。三作目はもう書き上げているそうで、気になるけどちゃんと読めるだろうかという不安ばかりが募っています(笑)

<朝日新聞出版 2025.1>2025.5.11読了