起業というと、「人脈が広くて、エネルギッシュな人」がするもの、という印象があるかもしれません。
しかし、「1人でいることを好み、自己アピールを苦手と感じる内向型の人」こそ、実は起業に向いているのです。
内向的な人が持つ「心配性」という性分は、起業においては「慎重さ」という形で生かすことができます。
豊かな感性や深い思考力など、内向型の人は多くの素晴らしい資質があります。
たとえば、起業には欠かせない集客ですが、初対面の人と話すことが苦手でも、お客様を集め、リピートしてもらうことはできます。
著者は中小企業診断士。
「自信、強み、知識、経験、人脈、お金」といった要素が揃っていなくても起業はできる、といいます。
本書は、ノーアイデアの状態からビジネスモデルをつくる手法から、儲かる価格設定の仕方、内向型の人が苦手意識を持つことが多い営業を回避する集客術まで紹介しています。
さらに本書は、対話式でまとめられています。
起業を勉強するという堅苦しいものではなく、会話文を楽しく読んでいくだけで、内向型の人が起業を成功させる「5つのステップ」を学んでいくことができます。
内向型の人は、人間関係のストレスから心身ともに疲弊してしまうことが多々あります。
しかし起業することで、そういったストレスから解放されます。
自分の強みを生かした働き方と、自分らしくいられる居場所を手に入れることができるのです。
起業するつもりはないのですが(というかどうやったらいいのかもわからない)タイトルが気になったので読んでみました。起業する人は計画をしっかり立てていて、お金もちゃんと用意していて、しっかり未来予想図を描いているみたいなイメージがあったんですけど、そんなわけでもなさそうですね…。ひとり起業は居場所作りっていう言葉が良いなと思いました。私はいつも職場は人間関係で悩むので…。そして多分私に問題があるからだと思うので、ひとりでやれるならやった方が良いんじゃないかなぁと思ったりしています。
<現代書林 2025.4>2025.5.10読了