信州で暮らす久喜雄司に起きた二つの出来事。ひとつは久喜家代々の墓石が、何者かによって破壊されたこと。もうひとつは、死者の日記が届いたことだった。久喜家に届けられた日記は、太平洋戦争末期に戦死した雄司の大伯父・久喜貞市の遺品で、そこには異様なほどの生への執着が記されていた。そして日記が届いた日を境に、久喜家の周辺では不可解な出来事が起こり始める。貞市と共に従軍し戦後復員した藤村の家の消失、日記を発見した新聞記者の狂乱、雄司の祖父・保の失踪。さらに日記には、誰も書いた覚えのない文章が出現していた。「ヒクイドリヲクウ ビミナリ」雄司は妻の夕里子とともに超常現象に造詣のある北斗総一郎に頼ることにするが……。

舘様がこちらが原作の映画に出演するということで読みました。ホラーだったからドキドキしながら読みましたけど、そこまでではなかったかな。怖いは怖いけど。
大叔父が戦地で書いていた日記が見つかったことから久喜家の周りでは不可解な出来事が起こり始めます。不可解っていうか恐怖でしかなかったですけど^^;雄司と夕里子がどんどん追い詰められていきましたね。身内のはずなのに貞市は家族を皆殺しにしようとしているのだろうかと思いましたけど、そうではなかったんですね。生への執着を持っていたのは、貞市ももちろんあったのだと思いますけど、納得の人物でした。プロローグの1番初めに書かれていた「お前の死は私の生」という言葉の意味が最後に分かります。最後の章が「最期の日」と書かれていたので誰かが死ぬのかと思って読んでいたのですが、えー!!!予想外過ぎた!!!え、もうすぐ終わっちゃうけど…これはどういう結末になるの?と思ってからのラストが衝撃過ぎました…。
読み終えた後に読み返して知る真実もたくさんあると思います。
舘様はこの北斗を演じるんですよね…。原作通りに言ったら陰の主役になりますよね…?え、凄くない?北斗役に選ばれたの…。ただ、舘様が演じるということが納得も出来るんですよね。北斗の佇まいと言い雰囲気と言い、先入観もあると思うんですけど舘様を彷彿とさせるんですよ。まあ、北斗は180cmあるらしいですけど(笑)
最後まで読み終えて、え?結局どういうこと?と思うところもあったので^^;レビュー記事を読んでそう言う事か!と納得したところもありました(笑)難しかったです。
ラストは衝撃が強くて余韻の残る作品でした。
映像化…観たいけど…怖いけど…ラストを観たいから観にいきます!←

<KADOKAWA 2020.12>2025.4.25読了