「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
ずっと気になっていたのですがなかなか読めずにいました。そして気になっていた時が10万部いくかいかないかくらいの時だったのですが、もう30万部を突破しているのですね。しかも新書大賞まで受賞…凄すぎます。おめでとうございます。以前にも書いた気がしますが、三宅さんを最初にお見掛けしたのはYouTubeで本屋で1万円渡したら何を買うかという企画でゲストで登場した時でした。1万円企画なのに2万4千円分買っていて最高だな!と思ったのが最初の印象です(笑)綺麗な方だけど根がオタクなのが垣間見えたところも好きになった理由です←
ということでようやく読んだのですが、私も社会人1年目は本当に本が読めなかったです。スマホが普及していなかったのでダラダラゲームをするというわけでもなく、ただただ心に余裕が無くて何かをインプットできなかったんだと思います。パワハラを受けていたし…。このブログは既にやっていたので、人生の先輩方が色々アドバイスをしてくださったのを覚えています。短編集だと一つ一つのお話が短いから読みやすいですよとか、エッセイだと何も考えずに読めますよとか。凄くありがたかったです。そして本を読めなくなった理由を時代を遡って順番に時代ごとに考証しているのが面白かったです。時代ごとに読めない理由があったんですね。スマホだけではなかった。
そして何度も登場する「花束みたいな恋をした」多分他の作品でも三宅さんはこの作品を上げられていたと思うんですけど、改めて凄く気になってきました(笑)世代が違うから私には合わないだろうなと思って見ていなかったんですけど、いよいよ見てみるかな(笑)
<新潮社 2024.4>2025.4.21読了