2025 年春のNHK 朝ドラ「あんぱん」のモデル、やなせたかし。 その人生は波乱万丈で、人気キャラクター「アンパンマン」がヒットしたのは69歳のときでした。お腹をすかせている子に自分の「顔」を食べさせる個性的なキャラクターはなぜ生まれたのか? 残された数々の言葉から、遅咲きの成功に隠されたドラマに迫ります。

以前からよく言っていますが、私はやなせさん推しです(笑)なので、やなせさんに関する著作は出来るだけ読みたいと思っています。ご本人が書かれた本もたくさんあるのでなかなか追いつけないのですが。こちらの作品はやなせさんが残された数々の言葉を掲載し、解説されています。
聞いたことがある言葉も多かったです。自分は漫画家として大成したいのに、漫画家としてではない仕事にたくさん駆り出されて収入も安定していて。周りの漫画家たちは皆これという作品があるのに自分はないという劣等感がずっとあったそうですね。アンパンマンは今では小さい頃に必ず通るキャラクターですが、ヒットしたのはやなせさんが69歳の時。そう聞くと驚きます。そして敢えてかっこ悪くて弱いヒーローを創り上げたのは自分の戦争体験があったから。それを知ってアンパンマンのマーチを聴くと私はいつも涙してしまいます。やなせさんと同じ時代に生まれて良かったと思います。今朝ドラも見てます。連ドラを見るのがとっても苦手な私だけど(笑)楽しく見ています。もっとやなせさんのことを知っていきたいと思いました。

<リベラル社 2025.1>2025.4.13読了