ある日、職場で不可解な殺人事件に巻き込まれた潤子。事情聴取後、日課のジャンク飯を食べに向かうと、なんとそこには愛しの推し・天草茅夢(あまくさ・ちむ)の姿が! 突然の出会いで興奮収まらぬ中、ジャンク飯への愛で意気投合した二人。事件のことを打ち明けると、彼は目を輝かせ推理を始めた。う〜ん、この探偵、頭も良いけど何より“顔が良い”。推しが探偵で、助手が私の新感覚タッグミステリ!

ジャンク飯と事件の絡ませ方や潤子と潤子の推しである王子とのタッグや壮大な殺人事件の裏側に関しては面白かったです。
推しがテーマになっているからか推しという言葉がやたらと出てきて消化不良気味ですが。推し、尊い、同担という言葉がやたらと出てきてちょっと疲れました。別に無理して使わなくて良いです。
潤子が警察に事情聴取を受けて帰宅が遅くなり、家に帰ってからそれこそ推しが出ていたドラマをTVerか何かで見逃し配信を見たみたいなくだりがありましたけど、オタクだったら多分録画するんじゃないかな。って、潤子は若いからそういう文化もないのか。潤子のオタク具合が浅いのか。知らんけど。そして事務所の名前や雰囲気があの事務所を彷彿とさせて、何だか良いように使われているような気がして哀しくなりました。そして凄く憤っています。私が勝手に。

<新潮社 2024.10>2025.3.10読了