小市民を志す小鳩君はある日轢き逃げに遭い、病院に搬送された。目を覚ました彼は、朦朧としながら自分が右足の骨を折っていることを聞かされる。翌日、手術後に警察の聴取を受け、昏々と眠る小鳩君の枕元には、同じく小市民を志す小佐内さんからの「犯人をゆるさない」というメッセージが残されていた。小佐内さんは、どうやら犯人捜しをしているらしい……。冬の巻ついに刊行。

いよいよ冬の巻ですね。最初の春期限定が刊行されたのが2004年ということで20年が経ったんですね…時の流れが凄い。今回は始まりがとてもショッキングでした。小鳩くんがひき逃げに遭い、病院に搬送されます。一命は取り留めましたが大怪我を負い、今年の受験は断念せざるを得なくなります。入院して身動きが取れない小鳩くんは3年前のひき逃げ事件に想いを馳せます。小佐内さんも犯人探しをしているらしい。大丈夫だろうかとそちらもドキドキしますが、3年前の小鳩くんと小佐内さんが犯人を追っているのもなかなか危うかったですね。当時事故に巻き込まれた日坂君のその後も気になるし、一気読みでした。犯人はまさかまさかでしたし、展開もびっくりでした。この後味の悪い感じ、米澤さんっぽいですね(笑)
こちらで完結なのでしょうか。完結ならもうちょっと2人のその後を知りたかったな。大学編があるならそれはそれで大歓迎ですが^^
全然関係ないことですが、小市民シリーズを確認しようと米澤さんをウィキったのですが、大学時代に北村薫さんの『空飛ぶ馬』、『六の宮の姫君』を読んで衝撃を受けてミステリへの方向性を決めたそうで、ちょうどこの作品を読んだところだったので嬉しかったです^^

<東京創元社 2024.4>2025.3.3読了