最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。
〈私〉は最終学年になり、卒論のテーマである「芥川龍之介」について調べていきます。大学の先生の紹介で出版社でアルバイトをすることになり、そこに出入りする文豪が若い頃に芥川龍之介と会ったことがあるから話を聞いてみたらどうかと提案されます。芥川龍之介が生きた時代に生きている…?と驚きましたが^^;この作品が出たのは1992年なので当時80歳くらいの人だったら会ったことがあってもおかしくはないのだなと何だか不思議な気持ちになりました。
今回のテーマはタイトルの通り「六の宮の姫君」の謎です。恥ずかしながら初めてタイトルを知りました^^;
芥川龍之介と菊池寛の関係性など読んでいて面白かったです。文豪ミステリという名前が相応しいかもしれません。とにかく著者の北村さんの博識が伺えます。読むたびに思いますけども。
〈私〉の推理は見事でした。こちらのシリーズはあと2作。どうやら次からは社会人になるようで、読むのが楽しみです。
<東京創元社 1992.4,1999.6>2025.3.2読了


