呼吸するように本を読む主人公の「私」を取り巻く女性たち-ふたりの友人、姉-を核に、ふと顔を覗かせた不可思議な事どもの内面にたゆたう論理性をすくいとって見せてくれる錦繍の三編。色あざやかに紡ぎ出された人間模様に綾なす巧妙な伏線が読後の爽快感を誘う。第四十四回日本推理作家協会賞を受賞し、覆面作家だった著者が素顔を公開するきっかけとなった第二作品集。
円紫さんと私シリーズ第2弾を読みました。
なんというか…人の心の底深くに潜むものを垣間見たような、怪談ではない怖さを感じました。
表題作の「夜の蝉」は主人公と少しわだかまりのある姉の恋愛トラブルについてが主な内容で、完全にお姉さんはいろんな人の思惑に巻き込まれてしまっただけなのだけど、人って自分が欲しいもののためならそこまでやるんだな…という怖さを感じました。そんな女に好かれた男なんて捨ててしまえばいいし、そんな女に頃っと騙される男なんて碌な奴ではないですよ←
でも、この出来事を通して姉と私は少し若い出来たような気がして良かったです。
北村さんの作品はちゃんと読んでいかないと会話が博識すぎてついていけないので^^;頑張って読んでいます。難しいですが、それでもこの世界観に浸るのが楽しく、次の作品も楽しみに読んでいきたいと思います。
<東京創元社 1990.1、1996.2>2025.2.22読了


