駅ビルが竣工し、ますます便利になる新小岩。
商店街の路地裏に佇む、気の利いたおつまみとおかみの人柄が売りの居酒屋・米屋(よねや)には、今夜も訳ありの客が訪れます。
人気女優や絵本作家、掏摸の名人、大学院生、宝石店の女店長、そしてカウンターで眠り込む謎の客まで現れて……。
寒い季節、女将の笑顔と温かい手料理をどうぞ召し上がれ!

このシリーズも第6弾まで来たんですね。
新小岩って多分行ったことが無いと思うんですけど、作中にも書かれていた通り「きのう何食べた?」のロケ地っていうイメージが私は一番強いかもしれません(笑)
そんな新小岩に佇む居酒屋。
最初のお話は白血病を患った女性のお話。こちらはゆうれい居酒屋ではなくて、30年以上ぶりに居酒屋を探してやってきたパターンで、いつも焼き鳥屋で待ち構えている(笑)人たちも拍子抜けしてたのが面白かったですね(笑)
2つ目のお話の掏摸の話は、決してしてはいけないけど、それでも一つの家族が助かったのだから良かったです。
最後のお話のすれ違いで会えずに一緒になれなかった恋人だった2人が30年以上の時を越えて再会したのがとても良かったです。こんなロマンチックなことがあったって良いですよね^^

<文藝春秋 2024.12>2025.2.12読了