銀河ホテルには、手紙室というすこし不思議な部屋がある。
亡き妻が遺した謎のメッセージに導かれ、思い出の軽井沢を訪れた夫。
趣味アカウントが炎上し、「好き」を奪われてしまったOL。
やってきたお客さんは、手紙を書くことで自分の隠れた本音を見つめる。
それは、色とりどりのインク瓶に囲まれながら、過去に思いを馳せ、未来を思い描く特別な時間。
魔法みたいに、晴れやかな気分になれる一冊!

第2弾も続けて読みました。どのお話も心が温まる、素敵なお話でした。
「長い黄昏 Twilight」亡くなった奥さんと来て以来8年ぶりに訪れた銀河ホテル。ミステリ好きの奥さんが旦那さんに託した手紙にうるっとしました。お返事を書いた旦那さんの文章も素敵です。
「光り続ける灯台のように Vert Atlantide」ひとりで旅をしてそこで撮った写真をSNSにアップすることを楽しみにしていた女性が、アカウントが炎上し、このまま続けるか辞めるかを今回の旅で考えていきます。なによりアトランティス・グリーンという色の名前に惹かれました。調べてみたら深い緑色で綺麗でした。
「軽井沢黄金伝説 GOLD」銀河ホテルのスタッフ三枝さんのお話。三枝さんの家族がとても素敵でした。息子さんも、いい子なんだろうな…お母さんになんて素直な文章を送るんだろうと思いました^^こまっしゃくれたお客様の男の子も手紙室でのワークショップを経てお母さんに少し素直になれそうで良かったです。

<集英社 2025.1>2025.2.12読了