きよのお江戸料理日記5 (アルファポリス文庫)
秋川滝美
アルファポリス
2024-05-17


江戸の料理屋「千川」で料理人として働くきよ。一人前の料理人を目指して精進を重ねていたある日、与力の上田と店の常連客とが盛り上がり、「千川」で酒合戦(呑み比べ)をすることになってしまった。――どうせやるなら「千川」の名が江戸中に広まるような酒合戦にしよう。そう張り切るきよだったが、想像以上に話が大きくなったあげく、酒の手配に苦慮する羽目になって……

こちらのシリーズを年末から読み始めてついに追いついてしまいました。
今回は酒合戦の話に同じ長屋に越してきた出産を控える夫婦の話に吉原に売られそうになって逃げてきた女の子の話、そして主の不在の話。
始めの頃はきよ自身が関わる話が多かったですが、今回は第三者の困りごとにきよが巻き込まれるような感じが多かったですね。きよの身辺は落ち着いたと言う事でしょうか。
最後の主の留守に関してはまだ序盤という感じでしたね。次作も最初は源太郎は不在なのでしょうか。
きよが自分のお店を持ちたいという夢や、料理人と所帯を持つことの両立が出来るのかという悩みなどまだまだきよの身に起きることもありそうです。
新刊を楽しみに待ちたいと思います。

<アルファポリス 2024.5>2025.2.2読了