絵画に描かれた美女が誰か、あなたは即座にわかるだろうか。そばに薔薇があればヴィーナス。百合が添えられていればマリア。皿を捧げていればサロメ。剣を携えていればユーディト。ちょっとした知識があれば、隠された画家からのメッセージを探りあてることができる。「見て・感じる」だけではわからない、絵を読み解く手がかりをテーマ別に解説。この本を読めば、鑑賞体験はもっと豊かなものになる。図版120点収録。
絵画に書かれているものをキーワードとして様々な絵画を解説している作品。表紙に書かれている作品をはじめとして見たことがある絵画が多かったですが、中野さんの解説付きで読むことが出来、楽しく読めました。気になったのは「矢」がテーマの「聖セバスチャンの殉教」ですね。この感じ、どこかで見たことがある…と思ったら三島由紀夫さんの写真でした(笑)あれはコスプレだったんですね…そうですか←
<中央公論新社 2024.10>2025.2.1読了