宇部家の五人姉弟の末っ子・禄朗は、十四歳年下の元オリンピック選手・ユイと婚約したばかり。〈たいやき波平〉の店主として働きながら、休日はアンパイアとして活躍する大の野球好き。
結婚を目前に、禄朗はユイに自分の秘密を打ち明ける。それは「人がその言葉に込めた嘘がわかる」ということだった。
偽名を使う女性、週末の予定を偽る甥っ子。
特別な力のせいで、禄朗は商店街の様々な事件に気付いてしまい、巻き込まれてしまう。
さらに、高校球児として活躍していた際、「ある事件」で揉めたアンパイアとの因縁も……?
花咲小路シリーズもたくさんになってきて、登場した人のあれやこれやは忘れてしまっているのですが(笑)単体でももちろん楽しく読めました。
禄朗とユイのコンビは年が離れていてもそれを感じさせない、お似合いの2人でした。中学生から好きだった初恋の人と結婚だなんて素敵すぎる。でもそれは、特殊能力により人を寄せ付けなかった禄朗が信じられると思えたユイの真っすぐさがあったからなんですよねー。あー素敵だー。
そして禄朗の能力により、甥っ子の嘘に気づいてそれを調べたり、名前を偽っている女性についても調べたり、そうしているうちに禄朗自身に関わりのある人が登場してみたり、なんだかすごいことになっていましたけど^^;それが最後まるっと大団円になるんだからさすが小路さんだなと思いました。凄い!本当に凄い!みんなが幸せになって良かった^^
多分また忘れちゃうと思うけど、花咲小路シリーズは続いていってほしいです(笑)
<ポプラ社 2024.12>2025.1.12読了