100年に渡り数々のドラマを生んできた箱根駅伝。そのなかでも、近年、勝敗を左右するといわれるのが「箱根5区」だ。
本書は伝説を生んだ、大東文化大学の奈良修、神奈川大学の近藤重勝、順天堂大学の今井正人、東洋大学の柏原竜二、青山学院大学の神野大地たちを中心に、彼らに抜かれた選手たちにも取材。
まさに「歴史を変えた」「人生が変わった」瞬間と、その後の人生を追った渾身のスポーツ・ノンフィクション。
箱根駅伝の余韻が残る中読みました!いやー!面白かった!!!山の神と呼ばれている3人が箱根駅伝を走った時のこと、また3人と闘った5区を走った選手たちのエピソードが書かれていてかなり胸アツでした。最初は今井さんのお話でしたが、北村さんや駒野さんがインタビューに応えられているのが凄く嬉しかったです。そもそも山の神って言葉が生まれたのは北村さんのせい(笑)ですから。今井さんが順大のコーチになって、最初に名刺を渡す相手は決まっていたと言って北村さんに名刺を渡したとかなんですかその素敵なエピソード。しかも長門監督の「今井と言ったら北村でしょ」なんて素敵すぎるー!駒野さんは4年生の今井さんの記録に7秒迫る走りしか覚えていなかったので、前年に今井さんと同じ区間を走っていたことにこの本を読んで知りました(笑)すみません。
柏原さんの章は高校生の時に都道府県別男子駅伝で今井さんと出会ったときのお話をされていたのが嬉しかったです。あの時に言われた言葉がなければ5区を走っていなかったかもしれないなんて人生は分からないですね。
神野さんの章は馬場さんがインタビューに応えていたのが嬉しかったです。3年生の時の5区は今でも鮮明に覚えていますから。そして陸上を辞めるかどうかの瀬戸際だったことも。翌年8区を区間2位で走った姿も覚えていたのでその時のことを思い出しながら読んでいました。先日引退されたということを知り、早いなと思っていましたけど、それは本人が決めることですからね…。今は営業職なんですね。っていうか20キロ体重が増えたってくだりが1番気になったんですけど^^;そして神野さんが元々駒大に行きたかったとは知らなかったなぁ…
最後の3人の鼎談がめちゃくちゃ面白かったです。短すぎる!もったいない!と思ったらQRコードが…。3人のトークをしっかり聞けるなんて!と思ってQRコードを読み込んだら2,000円かかることを知りましたよ!買いましたよ!←これから見るので楽しみにしています。更にダウンロードしたらずっと見れるみたいなのでたくさん見て元を取ろうと思います(笑)
<徳間書店 2024.11>2025.1.5読了