杉原爽香は、病院で居合わせた余命いくばくもない老人・汐見忠士から、米川由衣という女性への遺言を託されてしまう。
汐見は20年ほど前、児童養護施設の所長を勤めており、由衣はその施設に預けられた児童の一人だった。
あまりにも漠然とした�牋様雖瓩法�途方にくれる爽香。
一方、家にも学校にも居場所のない高校一年の笹井友美は、以前家庭教師だった篠原純代と街中で再会。
誘われるまま、純代と行動を共にするが……。
そんな中、爽香は、新幹線のホームで偶然に井出温子の落とした�猜颪澂瓩鮟ΔΑ�
これから駆け落ちすると、あっけらかんと話す温子だったが、その後、車内で殺されて発見されてしまう。子どもを取り巻く�牋猫瓩鯢舛�、人気シリーズ第三十七弾！
今回も相変わらずいろんなところで爽香は巻き込まれていましたね(笑)
始めは社長とそのバカ息子(笑)に翻弄されて仕事に追われて、すれ違った人が落とした荷物を取って渡しただけで隠し持っていると疑われて＾＾；
爽香が初めに出逢った老人の話と、少しグレ気味の友美と再会した元家庭教師の女性と、駆け落ちすると言って殺された女性と、どう繋がっていくのだろうと気になってあっという間に読んでしまいました。
事の顛末も気になるんですけど、騒動に巻き込まれる爽香を見て冷静な明男と珠実に笑っちゃいましたよね。珠実は勘が鋭くて、お母さんの悪いところが似てしまったような気がします(笑)背はもう珠実の方が大きいんですね。１５歳と言うことは爽香が事件に巻き込まれるようになった年になったってことなんですね。感慨深い…。
事件についても、友美の親、特に母親がしたことも、本当にどうしようもなくて呆れるものだけど、爽香が思わぬ形で老人が気にかけていた女性と会うことが出来て良かったのかなと思いました。びっくりした真相もありましたけど＾＾
事件は解決したけど、来年になったらまた何かに巻き込まれるんだよねと言った珠実の言葉に噴出しました(笑)来年も楽しみにしています＾＾
＜光文社 ２０２４．９＞２０２４．１２．４読了
