大切なひとたちと、美味しいものを頂こう。大人気お料理青春小説!
芦屋の定食屋「ばんめし屋」で働く、元俳優の五十嵐海里。
バイト先のカフェ兼バーで、朗読劇への出演を目指し、演じることに再び向き合うことになるが、作家の淡海が手掛けた登場人物にどうしても感情移入できない。
そこで人の姿になれる眼鏡のつくも神、ロイドとともに、淡海の取材に同行することに。
しかしロイドが、淡海の中に存在するはずの、彼の死んだ妹の気配を感じられないと言い出して……。
大人の青春お料理小説、第15弾!
海里の朗読劇の本番が見られるのかなと思ったらまだかかりそうですね…。そうして海里が悩んでいる間に淡海先生の中にいるはずの妹の気配が感じられないと聞いてまた新たな展開がやってきていました。妹さんの言い分はとてもよく分かる。自分は成長しないしずっとこのまま。そしてその自分と一緒にいる兄は妹といる世界だけで完結しようとしてしまう。生きている人が前を向くためにはいつかは決別していかなければならなかったのかなと思います。
更に五十嵐家でも大きな転機がありましたね。ちょっと気になっていたんですよ、新しい家族については。でも、前々から思っていたけど3人の関係性がとても素敵で、これが家族の形なんだなぁと思っていたのでなおのことそう感じました。奈津と公恵の関係が本当に素敵。こんな親子になれたら素敵だろうな。さ、次はいよいよ朗読劇本番かな?まだかな(笑)どちらにしても楽しみにしています。
<KADOKAWA 2021.2>2024.11.27読了