嫌いな自分を肯定するには? 自分らしさはどう生まれるのか? 他者との距離をいかに取るか? 恋愛・職場・家族……人間関係に悩むすべての人へ。小説と格闘する中で生まれた、目からウロコの人間観!

私がよく見ているYouTubeチャンネルで有名人に本屋さんで1万円を渡して何を買うかというのがあって。自分が読まないジャンルなどもたくさん出てくるので、こちらのチャンネルを見て参考にしています。そこで最近よく登場していたのがこちらの作品でした。平野さんの作品は初読みです。小説を読んだことがないのに(笑)
家族といるときの自分と友達と一緒にいるときの自分と職場の人と一緒にいるときの自分はそれぞれ違い、どれも本当の自分であり自分ではない。「分人」という言葉にしっくりきました。最初の職場でパワハラを受けていたので私はほとんど話さずビクビクオドオドして過ごしていました。今の職場は年齢を重ねていることもあって傍若無人に日々を過ごしている気がします(笑)どちらも自分だけどどちらも絶対的な自分じゃなくて。自分という存在は様々な「分人」が集まったもので、どんな自分も否定せず肯定して日々過ごしていけたらと思いました。

<講談社 2012.12>2024.10.31読了